アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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151話 体育館裏に来いってさ 3

 

 

 

叫んでばかりでうるさいガルシアを冷めた目で見つつ

 

 

「んで? おま・・・んんぅん、貴女方は どうされます? 私としては、もう面倒なので手打ちにして帰りたいのですが?」

 

「ど、どう言う了見ですの!? 利き腕を切り落とすなんて!! 頭が おかしいのではなくて?!」

 

 

怒りのあまり被っていたネコがハゲてしまったが、咳払いをしてネコを被り直して尋ねると、ガルシアの取巻きAのヴェスタみたいにゴツイ令嬢が吠える、この状況でも噛み付いて来れる気概は評価出来るが、面倒くさい

 

 

「模擬戦や実習の授業でも無いのに、ナズナ殿下に怪我をさせたならば右腕(ききうで)を切り落とされる程度では済みませんよ? 寧ろ右腕1本で済ませている事を感謝して欲しいのですが? 」

 

「ぐっっ 本当に生意気ですわね、貴女!! 」

 

「はぁ・・・面倒くさいですね、なら どう落とし前を付けます? 小指(えんこ)でも詰めてみますか? と言うか、いい加減煩くて敵わないですね・・・シメましょうか」

 

 

大切なナズナを危険に晒したガルシアを始末する事も出来たのに、右腕だけで済ませた事を感謝して欲しい旨を伝えたが、理解を得られず 話が進まなくて正直ダルくなってきたので、どうしようか考える

 

ぶっちゃけ、このバカ達を亡き者にするのが1番早いし楽だが、少し腹が立った程度で始末していたらキリが無いし、人の道を踏み外していると思うので、流石に それは辞めておく

 

と言うか、ガルシアが本当に煩くて耳がキンキンして不快なので黙らせる事にする

 

 

「ダークヒール」

 

「なんなんですの!! ひぃぃっ いやぁっ」

 

「うわぁぁ・・・」

 

「うぇぇ・・・」

 

「ひゃぁぁぁ・・・」

 

「全員ドン引きで大草原不可避」

 

 

治癒中に動かれても面倒なのでアイデースで取巻き諸共拘束して、闇属性の治癒魔法を わざわざ 魔法名を口にし発動させると、ガルシアの欠損部位がウジュウジュと名状し難いナニカが蠢き治癒をし始め、ガルシアは悲鳴を上げ、ナズナ・ルル・ブリジット・取巻きがドン引きしている

 

初見のルルとブリジットは兎も角、暗殺事件の際に散々見てきた筈のナズナが未だにドン引きしているから、余程 気色悪い光景な事は間違いない

 

正直、私もキモいと思っているしね?

 

 

「ガルシア嬢、もう痛みも無い筈ですし 暫くすれば右腕も生えますから、聞くに耐えない汚い悲鳴は上げないで下さいね? さて・・・改めて問いますが、どう手打ちにします? 私は もう帰りたいですよ」

 

「本当に生意気ですわね! 運が良かっただけで21貴族へ入れた癖に!」

 

 

治癒(笑)を受けSAN値が低下し放心状態のガルシアに代わり、取巻きAがガルシアをなるべく視界へ入れない様にしながら私に噛み付いてくる、中々の反骨精神だな、評価出来る

 

 

「運だけで21貴族の養子に成れるならば、今頃 貴女方は下位貴族の令嬢ではないのでは? 大体、私は貴族令嬢へなる事を望んでいません 成し遂げた功績に見合う褒賞を受け取れと言われた際に辞退していたら、侯爵令嬢になっていただけですし・・・」

 

義母(はは)上と親父が本当に困っていたな、どう説得するか と」

 

「ははは〜」

 

 

漸くマトモなレスバが出来そうな雰囲気を感じつつ返事を返すと、ナズナが肩を竦めて言ったので笑って誤魔化しておく

 

 

「それを踏まえて・・・貴女は魔王の尖兵の討伐を単独で出来ますか? 魔王が遺した特級呪物の所在を見つけ出して被害を出さずに全てを回収・無力化が出来るのですか? それを “ 運が良かった ” で片付ける事が出来るので? ぜひ、お答えください」

 

「ま、魔王の尖兵なんて、貴女に倒される程度 恐るるに足りません、私も倒せるでしょう! だから運ですわね!!」

 

「・・・はぁ、余程のバカなんですね? 貴女は、今の状況を理解していますか? 貴女は私に生奪与奪の権利を握られているのですよ? 実力差も分からないのですか?」

 

 

正論パンチを取巻きAに叩きつけてみたが、精神は強い様でアイデースに拘束されながらも、反論してくるが 自分の置かれた状況を理解していないだけかも知れない

 

 

「なるほど、お前達はカヅキの実力や功績が偽りだと言いたいのだな? 」

 

「勿論です、この様な者がナズナ殿下の婚約者など あり得ません! きっと汚い手を用いているに違いありません」

 

「・・・ほう、そうか」

 

「貴方様 落ち着いてください、実力を示せば良いだけの事、確か冬季休暇前に 武術大会がありましたよね? そこで示すのは如何でしょう? 」

 

 

ピキってるナズナが取巻きAに質問すると彼女は鈍感なのか、遠慮なく答えナズナが更にキレかけていたので宥めて提案すると

 

 

「・・・お前がそう言うならば」

 

「ナズナ殿下、私達が その娘に勝利 又は 上位入賞した暁には、その娘との婚約を考え直して頂けますか?」

 

「万が一にもあり得ないだろうが、万が一、億が一 カヅキに勝てたならば、考えてやろうじゃないか。ただし当日までに裏工作や妨害工作等が露見した場合、お前達が黒幕であろうとなかろうと連座で処刑する、それが条件だ」

 

「わ、分かりましたわ、必ず勝利してみせます」

 

「あぁ期待せずに待っている」

 

 

大層ご立腹のナズナが、とんでもない事を言いだしたが 取巻きAは了承する、コイツは本当にバカだな

 

この条件、ナズナが ソレと判断したら問答無用に始末出来る事を理解していないみたいだ

 

まぁ良いか、私が武術大会で優勝すればモーマンタイだし

 

 

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