アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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152話 武術大会

 

 

 

そんなこんなガルシア(ばか)ロドリゲス(ばか)ウィリアムズ(ばか)の合計3名のバカとの交渉(笑)の結果、私は武術大会へと出場して彼女達を打ち倒して優勝を目指す事になった

 

何故かは分からないが、妙に自信満々だったのは何故だろうか? 圧倒的な実力差を見せつけた筈なんだけど

 

まぁ命知らずのバカが何を考えているかは私には理解出来ないので、賢い人(センセイ)に封印刻印の更新で帰郷した際に相談してみたが、結局答えが分からず終いで、なんか物凄く怒っていた

 

普段、怒りを表に出さないセンセイが見るからに怒っていて、少し怖かった

 

そんなこんなで武術大会がある12月まで平穏無事に過ごし、期末テストに向けてロゼへ勉強を教えたりする

 

もちろんナズナも同伴だ、拗ねるしね?

 

そんな訳で12月も中旬となり、武術大会の日がやってきた

 

ダールベルグ学園では年に1度、校内武術大会を行うのが慣わしで 王宮からも騎士団長(ダーカン)親衛隊隊長(ニーナ)、各領地の領兵団の偉い人が見にくる

 

貴族は大きく分けて2種類に分類される、即ち武家と公家(くげ)

 

武家は文字通り戦闘に秀でた者、公家は文学や学問 つまりデスクワークに秀でている者だ

 

それぞれ武官と文官とも言う

 

そうして人間には向き不向きが有るので、武術大会はエントリー制の自由参加な行事となっている

 

つまり武術大会は、武官を目指す生徒にとって自分の実力を示す場でもある訳だ、大体の場合 家を継ぐのは長男で 次男や三男などは 宮仕をするかギルドでハンターをするか、デカい領地で領兵として働くか そんな感じになる、自分の家が領地を持っている場合は 兄弟で協力して経営する事もあるらしい

 

 

「それなりの人数がエントリーした様ですね」

 

「あぁ皆 意欲的で嬉しい限りだが・・・」

 

「貴方様 どうされました? 」

 

「いや、なんでもない」

 

 

開会式の為に武術大会会場でトーナメント表を見て参加者の数が予想より多くて呟くと、ナズナが何やら含みの有る事を言い 聞き返したが誤魔化されてしまう、なんんだろうか?

 

 

「参加者が多いので4グループに分かれている訳ですね」

 

「あぁ、第1・第2野外訓練場に2つずつの特殊結界装置を使用した舞台を作っているらしいな」

 

「流石はお義父(とう)様です、設置が早い」

 

「確かにな? さて、俺は試合だ 行ってくる」

 

「はい、ご武運を」

 

 

ルルを連れて第1野外訓練場へと向かうナズナを見送り、私は第2野外訓練場へと向かう

 

武術大会は予選トーナメントを2日間、決勝トーナメントを1日 合計3日間行う、学園外からの来訪者もいる為 リューネ騎士団団員や親衛隊隊員が巡回していたり、入り口を警備している

 

まぁ学園所属の警備員も巡回しているから、かなり警備は厳重だと思う

 

 

「ガルシア・ロドリゲス・ウィリアムズの内、同じグループはウィリアムズだけ、か・・・まぁ良いでしょう、優勝トーナメントにすら来れないなら 私と戦う権利すら無い訳ですから」

 

「当然です、カヅキさん と戦う為には最低限のレベルは必須ですよ」

 

「ふふ、そうですね? あれだけ自信満々だった彼女達の実力が どの程度か、確かめてみましょう」

 

 

選手控え室で 先程暗記したCグループのトーナメント表を紙に印刷し眺めて呟くと、ブリジットが やや強火な発言をしてきたので、軽く笑って相槌を打つ

 

グループは同じでもウィリアムズが居るのは反対側のブロックなので、私と戦うのは決勝トーナメントになってからだ

 

1つのグループに付き 上位8名が決勝トーナメントへと進出して優勝を争う、属性相性は運次第と言うのが面白い所だと思う

 

まぁ私は全属性に適性があるから、弱点属性はないんだけど それだとつまらない武術大会になってしまうので、多用しがちな闇属性を封印して 今回は光属性と魔武器である鬱金桜(うこんさくら)鉄鏡(ハチリョウ)だけで戦う事にしよう

 

距離を詰められたら素手で対処すれば良いしね?

 

 

「Cグループ 第1ブロック第3試合 カヅキ・タンザナイト・テスタロッサさん、まもなく試合開始です、舞台脇にお願いします」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

係員の呼び掛けに返事をして控え室から舞台脇へと移動すると、なんか如何にも小物貴族みたいなのが私の反対側の控えベンチに座っていて、どうやら彼が私の対戦相手の様だ

 

 

「カヅキさん、アレは 貴女に心無い事を言うと思いますが、耳を貸さずに試合が開始されたら滅多打ちにしてやってください」

 

「もしかして、彼が獣人を見下している貴族子息ですか?」

 

「その通りです、見下しているのは獣人だけではなく平民もですね。親の権威を傘に着る典型的なクズです、幸い彼には優秀かつマトモな兄が居るので、家督を継ぐ事は殆どあり得ないですが」

 

「なるほど」

 

余程の余裕なのか、それとも私をナメているのか分からないが少々気持ち悪い笑みを浮かべている貴族子息についてブリジットと話す

 

折角だから遊んでやろうかな? どう遊んでやろうか、やはり初手は脛を焦がしてみようかな?

 

 

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