初戦の対戦相手の間抜け面を眺めていると、審判員が私の勝利を宣言し 手早く係員が敗北者を担架に載せて運び出していくのを横目に、私も舞台から降りてブリジットの元へ戻る
「初戦 お疲れ様でした、圧勝でしたね?」
「ありがとうございます、まさか あそこまで愚かとは想定外でした」
「見ていてスカっとしたので、グッドです」
ニッコニコのブリジットに労われ答えると、サムズアップしてきたので 彼は相当嫌われているタイプの貴族子息の様だ、ドンマイ
そんな訳で、いつまでも舞台脇に居るのも邪魔になるのでブリジットと共に移動し第2野外訓練場を出るとベルファさん とセンセイが立っていた
「初戦 ご苦労様ですカヅキ」
「ありがとうございます お
「ふふふ、娘の活躍を見たいと思うのが親心と言う物です、今のダールベルグが どの様になっているかも気になっていましたしね?」
「そう言うものですか?」
相変わらず胡散臭い笑みを浮かべるベルファさんの労いに返事を返すと、親っぽい事を言った後に眼光が光った気がする
いわゆる顔は笑っているが、眼が笑っていないって奴だ
もしかしたら先程の貴族子息はナニカされてしまうかも知れない、ベルファさんって基本は おおらかで優しい人で自分が貶されてもニコニコして流すが、身内を害されるとニコニコしたまま犯人を鏖殺するタイプだからね、うん
まぁ私も そのタイプだけどね?
「カヅキ、先程の愚か者は 此方で処理しておきますから、忘れてしまいなさい。いいですね?」
「分かりました、センセイ」
「よろしい、初戦白星 偉いですよ」
「ありがとうございます」
ベルファさん の隣り控えていたセンセイが私に歩み寄ってきて、そんな事を言いながら頭を撫でてくる、やっぱりセンセイから母性を感じるなぁ 流石は私の母(暫定)
「そういえばブリジットさんとは初対面でしたよね? お義父様、センセイ、彼女が私の専属護衛をしていただいているブリジットさんです」
「リューネ王国親衛隊所属ブリジットと申します、ライラント陛下の命によりカヅキ様の専属護衛の任を務めさせていただいております」
「ベルファ・ジェイド・テスタロッサです、カヅキの事 よろしくお願いします。まだまだ貴族令嬢として経験が浅いので 無茶をすると思いますから」
「テスタロッサ家 メイド長を務めているターニャと申します、カヅキの事、よろしくお願いしますね? この子は割と無茶しますから」
「はい、お任せください」
ふと、そういえばブリジットとベルファさん & センセイは初対面だったな と思い紹介すると、私の想定外の方向に意思疎通をし始めた なぜだ?
なんで共通認識で、私が無茶する前提なんだろう? そんなに無茶してるつもりはないのだけどな?
「さて・・・カヅキ? 貴女、なぜ闇属性ではなく 光属性を使用し
「縛りが無いと圧勝してしまいますし、せっかく光の称号を賜りましたから」
「なるほど、しかし不慣れな光属性でも アレほど扱えるとは やはり貴女のチカラはそこ知れないですね?カヅキ」
「ありがとうございます」
ベルファさん の質問に答えて微笑み返すと、手放しに誉めてきたので お礼を返す
実際の所、ベルファさん に言った様に 光の称号を持っているのに、闇魔法ばかり使っていては 面倒な輩が難癖をつけてくる可能性も有るので、こう言う人目が多い場では積極的に光魔法を使う様に決めたので、最低でも武術大会中は闇魔法の使用は控えるつもりだ
初戦の相手は そんな縛りの中、かなり舐めプして撃破出来たが 奴の場合は 油断をしていたので、アレは例外かも知れない
ひとまずは次の対戦相手がマトモな人間である事を祈ろう、学園生徒の基準値がよく分からないしね
「カヅキさん、そろそろ第2回戦が始まる時間ですよ」
「ありがとうございますブリジットさん、それでは私は控え室へ向かいますね」
「えぇ、貴女の活躍を見守っていますよカヅキ」
「遠慮せず 蹂躙して差し上げると良いでしょう、頑張って来なさいカヅキ」
「はい、暴れてきます。 あぁそれとニーナ隊長によしなにお伝えください」
「はい、任せてください」
ベルファさん & センセイと他愛ない会話を暫くしていると、ブリジットが そろそろ2回戦が始まると教えてくれたので、2人にア軽く挨拶するとセンセイかは蹂躙の許可が出たので、縛りの中で対戦相手に無茶苦する事に決める
次は光魔法で剣でも作ってみようかな? 光の剣って結構映えると思うんだよね?
まさに
そんな訳で、ブリジットを連れて選手控え室へと戻る途中、寄り道してゴミ捨て場へ向かい、折れた訓練用の剣を見つけたので刀身を柄から外して柄だけを拝借し、インベントリから適当か布切れを取り出してチョチョっと工作し、それらしく装飾する
これは中々に悪くない出来た、きっと騙せるだろう、多分 メイビー