アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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155話 武術大会 2回戦

 

 

そんな訳でブラフの為の工作をして控え室へ入り、自分の番が来るまで待機する

 

待機時間が暇だったので、アンからオススメして貰った 吾妻(あずま)産の小説を読んで過ごす、内容が中々に面白いし ラノベ的な奴だから 多分 転生者が書いた物だろうと予想するが、面白いからヨシとしよう

 

そんなこんなで待機していると、初戦と同様に係員に名前を呼ばれたのでブリジットと共に舞台脇の待機席へと向かい、対戦相手が座る席を見ると 同学年のリボンをした女子生徒がソワソワしているのが見える、どうやら緊張しているらしい

 

 

「彼女、緊張している様ですね? まぁこれだけの人数に見られていたら、緊張するのも無理はありませんが」

 

「いやぁー 違うと思いますよ?カヅキさん」

 

「え? それはどういう?」

 

 

何気なしに呟くとブリジットに軽く否定されたので、彼女を見て聞き返すがタイミング悪く試合が終わってしまい、私の番がやってきてしまう

 

 

「カヅキさん、今から彼女と対峙したら先程の疑問が解決しますから、頑張ってください」

 

「はぁ・・・分かりませんが、なんとなく分かりました」

 

 

なんだかニコニコしているブリジットに送り出され、なんともスッキリしない気持ちを抱いたまま 私は舞台に上がり 偽装光の剣を左手に持ち 対戦相手を見据える

 

やはり彼女はソワソワしていて緊張した面持ちをしている、それしか分からないので、舞台下のブリジットへ目を向けると ファイト とジェスチャーしてくる、なるほど分からん

 

 

「両者構え!」

 

「魔力充填、光よ我が敵を斬り払え・・・抜刀!」

 

「はわわ」

 

 

審判員の言葉に従い、格好付けて光の剣(笑)とハチリョウ4つ展開し女子生徒へ目を向けると、何故か感動?している様に見える 何故に?

 

それから彼女が自身の魔武器を構えるのを待ち、試合開始が宣言される

 

 

「お姉様と戦えるなんて、夢みたいです」

 

「お姉様? あぁ貴女、アンが立ち上げたファンクラブの方でしたか」

 

「はい! お姉様の胸を借りれる事、嬉しく思います!」

 

「なるほど、ブリジットさん の言っていた事は、こういう事でしたか」

 

 

魔武器(長杖)を構えて私を見据える対戦相手の言葉から、彼女の正体?を察して尋ねると 予想通りの答えが返ってきて ついでにブリジットが言った意味を理解する

 

この少女は民衆環視の視線に晒される事に緊張していたのではなく、推し(わたし)と戦える事に緊張していた様だ

 

 

「遠慮は不要、持てるチカラの全てを発揮してください」

 

「はい!ストーンバレッド!」

 

「土・岩系統の使い手ですか、なるほど」

 

 

私の言葉に反応し、彼女は円錐状に石を形成し打ち出してきたので光の剣(笑)で斬り払い防ぐ、これはライトセーバーぐらい高熱の刀身の様だ 文字通りストーンバレッドが消し炭になっている

 

そうなると、水属性とは相性が良くないかもしれない、この刀身は膨大な熱量による溶断が基本原理だろうから、水に触れると瞬時に蒸発させてしまう

 

少量なら大丈夫だろうが、大量の場合 水蒸気爆発が起こって 文字通り私は吹き飛ぶ、多分

 

逆に言えば、ライトセイバーを撃ち出して水魔法へブチ込めば爆撃が可能と言う事でもある

 

 

「ふふ、初戦は しょっぱい試合でしたが 今回は楽しめそうです」

 

「精一杯 務めさせていただきます!」

 

「では行きますよ?」

 

 

ライトセイバーでストーンバレッドを斬り払いつつ、彼女へ掛け出すと元気な返事が返ってきて、少し嬉しくなる

 

初戦の相手が本当に薄味だったが、今回は楽しめそうだからだ

 

そう、これだよ せっかく縛りを課しているのだから、こういうバトルにならなきゃね? つまらないよ、うん

 

 

「破っ」

 

「流石は お姉様、私のストーンバレッドを容易く回避し肉薄してくるとは」

 

「まだまだ余裕が有る様で何よりです」

 

 

私のライトセイバーの一撃を魔武器である長杖(ロッド)で受け止めて、彼女は言う

 

縛りを課しているとはいえ、私の攻撃を受け止める事が出来る彼女は凄いと思う、魔法使いと言うのは中・遠距離戦をメインで戦う物だから近接戦は不得意な場合が多々有る

 

だが、彼女はキチンと近接戦に対応出来る様に訓練している、大変高評価だ

 

あと純粋に魔武器って頑丈なんだな、と思う 熱量の塊であるライトセイバーの刀身と鍔迫り合い出来ているしね?

 

ビームサーベルとヒートホークが拮抗出来るのと似た理屈かも知れないが、サッパリ理屈は分からない

 

そんな訳で魔法使い相手に距離を取るのは、愚策なので離れない様に攻撃を繰り返していくと、幾ら訓練をしているとはいえ 流石に私の体力について来れなかったのか、徐々に動きが鈍くなってゆき 避けれない攻撃が増えてゆく

 

通常の刀傷なら出血したりするが、ライトセイバーは斬れても焼かれてしまって出血しない、まぁ代わりに焦げていくのだけど

 

 

「ご苦労様です、終わりにしましょう」

 

「はい、お姉様との試合、とても有意義な時間でした」

 

「今後も精進すると良いでしょう、貴女は筋が良いですから」

 

「ありがとうございます」

 

 

ダメージが蓄積し片膝をついた彼女に終わりを告げ、首を刎ねて試合を終了させ、ライトセイバーとハチリョウを解除し納刀する

 

本当、彼女は優秀だ あとでアンに名前を聞いて置こう、そうしよう

 

 

 

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