アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

156 / 267
156話 武術大会 決勝トーナメント 因縁の戦い

 

 

ファンクラブ会員との試合の後、私は3回戦も無事に突破し初日を無事に乗り越えて、翌日も4回戦・5回戦と勝ち進む事が出来たのだが、初戦以降 全ての対戦相手がファンクラブ会員なのは何か仕組まれていたりしたのでは? と疑ってしまったので、ダールベルグ学園に潜伏している草の者へ探って貰う為に鳩を飛ばして探って貰ったが、『ただの偶然であり それだけ会員数が多いだけ』と言う結果を知る事になった

 

そんな訳で2日間に及ぶ予選トーナメントを終え、1日休養日を挟み 決勝トーナメントの日がやってきた

 

 

「決勝ともなると各騎士団長に、親衛隊隊長と副隊長、王位継承権第2位王子に 正妃様まで いらっしゃいますね? 」

 

「ユキヤとオリヴィエは兎も角、義母(はは)上が見に来ているのは想定外だ 例年 親父が 学園を訪れる事はなかった訳だしな」

 

「そうなのですか?」

 

「あぁ、だから意味が有るのだろう “ 親父 ” ではなく “ 義母上” が わざわざ見に来た意味が」

 

「なるほど」

 

 

決勝トーナメントの開会式の為、闘技場に設置された石舞台の上に整列し、1番見やすいVIP席に並ぶ偉い人達について 隣に立っているナズナへ呟くと、彼は そんな意味深な事を言う

 

国王ではなく、王妃が わざわざ視察に来ると言うのは、余程 重要な事と言う事なのだろう

 

それにしても、いつになく距離が近いなユキヤとオリヴィエ、一応 人目がある事を認識してほしい所だし、なんでベアトリーチェもニーナ隊長も注意しないのだろうか? 不思議だ

 

そんな訳で開会式にて再度ルールが説明され、抽選会が始まり 私とナズナは反対側を引き当て、彼と戦うのは決勝戦となった

 

 

「これは楽しみです、決勝でお待ちしています 貴方様」

 

「なんだ? もう勝った気でいるのか? まぁお前では学生程度 手加減を重ねても余裕か」

 

「えぇ その通りです、現に縛りを課していても余裕でしたから」

 

「全く、俺の女は末恐ろしいな」

 

 

私の言葉にナズナが挑戦的な事を言ったので、答えると 彼は戯けて肩をすくめる

 

ナズナと剣を交えるのは楽しみだ、元々 古武術道場の息子として自身を試す試合の場は嫌いではないからだ

 

それにナズナの全力戦闘が どの程度か知っておけば、うっかり 夫婦喧嘩が勃発しても手加減が出来る筈だ、多分

 

そんなこんなで選手控え室へと向かい、ブリジットの淹れてくれた緑茶を飲んだりして待機し、暫くして名前を呼ばれたので係員の誘導に従い舞台へと上がり見渡す

 

既に何戦か行われている為か会場内の熱気は凄い事になっていて、少し暑苦しいまである

 

 

 

「よくここまで来れましたわね? 貴女を早々に潰して、ナズナ様には考えを改めていただかなくては、そして 私がナズナ様の婚約者になるのですわ」

 

「そっくりそのままお返しします、よくぞ決勝トーナメントまで上がって来れましたね? 予選敗退するものとばかり」

 

「ふん、減らず口も ここまでです! その化けの皮を剥いで差し上げますわ!」

 

「ご自由にどうぞ、成し遂げられる様 お祈りしています。先輩?」

 

 

相変わらず実力差を理解していない様子のガルシアが自身の薙刀を手にニヤニヤしながら先制口撃を仕掛けてきたので、応戦してやると すぐにキレ始める、なんだこれ レスバにならねぇ

 

そんな訳で光の剣(笑)(ライトセイバー)とハチリョウ4つを展開して構えると、審判員により開始を宣言され

 

 

「その生意気な口、効けなくしてやりますわ!! きぃぃぃえぇぇぇ」

 

「ガルシア家の先祖は薩摩藩士か何かなんでしょうか? いや、薩摩藩士に失礼か」

 

 

絶対使い方間違えてるだろ と言う構えで一撃必殺の振り落としを放ってきたガルシアに思わずツッコミを入れつつ、ハチリョウで防ぐ この程度で揺らぐ訳がないのでね

 

そんな訳でガルシアが何故 勝ち上がれたかを考察し、仮説を立てる

 

恐らくガルシアは示現流よろしく 二の打ち入らずの一撃必殺の一太刀で勝ち上がったのだろう、私には通じなかったが 速度や切れ味は評価出来る 相当の鍛錬をした筈だ

 

ならば、私も 彼女の流儀に倣うのが道理

 

 

「ふん、受け止めましたか 褒めて差し上げますわ。私の一撃を耐えたのは貴女が初めてでしてよ」

 

「ありがとうございます、では 私も先輩に倣いまして 必殺の一撃にて返礼としたく思います、ご堪能ください」

 

「戯言を、私に一太刀与えられると? やってご覧なさい? まぁ無理でしょうが」

 

 

ハチリョウにより防がれた事を認識したガルシアは、再び兜割りの構えを取り 私へ言ってきたので、私はハチリョウを移動させ見様見真似のトンボの構えをし深呼吸し、全力でガルシアの懐に飛び込み 彼女の薙刀が私に当たる前にガルシアを唐竹割りにして一刀両断し、残心をして血を払いライトセイバーを解除し納刀する

 

 

「ふふ、やはり私の方が早かったですね? まぁ聞こえていないのでしょうが」

 

 

ハチリョウを解除し、完全に死亡判定になっているガルシアに微笑みながら言うと、私の勝利が宣言され ガルシアが担架に乗せられ運ばれていく

 

 

さて、これで後 2人か? その2人とも戦うのは流石に、少し面倒だ

 

どっかで負けていてくれると有難いけど、それは神のみぞ知るってやつだな、うん

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。