決めてがコブラツイストと言う地味な決まり手でパッとしない終わり方をしてしまった武術大会で優勝を飾り、閉会式で優勝証明のメダルを贈呈され私は名実共にダールベルク学園最強の称号?を入手する事が出来た
ひとまず、これで私に反感を持つ生徒の抑止力となると良いな、うん
そんな訳で2学期最後の行事も終了し、アンを筆頭に惜しまれながら冬休みへ突入し、私はナズナと共にテスタロッサへ帰郷している
ナコトによると 今年の年末年始は 天気が荒れそうと伝えた所、ナズナは トリスタンの別荘へは行かない つもりらしく 私について来た訳だ
「この温室も、上手い具合に機能している様ですね? 」
「その様だな? お前が言う様に、数年ぶりの寒波が来ているのに 此処の草花は元気なままだ」
「お嬢様とナズナ殿下が満足されて、お館様も お喜びになられます」
例に漏れず、ザ・お嬢様な服を着せられ温室に用意された お茶会セットで ナズナと茶をシバいているのだけど、やっぱり少しムズムズするな と思いつつ他愛ない雑談をすると、ナズナも同調し 私
早く慣れないとダメでは有るが、なかなかに難しい 学園にいる時は1尾メイドを操作して働いているしね?
「そういえばプレセア、夏休みに私が拾ってきた子達の様子は どうですか?」
「この約3ヶ月で最低限の回復は終了しましたね、栄養状態も悪かったですし、文字通り腹にナニカを飼っていた子も居ましたし」
「なるほど、手遅れになる前で良かったです。裏の方からは 何かありました?」
「お嬢様がOHANASIした男達は、下部組織の下部組織 5次団体の下っ端だった様ですが、お嬢様より お預かりした賠償金(笑)を積んだら手打ちにしてくれましたし、今後の救済活動も黙認してくれるそうです」
「そうですか、それは何より。ご苦労様でした」
プレセアが淹れてくれた紅茶を飲みながら 彼女に夏休みに私が保護をした少年少女について尋ねると、プレセアが淡々と報告してくれたので労う
本来なら私自身が出向くのが筋であるが、私は目立つので何故かヤル気満々だったプレセアに一任したのだけど、どうやら上手くやってくれた様だ
「子供は国の宝です、未来を築く土台を造る事こそ 大人であり貴族である我々の使命であり義務ですから、労力も資金も惜しむ必要はありません」
「そうだな、子供が産まれなければ国民は減る訳だからな、労働力も減るし国防を務める兵も減る、行先は国が弱り滅亡する 民無き国は国ではないのだからな? やはり俺は お前を選んで正しかった と胸を張って言える」
「ふふ、気が早いですよ 貴方様」
「そうですよ ナズナ殿下、お嬢様は まだ当家の御令嬢です。手を出したら小指では済みませんからね?」
「分かっている、婚前交渉はしない。だが、婚約者を褒め称えて何が悪い?」
「褒め称えるだけなら良しとしましょう」
私は子供の味方でいる事を信念としている、故に私の手が届く範囲で手を差し伸べ未来を得られる様にしてあげたいと思っている訳だけど、ナズナとプレセアが私を過大評価している気がしてならない
当たり前の事を私はしているに過ぎないからね? うん
それとルルとブリジット、君達は頷いてないで止めても良いのよ? いやマジで
そんな訳で褒められて むず痒い雰囲気なので誤魔化す為に話題を逸らす事に決め
「そ、そういえば ハルト様は、何故 私にあんなにも懐いていらっしゃるのでしょうか? まさか 『僕もカヅキちゃん と結婚する!』と言い出すとは予想していませんでした」
「お前は少々目付きが鋭くて寝起きの人相が悪い所はあるが、全体的に小柄だし 雰囲気も柔らかい、狐耳と尻尾があって更に接しやすいし、ハルトと話す時 必ず目線を合わせて話すし、下心もなければ邪な考えも無く純粋に裏表の無い言葉を話す、俺が先に
「ねぇ? 今、一旦 私をディスる必要ありましたかね? 貴方様? ねぇ?」
誤魔化す為に、冬休み突入後に数日 一旦 王城へ帰還した際に、何故だか懐かれてしまったハルトに、言われてしまい宥めるのが物凄く大変だった事を話題にすると、ナズナが一旦 私をディスってから褒める
何故 一回ディスったか謎だが、まぁ事実だから仕方ないので詰めるのも程々でやめておく
それはそれとして、私の事をえらく気に入っている様子のベアトリーチェが、私をハルトの婚約者にしようとするのは予想出来てしまう
ハルトはクウォーターエルフだから長生きするし、私は獣人とはいえ9尾だ、彼と同等か それ以上に長生きする、おそらくベアトリーチェは それも見越している可能性もある、なにせ不老長寿同士なら10や20の歳の差は有って無い様なモノだしね、うん
まぁ実際 私はナズナを選んだ訳なので、ナズナには どうにかこうにか長生きして貰う為に方法を探さないとね?
薬学の方面からトライするべきか、それとも魔法方面からトライするべきか、悩む所ではあるけれど