アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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166話 緊急任務だってさ

 

 

 

アウラの意味深な言葉により なんとも言えない気持ちになったが、一旦 ナズナとのデートに集中する事にし、会計をしてからアウラを喫茶店へ放置してデートを再開し、総合的には充実した1日を過ごす事が出来たので良かった

 

そんなこんなで数日が経ち、年始の催しが有るので ナズナと共に王城へと戻り 新しくナズナの婚約者として割り振られた私室でソファに座り読書をしていると、カナリアが入室してきて

 

 

「カヅキちゃん、ギルドから手紙だよ〜」

 

「わざわざ ありがとうございます、カナリア」

 

「いいよ〜 伝令のついで だし」

 

「そうですか?」

 

 

私はカナリアから手紙を受け取って お礼を言い 封蝋に押されている紋章が何かを確認してからペーパーカッターで封を切り、中身を確認しつつ ブリジットに伝令をしに来たらしく、2人が会話しているのをチラ見する

 

伝令にカナリアを寄越しているぐらいだから、重要な話かも知れないが 彼女達の会話の内容を盗み聞きするより大切な事があるので、手紙の内容に集中する

 

端的に要約すると、事件が発生したから招集する って奴だ

 

 

称号持ち(わたし)を招集するレベルとなれば、先のバジリスクと同等の危機という事でしょうね・・・ブリジットさん、ギルドからの招集ですから 行ってきます、ナズナ殿下には よろしくお伝えください」

 

「分かりました、お任せください」

 

「気をつけてね〜 カヅキちゃん」

 

「ふふ、ありがとうございます カナリア」

 

 

特に人と会う予定も無かったので、動きやすい服装だった為 すぐに行動を開始し、ブリジットに用件を伝えて転移門を使い私室を後にし すぐに受付カウンターで招集状を見せてアルテミシアに取り次いで貰い、前回と同様に彼女の執務室へと通され

 

 

「今回も早い参上 感謝するぞ? 光姫」

 

「いや〜 本当に早いなぁ、凄いね」

 

「いえいえ、私は転移門が使えますので」

 

 

相変わらず少々目付きが悪いギルドマスターのアルテミシアと、バジリスク時の負傷からくる療養期間が終わったのか、胡散臭い笑顔のクロエが立っていて、社交辞令を言ってきたので 適当な返事を返し執務室を見回して

 

 

「今回は私 1人ですか?」

 

「あぁ、他の称号持ちは別の任務に行って貰っていたり、療養期間中だったりな? ナズナ殿下は公務で簡単には連絡取れいなしな?」

 

「なるほど、概ね理解しました」

 

「助かる」

 

 

今回は私 1人か尋ねると、アルテミシアは肯定し頷き説明する という事はロゼも任務中な訳か、なんだろう? 彼の成長を感じて少し嬉しくなる、多分これが母性と言う物だろう、メイビー

 

 

「早速だが本題に入らせて貰うぞ? クロエ」

 

「はいはーい、今回 カヅキさんにやって貰う任務は王都領域外縁部にある農村近辺での人探しだよ」

 

「人探し、ですか?」

 

 

アルテミシアの指示で私へ資料を手渡し、軽く説明を始めるクロエの言葉を聞きつつ、渡された資料に目を通しながら相槌を打つ

 

 

「そう人探し、この手の依頼ってのは 特に珍しい事は無いのだけれど、今回は一度で消息不明になった人数が多くてさ? どうも農村近くに洞窟らしきものがあって、そこに入って遭難してしまったみたいなんだ」

 

「言い方を選ばないなら、道を挟んで すぐ隣が魔物が闊歩する領域ですからね、行方不明は そう珍しくない訳ですね? それで何故 私なんですか? 」

 

「理由は 主に2つ、まず 労力の割に報酬が少ないから冒険者はやりたがらないから、次に 転移門が使えるから だね、報酬が少ないけど 指名依頼として こなして貰うよ?」

 

「普段、好きにさせて貰っていますし、分かりました」

 

 

クロエが いつもの軽薄そうな胡散臭い笑顔を辞めて、私に説明する

 

まぁ彼の言っている事は理解出来る、冒険者も慈善事業ではない 彼等には彼等の生活も守りたい物もあるだろう

 

だから、見入りと実力 そして労力を天秤にかける事は理解出来る

 

だからこそ、私の様な 大抵の場合は そつなくこなせる便利人間は役に立つ訳だ、私にとって報酬が高かろうが低かろうが関係ないからね

 

 

「消息不明になって約50時間、遭難者は 相当消耗している筈だけど、洞窟は何が有るかわからない、気をつけて」

 

「承知致しました、救助したらホール・・・いえ、訓練場へ転移門を繋げます、他色々はお任せしても?」

 

「それは任せてくれ、バックアップは万全にしておく」

 

「では、その様に」

 

 

クロエとアルテミシアに事後をお願いし、転移門を潜り目的地の近くへ移動する

 

今回の目的地である農村は、魔王の遺物 収容の旅で経由した街道から近いから転移門での移動が出来たので良かった、じゃないと また尻尾がゴワゴワしてしまう所だった

 

 

「さてさて 急がないとな」

 

 

そんな訳で雪が降る街道を影狼に跨り進み、農村へと向かうが 何故 遭難者が洞窟へ入ったか不明なのは少し引っかかるが、未帰還者しかいなかったら そんな物かも知れないと、自分を納得させる

 

いずれにせよ、遭難者を保護すれば 理由は分かるだろうからね?

 

そんなこんなで農村で村長に話を聞いて情報収集して洞窟の場所を聞いて再度移動する

 

どうも子供の比率が高いみたいで、時間の猶予が無さそうだ

 

 

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