アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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167話 救出作戦

 

 

 

影狼で数分走り 目的の洞窟へと到着し、私は影狼から降りて地面の痕跡を見つけ膝を折って確認する

 

 

「大人の足跡が2つと、子供らしき足跡が5つ・・・大人の方は少し足跡が深いから何か荷物がありそうだな」

 

 

森へ柴刈り(薪収集)か薬草採取か、はたまた別の何かかは分からないが、少なくとも何か理由がありそうだな と結論づけ、辺りを見渡して良く観察する

 

血痕の痕跡は無いので、誰かが怪我をしている可能性は低いだろう

 

 

「突入する他に選択はないか」

 

 

インベントリから光の剣(笑)を取り出しライトセイバーを発動させて、洞窟へと侵入し、慎重に足跡を見ながら進む

 

暗闇の中でも進めるが、敢えてライトセイバーを使い光源にするのは、私の為 と言うよりは要救助者に私の存在を知らせる為と言う意味合いが強いし、仮にエネミーが居たとしても光源を見れば私に寄ってきて要救助者の危険を減らす事も出来る訳だ

 

それに光魔法で作ったライトセイバーなら酸素消費の色々の心配もないしね

 

 

「道が2つに別れているな・・・」

 

 

大分奥まで入ってきたせいか、地面が土や砂では無く岩場になっていて足跡が残っていないので、どちらへ向かったか分からず少し困ってしまう

 

とりあえず4つも有る立派な耳を澄ませて音を聞いてみるが、人の出す音は聞こえず、恐らく小型のコウモリが複数生息しているぐらいしかわからない

 

 

「こう言う時は全力が基本だな、うん」

 

 

バジリスク戦の時にも使用した鴉を大量生産して放ち、洞窟内を捜索させる、使える物は全て使わないとね?

 

影狼を造り椅子にして待ち、大体の構造を理解し大まかな要救助者の位置を把握したは良いが、少し問題が発生している事も理解してしまう

 

 

「リューネのナメクジ、デカくね?」

 

 

虫とか普通に平気な私でも、ナメクジは少々忌避感を抱いている為、あまり触りたく無いのだが、そんな事を言っていられる訳でもない

 

何せ人命がかかっているのだから、たとえ家猫の平均値である体長約45㎝サイズのナメクジと相対する事になってしまっても、我慢する他ないのだ

 

とりあえず自分の足で歩く気になれなかったので影狼に腰掛けたまま要救助者がいる場所へと移動を開始する

 

 

「あーやだやだ、この洞窟枝分かれしててやり難いわ」

 

 

光の剣(笑)を持つのも面倒になったので影狼に咥えさせて進みつつ、飛んで来たコウモリ型モンスターを光魔法由来の光子ビームで撃ち落としていく

 

今度 ゼータのロング・ビームライフルを作ろうかな? ガワだけ作れば後は私のマンパワーでどうとでも出来るし

 

見た目も映えてブラフになって一石二鳥だ、多分

 

 

「うげぇぇ・・・きっしょい なぁ 全く、度し難い」

 

 

独り愚痴を漏らしつつ進み、要救助者が居るらしい場所の近くまで来たが上下左右にビッシリと張り付き蠢くナメクジの群れを見て思わず吐き気を催してしまうが、コレ等を超えないと要救助者の元へ辿り着けないので、吐き気を我慢しながらナメクジの群れへ左手を向け

 

 

「無光なる深淵の渦、終焉なき虚無を彷徨え・・・ブラックホール!!」

 

 

私が詠唱を完了すると、ナメクジの群れの真ん中に漆黒の球体が出現し その凄まじい重力を用いてナメクジを引き摺り込み数秒と持たずにナメクジは塵へと化して行く

 

 

「髪、短くなってて これだけバサバサ言うし、凄いなブラックホール」

 

 

光さえ逃さないブラックホールの超重力の前には空気も逃げる事が出来ないので、凄い速度で風が流れて私の髪が暴れているのを他人事の様に呟く

 

 

肩口でコレなら、腰まで合ったら首がやられていたかも知れないな、うん

 

 

「さてと全滅したっぽいし、さっさと救出しますかねっと」

 

 

格好つけて指をパチンと鳴らしてブラックホールを消して、影狼を操作しナメクジで埋まっていた道の先へ向かい、乱雑に積まれた岩を影狼から回収したライトセイバーで斬って解体してアイデースに入れて道を確保し中へ入ると、酸か何かで負傷した男性とメソメソ泣いてる子供5人、そして そんな仲間を背に庇い手斧を持って威嚇している女性

 

 

「ギルドの依頼で貴方達の救助に参りましたカヅキと申します、全員居ますか?」

 

「ギルドからの救助? 本当?!」

 

「本当です、質問に答えて頂けると助かるのですが・・・」

 

 

明らかに手斧を持つ手が震えている女性を安心させる為に、名乗るがなんか警戒されてしまっている、なぜだろう?

 

そんな疑問を抱きつつ、ライトセイバーを光源に歩み寄り適当な壁面にライトセイバーを突き刺してギルド証を見せ

 

 

「証拠です、とりあえず・・・彼は歩け無さそうなので私の騎獣に載せます、後の方は コチラへどうぞ、不審に思ったら後ろから手斧(それ)を使って私の頭を割ると良いでしょう、避けません」

 

 

まぁよくよく考えなくても極限状態で気が張り詰めていたのだろうと判断し、1番重症っぽい男性をアイデースを使い影狼に載せて 転移門を作り残りの者を誘導して、ギルドへと送る

 

ひとまずは、任務終了だ あとはアルテミシアとクロエが対応してくれる手筈になっているし、どうにでもなるだろう、多分

 

 

 

 

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