そんな訳で高級長椅子に座って休憩をしていると、マイク越しのナズナの声が聞こえてきたので、彼の挨拶が始まった事を理解しリンゴのシードルを飲む
さてさて、ナズナが壇上で挨拶をしているから そろそろ仕掛けてくる阿保が来てもおかしくないな と思っていると、肩幅の広い影を捉えたので目を向けると、
ひとまず私の前に出てロドリゲスとの間に入ろうとしたブリジットを手で制し
「ご卒業 おめでとうございます ロドリゲス嬢 、此方に居ても宜しいので? 」
「ご機嫌よう 元平民の薄汚い獣人さん、よくもまぁ この様な場へ来れた物ですね? 貴女程度の矮小な脳味噌では 自身が この場に相応しくない恥ずかしい存在だと言う事も理解出来ない様で、これほど厚顔無恥とは」
「これはこれは・・・」
相変わらず筋骨隆々なゴリラなロドリゲスは、前回とは違いレスバが出来る様で まぁまぁキレの有るディスりを入れてくる、そうそう これだよ これ やっぱレスバはこうじゃないと面白くない
まぁ若干 話が噛み合ってない気もするけど、仕方ない 我慢しよう
「なにを言うかと思えば異な事を おっしゃりますね? 私は歴とした正真正銘 ナズナ王太子殿下の婚約者、殿下が出席されるのにパートナーたる私が不参加とはなりませんよ? 少し常識的に考えたら分かる事かと 思いますが?」
「あら、常識を私に説く前に己が卑しい獣人だと理解をするべきではありません? そもそも貴女の様な穢れた獣にも人間にもなれない中途半端なモノがナズナ殿下の婚約者を名乗る? 烏滸がましいにも程がありますわ」
なんか武術大会から約
とりあえず帯剣しているショートソードの柄に手を添えているブリジットの方を向き
「ブリジットさん、手出し無用・・・いえ 敢えてこう言いましょう。手を出すな ブリジット」
「・・・御意」
こんな面白い暇潰しを邪魔されては勿体ないので、ブリジットに釘を刺し ロドリゲスの方を向き直り笑みを浮かべ
「ウチの者が粗相をしまして申し訳ございません、ご容赦を」
「構いませんわよ、私と貴女の決着は今夜着けて差し上げますわ」
「それはそれは、大変楽しみです」
私の心が1㎜もこもっていない謝罪を鼻で笑う様に見下しながら そんな事をロドリゲスは言う、この成長率 本当に本人か少し疑わしくなってきたな? ゴリラの皮を被った別人とか無いよな?
「大体、貴女はなんなんです? 目上の者が話しかけている と言うのに、座ったまま会話をするなんて、礼儀がなっていませんわ」
「ふふ、面白い冗談をおっしゃる。目上の者の意味を きちんと辞書で調べた方が良いのではありませんか? 年齢も家格も地位も 全て私の方が上ですよ? ロドリゲス家子爵令嬢様? 」
「ぐっっっ」
高級長椅子に座ったままの私に不満があるらしいロドリゲスは、そんな愉快な事を言い出したので、正しい意味を説いてやると悔しそうに黙る、よし クリティカルだな? さて次は どんなイチャモンが繰り出されるか楽しみだなぁ? とはいえ、楽しい
「そ、その装いはなんです? その様な得体の知れないドレスを着てくるとは、恥を知りなさい 悍ましい。獣なら獣らしく毛皮でも着ていなさいな」
「ほう? 俺が選んだ正装が場違いだと、そう貴様は言いたいのだな? ロドリゲス」
「な、ナズナ殿下?! い、い、いいえ、その様な事は!!」
次は私が着ている着物をイチャモンの標的にした様で、そんな事を言い出したが、ファンクラブによりモーゼの様に人波を割り作られた一本道を歩いて到着したナズナに、ロドリゲスが詰められて ビビり散らしている
「今日 カヅキが着ているのは俺の亡くなった母上の遺品の1つで、実母と親友であった
「で、殿下、私は 決して その様なつもりは・・・決して・・・」
ナズナの威圧に耐えかねて、ロドリゲスは 蛇に睨まれた蛙の様に固まり 金魚の様に口をパクパクと開閉させて冷や汗を垂れ流している
そんな中でも、私へ助けを求めるアイコンタクトをしてこない事には評価しても良いかも知れない、まぁ仮に助けを求めて来ても応じるつもりは無いけどね? うん
ほら、仏の顔も3度まで と言うし、前回から含めるとスリーアウトだわコレは、南無 南無
とりあえず、潔く この場で