アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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176話 迷いの森 探検 2

 

 

そんな訳で迷いの森へ突入する前の準備として、ゼータのビームライフルをモデルに趣味全開で作成したメタルビルド・ビームライフルをインベントリから取り出し持つ

 

 

「また見覚えの無い物が出て来たな?カヅキ」

 

「これはビームライフルと言う種類の武器です、ほら 私って光姫ですから 光由来の武器を使った方が良いでしょう? ソーラレイは中々に使用条件が面倒ですし」

 

「ビームライフル? 俺には よくは分からないが、良いんじゃないか?」

 

「ありがとうございます」

 

 

見た目自体は、ゼータのビームライフルと同じだが低身長の私に合わせて少し全長を短縮して全体的に細くし握りやすくしていたり、ブラフのセレクターを設置してあったり、トリガーの引き心地にもこだわっている

 

ただメタルビルドなので、本当にガチャガチャとセレクターを弄ったりトリガーを引いて遊ぶ事の出来る、頑丈なだけの玩具なので 私以外の人間に使用が出来ない、まぁ銃床?でブン殴るぐらいは出来るかな? 一応は金属製だし

 

そんな訳で地面から私の肩下ぐらいまであるビームライフル 某美少女ソーシャルゲームの武器 グングニルに形状が似ているので、命名したガングニルを携えて迷いの森へと侵入する

 

 

 

「エルフの方々は、あまり森の外へは出ないのですよね?」

 

「あぁその筈だ、少なくとも 俺は その様に聞いている」

 

「なら、この獣道は 冒険者の方でしょうか、まだ森の浅い部分ですし」

 

「その様だな? これだけ しっかりと道が出来ている訳だし、比較的 人の出入りがあるエリアなのだろう」

 

 

何の目印も無く迷いの森へと侵入するのは 流石に無謀と思ったので、比較的 しっかりとした獣道を選んで進む

 

迷いの森が、なぜ迷いの森と呼ばれているのか それは単純に広大で木々により方向感覚を狂わされるから ではない、迷いの森は 精霊のチカラで守護されていて、森の中央に有ると思われる エルフの里、そして精霊の祠へ近付けば近付くだけ空間は歪み、方向感覚は乱され、幻覚を見たり、強力な魔獣と遭遇する事になる

 

森の浅い部分なら、気をつけていれば帰還も出来るので大丈夫だが、奥へ奥へと入ると抜け出せなくなる可能性もある為、非常に危険だ

 

エルフの里や精霊の祠へ至る方法は限られている

 

その1、エルフの里出身のエルフに案内をして貰う、ただし悪意により捕らえた場合、案内人以外が遭難する謎仕様

 

その2、限られた者しか知らない正しい道順で向かう、ただし悪意を持っている者は遭難する

 

その3、大精霊以上の存在に呼ばれている場合、同行者も可能だが 悪意が有る者は遭難する

 

そんな無理ゲーな状況の中、私は元素の精霊に呼ばれたので 多分 迷わずにエルフの里と精霊の祠へ至れる筈だ

 

 

「2時方向 クマ型が来ます 数は3、どうします? 私が片付けても? 」

 

「ルル、ブリジット、仕事だ カヅキ、お前は下がれ」

 

「・・・はい、貴方様」

 

「では、私とブリジットが前に出ます。殿下とカヅキさん は警戒のまま待機を」

 

「張り切っていきましょう、ルル」

 

 

少し離れた場所にクマ型魔獣を検知し、ナズナへ尋ねると 彼に 『2人の仕事を取るな』と暗に言われ大人しく下がってルルとブリジットと位置を代わりつつ、 グングニルを緩く持ちながらナズナの隣りに立つ

 

やはり自分で出来る事を わざわざ 誰かにして貰うなんて性に合わないな と思うが、こればかりは仕方ないと諦めるしか無い 無念

 

 

「ターゲットは尚も2時方向から接近中、エンカウントまで10秒」

 

「結構速い、気をつけてブリジット」

 

「分かってる、ルル」

 

 

私の言葉に、帯剣しているロングソードを抜いて構え会話をするブリジットとルルを見つつ、私の隣り立つナズナも抜刀して臨戦体勢に移行し周囲を警戒する

 

目の前のクマ型魔獣に気を取られていると、他の魔獣からの奇襲に遭遇してしまう事も有るので、ナズナの対応は正解だ まぁ私が居なければだけど

 

 

「接敵まで3、2、1、ターゲット エンカウント、今」

 

「クマ型魔獣って・・・グラップル・ベアだなんて・・・」

 

「流石は、魔獣の聖地・・・まだ浅い部分のエリアにAランクの魔獣が出るとは、キツイって・・・」

 

 

なんだかルルとブリジットが接敵したクマ型魔獣にドン引きしている声が聞こえてきて、2人には荷が重い様子だったのでチラッとナズナを見ると 無言で頷く

 

 

「では、遠慮なく」

 

 

私はポツリと呟いてガングニルを しっかりと構えて、2人へ攻撃をしようとしている クマ型魔獣改め グラップル・ベアの頭部目掛けてトリガーを引き、特徴的なキュウゥンみたいな音て共にビームを放ち風穴を穿ってやる

 

 

「ワン・ダウン、ルルさん は ナズナ殿下の護衛、ブリジットさん はグラップル・ベアの撹乱をお願いします」

 

「はい」

 

「分かりました!」

 

「全く、我が妻は頼りになり過ぎてしまうな」

 

「ふふ、ありがとうございます」

 

 

熱量の塊であるビームは着弾した場所を焼いてしまうので出血しない、なので的確に急所を撃ち抜かないと、逆に戦闘が長引いてしまう為、ルルとブリジットに指示を出し 残り2体のグラップル・ベアを狩りやすくする

 

やっぱり 私が最前線で戦う方が結果的に被害が少なくなるし、最初から私が戦っていたら良かったのではなかろうか?

 

とはいえ、様式美 的な奴は必要かもだしなぁ?

 

 

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