残り2匹のグラップル・ベアも眉間をビームで撃ち抜いて撃破し、いつもの様にインベントリへと入れて回収する、うろ覚えだが 熊の肝は漢方として需要があった筈なので、大切にして置こう
あと熊肉は滋養強壮に良かった筈だしね、うん
そんな訳で、対人戦は かなりの腕前であるルルとブリジットには不向きだったグラップル・ベアの始末を終え、野生の勘をフル活用してエルフの里を目指す
「時に貴方様、我々はエルフの里を目指している訳ですが、入れるのですか?」
「それなら心配ない、
「昨日の今日ですが・・・」
「詳しくは知らないが、特殊な伝書鳩がいるらしい。 あと念の為に2人から一筆認めた文を預かっているから、多分大丈夫だろうし・・・お前の耳飾りもあるしな?」
「それなら安心ですね?」
先頭を歩きながらナズナへ質問をすると、答えが返ってきて そういえば就寝時と入浴時以外は大抵身に付けている、ナズナの婚約者である証の狐耳飾りを思い出す
ナズナのミドルネームであるエキザカムをモチーフにしたアクセサリー、この世に唯一無二の逸品だから 複製は難しいし 複製はナズナに喧嘩を売る事になるから、マトモな奴は そんなバカな真似はしない筈だしね、うん
そんなこんな他愛ない雑談を交えつつ、猪型魔獣を始末したり、やたらデカいスライムを始末したり、休憩を挟んだりして 進んでゆき
「精霊の数が増えてきましたね」
「その様だな・・・適性の低い筈の俺でも見える程に集まっているのか」
時間にして真昼を過ぎて暫く経った14時頃、私は明らかに精霊の数が増えた事を呟くと、ナズナが頷き ルルとブリジットが『分かる?』『全然』と言う会話をしているのが聞こえる
やっぱり適性もランク的なのが有るっぽいな、うん
それはそれとして、小精霊か微精霊かは分からないが 私の尻尾に集まってきて留まらないで欲しい、なんか蛍みたいになってて笑いそうになる
まぁそれは良いとして、精霊の数が増えてきたと言う事は住処である精霊の祠、即ちエルフ里が近付いていると言う事だ
さらに暫く歩き15時になる前に木製っぽいが正確には謎な城壁で囲まれた場所へ到達し、手に持っていたガングニルを背負い 先頭をナズナに譲り 彼が門番へと話掛ける
なんだか凄く訝しまれているけど、彼等の仕事だから仕方ない
「突然の訪問失礼する、俺は ナズナ・エキザカム・ブリリアント 元素の精霊に呼ばれ参上した」
「話は聞いて・・・
「あ、ありがとう、ございます?」
それなりにガタイの良い方のナズナと、護衛として側に控えているルルが陰になって見えていなかったのか、ナズナには少々失礼な態度だった門番が 私を見るなり態度が変わり頭を下げ腰が低くなる、なぜに?
これ、あとで理由聞いておいた方が良いかも知れないな、嫌な予感がするわ
そんな訳で、珍事はあったがエルフの里の中へ入り進んでいく
「なんというか、ザ・エルフの里って感じです」
「そうか? 俺には良く分からん」
いわゆるツリーハウスと呼ばれる家屋や、木製の柵で簡易的に区切られた田畑があり、子供の姿がある
なんともイメージ通りの光景に、少し感動を覚えしまうが そんな感動に素直には浸れない
「随分と見られていますね?」
「此処を訪れる者は少ないだろうからな、何せ迷いの森の中に有って 選ばれた数少ない者のみが訪れる事が出来る、それに カヅキ お前は目立つ」
「確かに珍しいとは思いますが・・・もしかして蛍モドキになっているから?」
「何を言っているんだ?カヅキ」
そう、エルフの里に入って以降 ずっとエルフに見られている、ほぼ全員に 老若男女 全てのエルフにだ
確かにナズナの言う通り、エルフの里へ来訪出来る者は少ない、年間でも片手で足りるぐらいだろうから
あと私が目立つのは、珍しい獣人だから と 今現在進行形で尻尾が精霊達が宿木してるせいで蛍の様に発光して愉快な事になっているからだと思ったが、どうやらナズナ的には違うらしい 無念
それはそれとして、見物客はエルフだけじゃない 微精霊や小精霊とは違い よりチカラの強い精霊が普通にエルフに紛れて私達を見ている
明らかにエルフの里へ入ってから精霊のレベルが上がっているから、間違いなく精霊の祠まで もう少しだろうと思う
「さて・・・精霊の祠は何処だ?」
「貴方様、あちら の様です。 精霊が手招きしています」
「ん? あぁあそこか? 俺には薄らとしか見えないが、お前には見えているのか」
「えぇハッキリ、クッキリと」
暫く直進しているとナズナが そう言い周りを見渡しと言ったので、精霊が手招きしている方を指差して方向を示すと、ナズナは そんな事を言い ルルとブリジットの『分かる?』『全然』と言う声が聞こえてくる
次 お守り(笑)を作る時は、霊視(仮)を付与する事にしよう 2人を仲間はずれ にするのは可哀想だからね、うん
それにしても、手招きしてる精霊が 随分とニコニコしてるのは、少し怪しく感じるのは 考えすぎだろうか?