完全に私に生奪与奪の権利を握られている事に漸く気付いたシルフの顔から血の気が引いていくのが見え、泣き始める
普段なら子供の味方を自称する身としては、この辺りで手打ちにしている所だが、見た目は子供に見えても大精霊 人の数百倍の時を生きてきた訳だから、泣いた程度で許す訳がないし 演技の嘘泣きと言う可能性だってあるのだから
「おい カヅキ? シルフは子供と同じ思考をしているらしいし、反省して泣いてるじゃないか、許してやったらどうだ? 」
「お優しい貴方様を とても好ましく思いますが・・・2度とナメた事をしでかさない様に教育せねばなりません」
「お、おぉ・・・・」
「{ ごべんなざぃぃぃ }」
子供に優しいナズナが泣きじゃくるシルフを見て、私へ助け船を出してくるが 私はニコリと微笑み、シルフへの教育を しっかりと施す事を告げると、私の本気を感じとり ナズナが少したじろぐ
教育を施すとして、時間も無いし 1番手っ取り早い方法を使う事に決める
「さてシルフ、今から貴方に選択肢を3つ提示します、好きな方を選んでください・・・1つ 私と隷属の契約をし生きながらえる、2つ 此処で死に後輩へ後を託す、3つ 契約を結び違反したら死ぬ魔法契約を結ぶ、さぁ選びなさい」
「{ 魔法契約する! だから殺さないで! }」
「良いでしょう、魂を縛る魔法契約を締結します」
私はシルフと魂を縛る魔法契約を締結する、内容は簡単にいえば遊びで故意に他人へ迷惑をかけてはならない、違反の場合は首が飛ぶ
そして私が私欲でシルフを使役する事を禁じると言う契約だ
「さて・・・元素の精霊を待たせてしまっていますし、行きましょうか」
「{ ま、待って
「はい? 精霊の祠ですし、四大の一角たるイフリートが居るのは当たり前では?」
指をパチンと鳴らして
「{ 実はイフリートが 元素の精霊が わざわざ呼び出した人間に興味を持ってて、神子と腕試しする為に この先でスタンバッてるんだ・・・ }」
「・・・大精霊ってのは、バカか脳筋しか居ねーのか? 」
「カヅキ、素が出てるぞ」
「おっと、これは失礼しました」
私の疑問にシルフは些か居心地悪そうに 待ったをかけた理由を目線わ外しつつ言い、私は 思わず素で感想を言ってしまい ナズナに指摘されてしまう
今更だけど、ナズナの専属護衛から卒業して平民から侯爵令嬢に進化しているから、別に猫を被る必要が無くなっている様な気がするが まぁ今更 猫被りを止めるのも なんだか変な感じがするし、猫被りを続けよう
そんな事を考えていると、背中にルルとブリジットからの視線が突き刺さる、そういえば素で話してる所を2人は見た事無いんだっけ? 多分
すまないね、私は大層口が悪い生き物なもんで
「はぁ・・・来ると言うなら、相手をするのみです。手加減はしません」
「カヅキ、あまり派手には動くなよ? それを見て他の四大が お前に興味を持つ事になったら更に面倒だ」
「・・・それは確かに」
イフリートを どうやってボコるか考えつつ再出発すると、ナズナに そう言われたので やり過ぎない方向でどうにかする事にしよう
シルフの先導で洞窟を進むと、溶岩湖を横断する石橋と浮島?で構成されている場所に到達し、いかにもな暑苦しそうな大漢が浮島の真ん中で仁王立ちしていて
「{ よく来たな人の子よ! 我が名はイフリート!! さぁ我と戦い、その実力を示して見せよ!! }」
「これは暑苦しい・・・はぁ、なんで貴方と戦う必要が有るのです? 私は元素の精霊に用があるだけで、貴方には用が無いのですが」
「{ なんだ? 怖気付いたか人の子よ! それでは元素の精霊も嘆く事だろうなぁ!! その様な者と共にある 其方の男も さぞ軟弱者なのだろうな!! }」
「あぁ??」
「{ イフリート!! } 」
「{ む、シルフ どうした? 首を横に振るだけでは分からぬぞ! }」
「・・・よし ルル、ブリジット、 俺達は巻き込まれない様に下がるぞ? とりあえず 溶岩湖との堺までな」
暑苦しそうと形容したが、実際 暑苦しい性格のイフリートへ戦う理由を尋ねたが、私をバカにするなら露知らず ナズナをバカにしやがったので 自身の愚かさを分からせてやる事に決める
シルフがイフリートに何やら合図?を送っているが、知った事ではない イフリートは私の大切な人をバカにした
その愚かな行為は・・・万死に値する、産まれて来た事を後悔させてやる、ゆるさねぇぞ? おい
「そんなに戦いてぇなら戦ってやるよ、死んでも恨むなよ? クソ野郎」
「{ 漸くやる気になったか人の子よ!! }」
「・・・封印術式 第1から第6まで
私の悪い癖だが、キレると冷静さを欠いてしまうが まぁ良い、圧倒的パワーで叩き潰し分からせてやる
なに、うっかり殺してしまっても その辺りに居る精霊を強制進化させて後釜に据えれば万事解決だ