アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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183話 3年生になりもうした

 

 

 

それはもう念入りにコブラツイストをかけてユキヤに反省を促した愉快な日から暫く経ち、今年も入学式の日がやってきた

 

この半年程、生乾きの干物状態のライラントの名代として、入学式へ参加をするナズナの代わりに最上級生代表挨拶をする為にナズナと共に入学式へと参戦する

 

去年は生徒会長に嫌われて居たが、今年の生徒会長はアンの息がかかっている生徒らしく、かなり私に友好的だった 因みに女子生徒である

 

ふと思った事だが、ダールベルグ学園にいる間 私は寮で炊事洗濯等の家事をする為に1尾分身を生成しているので、クラスメイトを含む 私を知る生徒は私が9尾である事を知らない子が大半なのでは無いか?と思ってしまう

 

まぁ良いか、知っていようがいまいが 生活に関わるモノではないし

 

そんな雑念を頭の片隅で考え退屈を紛らわせて最上級生代表挨拶(やくめ)を終え、下手に囲まれたりする前に寮へ帰還し ナズナとデュエルディスクを用いない決闘(デュエル)をする

 

私は前回と違うエクゾディア デッキでナズナの海馬デッキの相手をし、手先が器用な私のイカサマを見破れずに、ナズナは敗北し 少し悔しそうにしていたので、3回程 リベンジ・マッチを行ったが 3回共 私の勝利で終わり、流石に私がイカサマをしている事に気付き始めていたがネタまでは分からない様子だった

 

まぁ、ナズナにバレる程 ヌルい技ではないので仕方ない事ではある、私がしているのはカッティングとか すり替え とか手品のソレだからね、うん

 

因みに、デッキを交換してデュエルしたが 私が普通に勝ち 私達のデュエルを観戦していたルルとブリジットが苦笑していた

 

いやぁ楽しいなぁ、コレだから遊戯王(デュエル・モンスターズ)は やめられない

 

そんな愉快な午後?を過ごした翌日、3年生となり今年もA組へと配属され、去年と変わらず最後尾の席に座ると

 

 

 

「お、おはざーす ナズナ殿下、カヅキちゃん」

 

「あぁおはよう、チャール」

 

「おはようございます、チャール君」

 

 

今年もA組へと配属されたチャラ男の皮を被った優等生 チャールが私達へと挨拶をして来たので返す

 

 

「そういやカヅキちゃん、今 王都でカードゲームが流行り出してるの知ってる?」

 

「カードゲームですか?」

 

「そう、デュエル・モンスターズって名前でルールブックと共に販売していて、平民でも買える価格設定で王都に住む平民の子供を中心に流行りだしているんだってさ」

 

「あぁ お義父(とう)様がハインリヒ候との共同会社を設立して販売しているトレーディング・カードゲーム(TCG)ですね? 上手く刺さり出している様で、安心です」

 

 

チャールが思い出したテイで 私へ話題を振ってくる 、十中八九 私が関与している事を確信しているだろうに、本当 賢い男だ

 

ひとまず チャールに合わせて話を進め、不自然にならない様に相槌を打っておく、私としても数少ない友人だからね チャール

 

 

「やっぱ テスタロッサ候も絡んでたかぁ、そんな予感はしてたんだよね〜」

 

「ふふ、そうなんですか?」

 

「いやいや、こんな愉快な事を思い付いて始めるのはテスタロッサ候ってのが定番だからさ? 」

 

「確かに ベルファが当主となってからは、数々の革新的な技術や産業 雇用が産まれて、国が一気に発展したからな」

 

 

チャールは 少し演技臭い身振りで言い肩をすくめ、その様子にナズナがベルファさんの偉業を補足する、その何割かはセンセイからの入れ知恵だろうけど、混乱を招くだけだろうし黙っておこう

 

 

「チャール君はデュエル・モンスターズを嗜みますか?」

 

「もちろん、貴族ってのは 流行りに乗じてナンボな所あるから、スターターデッキを購入して、研究してあるぜ」

 

「なるほど、これは軽く揉んであげなければ ならないでしょうか?」

 

「お、強気だね〜 カヅキちゃん」

 

 

ベルファさん の偉業より気になった事があってチャールに尋ねると、デッキを私に見せて ニッと笑み言う

 

これはデュエリストの先輩として、軽く揉んであげなければならないな?

 

 

「チャール、カヅキは強いぞ? ベルファの義娘と言うだけあって、デュエル・モンスターズへの理解も深いしな? あと手段は不明だが イカサマも使ってくる」

 

「貴方様? 自分が勝てないからとイカサマと断定するのは如何な物かと思いますし、イカサマはバレなければイカサマ足り得ないのですよ? 」

 

「いや、それ 絶対にイカサマしてるやつ〜」

 

「さぁ? どうでしょうね? チャール君」

 

 

ナズナが冷静にチャールへ忠告をしたので、私は微笑みながら軽くナズナへクレームを言い、自白紛いの言葉を言う

 

そう イカサマは見破り指摘しなければ、イカサマと認定されないのである、そうでなければ実力不足で負けているだけなのに、イカサマだと喚けば良いとなってしまうから

 

まぁ私の場合、イカサマをするし 真面目にデュエルする事もあるから、割とタチが悪い自覚はあるけどね?

 

さてさて、今発売されているパックからの構成でも かなりのバリエーションのデッキが構築出来るし、チャールが どんなデッキか楽しみだなぁ

 

 

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