ナズナから王妃教育について軽く説明をされつつ昼食を取り、チャールとの約束通りデュエルをし イカサマ盛り盛りで圧勝してチャールに実力の差と言う物を見せつせてやった
やっぱりエクゾディア デッキと私の相性は、かなり良い
チャールを負かした後、リリウムもデュエル・モンスターズをしていると言う事で、彼女共 デュエルをイカサマ無しでやって 普通に勝つ
デッキテーマは悪くないが、少々バランスが悪かったので 軽くアドバイスしてあげると、喜んでくれたので良かった
それからなんやかんやと午後の授業を受けて何事もなく過ごし、相変わらず顔面偏差値が強いナズナへ 注がれる熱い視線を横目に寮へ戻り、平和な時間を過ごす
「そういえば貴方様? 確か もう数日で お誕生日でしたね?」
「ん? あぁそういえばそうだな?」
「では、週末にでも 城下町へ参りましょう」
「んん? なにが “ では ” なんだ? カヅキ」
「ナズナ殿下、こういう時は “ 分かった ” と答えるだけで良いと思われます」
「そう言う物なのか? ルル」
「そう言う物です、ナズナ殿下」
「よく分からんぞ? ブリジット」
部屋に戻ってきて、ふと ナズナの誕生日が間近である事を思い出して ナズナへ声をかけてデートの お誘いをすると、イマイチ分かっていなさそうなナズナに ルルとブリジットが容赦ない圧をかけ、ナズナは少し困惑している
普段 見られないナズナの姿が面白いので、しばらく傍観しておこう
そんな訳でキングクリムゾンして 新年度開始 最初の週末、私は大正ロマン女学生風の服を着て支度を済ませてナズナと待ち合わせをしている寮 入り口前へと向かう
今日はブーツを履いているので、そこそこ歩きやすいなぁ とか下らない事を考えつつ到着すると、ナズナが3名の女子生徒に囲まれていた
チラッと見える横顔から判断するに、今年入学した新入生だろうか? そうで無ければナズナに粉をかけようなんて愚行を犯す訳が無いからね、うん
「ん、来たかカヅキ」
「お待たせしました 貴方様」
「いや、それほどでもないさ。せいぜい5分、だろう? ルル」
「はい、そもそも お約束の時間まで あと5分は有りますからカヅキ様に落ち度は無いかと」
ナズナは すぐに私に気付いて イケメンスマイルを浮かべ軽く手を振ってきたので、笑み返して 遅れた謝罪をすると そんな事を言う
それはもうナズナに粉かけようとした女子生徒の事はアウト・オブ・眼中で会話をしている為、彼女達は凄まじい表情をしている
まぁ彼女達からすれば、ポッと出の ちんまい狐獣人が王子様(ガチ)を掻っ攫っていく訳だから、面白くないのだろうが そんな事 私には関係ないし、なんなら気に入らないのは私の方だったりする、ナズナは私のだ 馬鹿者共め
「あ、貴女! 後から来てナズナ殿下とお話しするなんて! 無礼ではありませんこと?!」
「そうですわ! 順番を守りなさい!」
「ちょっっ ニア様 タリア様 お2人共・・・落ち着いてくださいまし・・・」
リューネでは珍しくも何ともない金髪碧眼の お嬢様3名の内、ニアとタリアなる女子が私へ苦言を呈してくるが、残り1人が2人を落ち着かせる為に2人をたしなめる
どうやら この子は冷静に今の状況を理解している様だ、ふむ
「カリオペ様、こういうのは最初にガツンと行かねば嘗められてしまいますわ!」
「ですから、落ち着いてくださいぃ〜 ニア様がガツンと行こうとしている方は、テスタロッサ侯爵家 ご令嬢のカヅキ様ですぅ〜」
「な、なんですってー?!」
「なんコイツらオモロ」
「カヅキ、素が出て・・・いや、問題ないか」
「どうしました? 貴方様」
「なんでもない」
なんか予期せぬコントを見せられて、思わず素で感想が口から漏れてナズナが何か言っていた様な気がするが誤魔化されてしまった、何故だ?
「さて・・・コリンズ、シュチュワード、エドワーズ、俺の可愛い婚約者と出掛ける所なんだ、もう良いか? 」
「は、はい ナズナ殿下、引き留めてしまい 申し訳ありません! ニア様 タリア様 両名は
「そうか、頼むぞエドワーズ」
「はい!!」
「行こう カヅキ」
「はい、貴方様」
ナズナが呆れた様子で3人娘へ声をかけると、カリオペと呼ばれた令嬢がナズナの言葉に反応し、ニアとタリアを その細腕で押さえ込み私達を見送ってくれる、なんか面白い子達だな 覚えていたら後日 個人的に話してみよう
ナズナにエスコートされて私は寮を後にし、少し離れた場所で転移門を展開して王城の中庭までショートカットする
「なかなかに愉快な子達でしたね」
「そう言えるお前の胆力が羨ましいよ、俺は」
「あら、私は貴方の事を信じているだけです。それに私は別に貴方が第2・第3婦人を迎える事を否定しません、貴方は王になるのですから子孫を残すのも、また務めですからね」
「なぁ カヅキ? 俺が言う物では無いと思うが、お前・・・覚悟が決まり過ぎていないか?」
「貴方の妻になるのですよ? 当たり前です」
「お、おぉ・・・そうか? そうなのか?」
中庭を進みながらナズナへ話を振ると、彼は名状し難い表情で私を見て言い、私なりの答えを伝えると 随分と困惑した表情をして見るからに混乱している様に見える、何故だろう?
私は、当たり前の事を言った つもりだったのだけど