アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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187話 ろんぐ ろんぐ あご

 

 

少し何を話すか考えていたが、民衆環視下のカフェで話す内容でも無いと思い、カフェを出て転移門を使い ナズナ+α を もはや私の秘密基地と化している地下遺跡へと招待する

 

 

「此処にくるのは久しぶりだが、随分と私物化しているな?」

 

「誰も来ないし、問題ないでしょ? 」

 

「一応は王家所有の土地なんだが・・・まぁ良いか、いずれは俺の物だし 先に貰っても大して問題でも無いし、バレてもカヅキに分譲地として下賜した事にすれば良いしな」

 

「さっすが ナズナ、話が分かる〜」

 

 

色々と工作やら秘密裏の作業に便利な場所である地下遺跡は、私が持ち込んだ キャンプギアや資料・作業台が置かれている

 

因みにゴミ問題は アイデースがあるので大丈夫だし、酸素や換気等の空調は色々と手を加えているので問題ない

 

とりあえず、地下遺跡(ここ)には私とナズナ、ルル・ブリジットしかいないので猫被りを辞めて素で話すと、ナズナは戸惑う様子もなく 普通に会話をし、ルル&ブリジットは少し困惑している様子が見えるが、まぁ放置しておこう、慣れて貰うしかないからね うん

 

 

「そんじゃぁ 日本の話、だったよね? 何から話すべきか・・・あ、その前に立ちっぱなしもアレだし、座ろうか。 2人も座りなよ」

 

「そうだな、此処なら侵入者も居ないだろうから肩の力を抜くと良い」

 

「え? あ、はい・・・」

 

「失礼します?」

 

 

インベントリに常備している魔法瓶とキャンプカップを取り出して、全員分の煎茶を淹れローテーブルに置き、2人も座る様に促すと おずおずと言った様子でキャンプチェアに座る、因みにナズナは慣れているので勧めるまでもなくキャンプチェアに座っている

 

 

「あぁそうか、2人は 此処に来るのは初めてだっけ?」

 

「そうですね」

 

「此処は?」

 

「此処はトリスタン領 王族別荘 プライベートビーチ地下にある地下遺跡・・・の入り口ホール? か?」

 

「多分 そうなる」

 

 

ルルとブリジットが地下遺跡を訪れるのは初めてだと気付き、ナズナが軽く説明するが、2人は まばたき を繰り返すだけで、イマイチ理解出来ていない様だが、これ以上の説明のしようも無いのである 無念

 

 

「んじゃ本題、日本の話に入ろうか」

 

「あの、カヅキさん? 日本ってなんですか?」

 

「ナズナ殿下は 日本が何か知っている様ですが・・・」

 

 

自分の煎茶を飲んで話を始め様とすると、ルル & ブリジットから質問がされる、そうか 2人には そこからか

 

 

「そうだね、2人に合わせて そこから話そうか、そうしたら話やすいかもしれなし」

 

「そうか? お前に任せる」

 

「「よろしく、お願いします」」

 

 

ナズナも偉そうに足を組み煎茶を飲んで了承したので、私は口を開く

 

 

「ルルとブリジットも知っていると思うけど、私は書類上は吾妻(あずま)からの流民でテスタロッサ家に拾われたって事になっているけど、実際には吾妻の出身じゃなくて、日本って所の出身でね? ナズナは その日本について聞きたいらしいんだよね?」

 

「日本と言う国、ですか?」

 

「聞いた事無いですね・・・」

 

「そりゃそうだよ、サンクロードには存在しないからね 日本」

 

「え?」

 

「え?」

 

 

少し探り探りしながら話し出すと、この辺りはナズナは既に知っているから黙って聞いていて、ルルとブリジットが反応したので 付け加えると、驚いた様子で まばたき を繰り返す 為、見ていて少し面白いが ナズナも続きが気になるだろうし、進める

 

 

「私は このサンクロードとは違う世界、地球と言う世界にある日本と言う国から、このサンクロードへ転生してきたんだ」

 

「地球? 転生?」

 

「地球 か、それは初耳の単語だな」

 

「そういえばナズナにも話してなかったっけ? 地球に関しては また今度、今日は日本についてにしよう」

 

「分かった」

 

 

話を進めると、ルルとブリジットは理解が追いつかない様子で目をパチパチとさせ、今まで黙って聞いていたナズナが口を開いたので 地球に関しては また後日にする旨を伝える

 

ルルとブリジットが話に着いて来れていない様だが、話を進める為に 少し可哀想だが 置いてきぼりにしてしまおう、すまない2人共

 

 

「私は日本の首都近郊の片田舎で代々 古武術を教える道場をしている家の三男として生を受け、物心がつく頃には (かなめ)流古武術の稽古をしていたっけ・・・自宅から道を挟んで正面に、日本舞踊の家元の家があって そこの長女とは幼馴染で、ナツキの家から二軒挟んで右隣に住む 男の子が私の幼馴染で親友で悪友のアサト、私の父とナツキの父が幼馴染で ナツキとは文字通り産まれた時からの付き合いだった、あの日までは・・・」

 

 

私はキャンプカップを両手で包む様に持って ゆっくりと思い出しながら語る

 

もう 物凄く昔・・・何十年以上昔の様に感じるが、そんな事はない

 

産まれた時から数えても、私は20年も生きていないのだから、ただの錯覚 なのだが、随分と懐かしい気持ちになる

 

兄貴2人と弟は元気だろうか? まぁウチの家族が そうそう病気をする訳も無いし、あまり心配はしなくても良いかな?

 

それよりアサトの実家である宮塚(みやづか)家の方が心配だな、アサトは1人息子だったし お家断絶の危機だな うん

 

 

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