アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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192話 シャナの語り

 

 

シャナを送り帰す為の算段を考えていた訳だが、いつまでも人気(ひとけ)が無い庭園とはいえ 部外者であるシャナと立ち話をしている場合では無いので、転移門を作りテスタロッサへと帰宅する その際 『こっちのカヅキおばさん も転移苦手なんだ〜』とか 漸く 此処が自分の世界では無い事を理解したらしいシャナが言っていたが、一旦 無視しておく、キリがないし

 

そんな訳でテスタロッサへ帰宅し、手頃な所で徘徊していたメイドへ声を掛けてガゼボへと向かう

 

 

「こっちのテスタロッサ邸には、こんな感じの東屋が有るんだ〜」

 

「シャナ、細かく言うと東屋ではなくガゼボですよ」

 

「そーなのかー」

 

 

なんと言うか出会って小1時間程度だが、シャナは こうポヤポヤとした性格をしている様で、全体的にフワフワしている・・・なんだか 毒気の無いベアトリーチェみたいだな、コイツ

 

 

「さて・・・貴女を元の場所(せかい)へ送り帰す為に、少し貴女の身辺情報を話して貰いましょうか、個人的にも興味ありますし」

 

「え? そうだなぁ・・・ あたし には弟妹が沢山居て、えーっと 弟が3人と妹が3人、弟2人は あたし と3つ子」

 

「・・・3つ子か、シャルロット 頑張りすぎじゃないか?」

 

「ホント、ねー?」

 

「ははは・・・」

 

 

一応 建前と本音を練り込んだ質問をシャナへとすると、シャルロットは結構頑張った様だ

 

3つ子を産み、歳の差は分からないが後に3名産んでいる訳だし・・・世界を渡っているし、シャルロットは転生者じゃないか? 多分

 

推測を そこそこに 軽く笑って誤魔化すが、シャルロットが頑張り過ぎでは? と訝しむナズナには悪いが、私は狐獣人だ 狐は多産する生き物なので 私は その性質を持っている可能性が充分ある

 

その上で私は めちゃくちゃ頑丈な上に長生きするので、シャルロットの比では無い子供を産む可能性があるから、とりあえず笑っておこう

 

 

「1番目の弟のグンジョウが立花家の第2子のユエ、2番目の弟が立花家第1子のユタカと結婚してる、あ ユエ&ユタカは双子ね? 」

 

「立花家とは?」

 

「双子か」

 

 

腕組み思考しながら語るシャナへ質問をしつつ、腕組みした事で強調された彼女の双丘をガン見しておく、デッカいなぁ おい

 

そこまで欲しい訳ではないが、平たい胸族としては もう少しボリュームが欲しい所ではある、ほら ナズナと助平する時に 無いより有った方が色々出来るじゃろ?

 

そんな邪な事を考えていると

 

 

「なんで そんなにガン見してくるの? あたし 母様より無いよ?」

 

「いや デカいなぁ と・・・失礼、質問に答えてください」

 

「あ、うん・・・立花家って言うのは、母様の親友である カヅキおばさん か当主をしている家の事、立花家も5人 姉弟だよ?」

 

「当主が女性なのですね」

 

「珍しいな」

 

「そう?」

 

 

ガン見がバレてシャナが困惑していたが、質問に答える様に急かすと 彼女はしっかりと答えてくれる、並行世界上の私 結構頑張るな

 

 

「あたし達の世界は統合騒乱って言う異世界同士が衝突&融合しちゃった大災害が起こって、国内の貴族が大量に死んだりして ぐちゃぐちゃになっちゃったんだよね、で当時の21貴族の半分近くが一族郎党死んだり再起不能になったりしちゃって、だから いわゆる女当主が数多く生まれて 以降は当主に性別関係無い的な感じなんだよね〜 因みに 親友だったカヅキおばさんへリューネ貴族にならないか?って打診したんだって 母様が言ってた」

 

「異世界同士の衝突・・・」

 

「凄まじいな」

 

 

シャナの説明を聞き 思わず戦慄してしまう、ナズナはシャナの言葉そのままで死傷者が多数出た大災害だと思っているだろう

 

死傷者数は せいぜい数千人とかのレベルだとナズナは考えているのだろうが、実際は違う

 

異世界同士、つまり惑星1つ分の生命が存在するモノ同士が衝突し融合したのだから、少なくとも9桁人数が犠牲になっている筈だ

 

統合騒乱でリューネは少なく無い犠牲を出したが消滅せずに残る事が出来た訳だ、それは不幸中の幸いと呼べる事だろう

 

 

「元異世界国だったオーシアから移住してきてくれた カヅキおばさんは 研究者? 開発者で、カヅキおばさんが持ち込んだ技術や発明でリューネは数段飛ばしで文明レベルが向上したんだって、車とか航空艦とか あと あたし はよく知らないけど ヴァンツァーって言うパワードスーツとかが有るよ」

 

「世界線は違えど、私は私と言う訳ですね・・・」

 

「そういえば、お前も たまに工作とかしているよな?」

 

「えぇ、元々 物作りは嫌いでは無いですし、楽しいので」

 

 

シャナの説明を聞いて、『あー どの世界線でも厨二病(ふじのやまい)を罹患してるかー』と思い呟くと、ナズナに相槌を打たれる

 

仕方ないのだ、元々 ガンプラとか作るの好きだしさ? 厨二病は治らないんだ、だから仕方ないんだ、仕方ない

 

ん? 待てよ? シャナ側世界の立花カヅキ(わたし)が 私と同等のチカラを有していて、私と同様の精神性をしていると仮定するならば、私が特に行動を起こさなくても 勝手に迎えを送り込んでくる可能性が非常に高い

 

とはいえ、世界を渡る転移魔法には興味があるし 研究はするけどね?

 

 

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