シャナの話を聞けば聞く程、今 私達の生きている世界とは地続きで無い事を確信し、更に興味が湧く
「えーっと 家族の話に戻るね? あたし 含めて 1から3まで結婚していて、5・6番目は学生 7番目は乳幼児」
「乳幼児? まぁそう言う事もあるか」
「グンジョウ & シンクの第1子と同じ歳だから、グンジョウもシンクも凄い顔してたなぁ」
「それはそうでしょうね?」
私の質問に答え終えたシャナが家族の話に戻って、キョウダイの事を口にすると、ナズナが絶妙な表情をして相槌を打つ
統合騒乱以前の文明レベルがコチラと同等だったなら、シャルロットが若い内に子を設けていて 長子と未子の歳の差が有っても不思議は無い、そう考えていたのだが、次に繰り出されたシャナの言葉の衝撃は相当な物だった
え? 初孫と未子が同じ歳って? シャナを見る限り二十代に到達しているから20歳差の弟妹? これは これは なんと面妖な
「シャナ? 貴女、今 幾つです?」
「あたし? 今年21だったかな? 確か」
「シャルロットは?」
「母様は・・・えーっと・・・39歳?」
「頑張りましたね? 貴方様」
「そうだな?」
音もなく現れたプレセアから配られた紅茶で喉を潤してシャナへと年齢を尋ねると、少し考えて申告してくる
自分の年齢を忘れているらしい、大丈夫かな? この子
とりあえずシャルロットは18歳で3つ子を産み、約40代で未子を産んだらしい、良く頑張ったなシャルロット
とりあえず、向こうのナズナも頑張っただろうと予想が容易いので言うと、何とも言えない表情になる
「貴方様、シャルロットに負けないぐらい 子供を作りましょうね? とりあえずサッカーチームぐらい」
「別に張り合わなくて良いんだぞ? あとサッカーチームって何だ?」
「ふふ、楽しみですね」
「だから、サッカーチームとは何だ?」
「こっちだと父様がツッコミなんだなぁ」
とりあえず長命種である私にとっては、そう難しい事ではないのでシャルロットに負けないぐらい子孫を繁栄させようと思い言うと、サッカーを知らないナズナからツッコミが飛んできたが意図的に聞こえないフリをしておく、目指せサッカーチーム 2チーム
「シャナ、貴女の両親の馴れ初めは分かりますか?」
「え? うん、ある程度ならわかるよ? 母様の友達? が母様と父様が結婚するまでの物語を出版してて、リューネで大ヒットしてるんだよね」
「みんなシンデレラストーリー的な物語好きですしね、致し方ない」
「ははは・・・グンジョウなら内容の一言一句全て覚えてると思うけど、あたし は大まかな事しか覚えてないから、そこに関しては了承してね?」
「分かりました」
私とシャルロットが どのぐらい差異が有るか気になりシャナへ尋ねると、彼女は苦笑して言う
シャナの弟であるグンジョウは、随分と賢い様だ
「えーっと・・・父様と母様が初めて出会ったのは、父様が高等部2年生になる年の春先? で別荘に滞在している時に、ハルト叔父さんが脱走 & 迷子になっていた所を保護して別荘に送り届けた時ってなってる」
「私と随分と違いますね?」
「あぁそうだな? なんで護衛を連れずに学園へ入学しているんだ? そちらの俺はバカか?」
「ははは・・・あたし は知らないけど、事情があったんじゃないかな? 知らないけど」
それはもう初っ端から差異がありすぎて笑えてくる始まり方だ、シャナが言うハルトの保護は 私達が2年生へと進級する年の春先にハルトが転移事故を起こした事件の事だろうが、そもそも私は その事件の2年以上前にはリューネで生活していたし、ナズナの護衛も1年以上経過していた訳だしね?
始まりから ここまで差があると本当に面白い
「あ、そうそう。当時 母様は記憶喪失だったらしくて、アキカ叔母さんがシャルロットって命名したらしいよ? それから記憶が戻った後も転生して新しい生活をスタートするって意味でシャルロットって名乗り続けたみたい」
「記憶喪失、それはまた難儀な」
「アキカが? そういえば、アキカが愛読しているシリーズの登場人物に居たなシャルロットが」
「そうそう、そんな話してたよ? 」
シャルロットが転生者である事は間違い無さそうだな と確信しつつ、そういえばシャルロットと立花は親友と言っていたが、どう言う繋がりなんだろうか?
シャナが説明してくれた統合騒乱以前は、サンクロードに立花はいなかった筈なのだから
「えっと・・・細かくは忘れたけど なんやかんや で父様の専属護衛になった母様は、学園に入学して 数ヶ月後に 魔王が復活し それを撃滅、確か・・・
「余程の執念ですね」
「うん、母様は生前
「・・・まさか、篠原
「そうそう、やっぱり こっちの おばさんにもナツキって幼馴染がいる系?」
「まぁ、居ますが・・・」
今のシャナの説明で、点と点が繋がって答えに辿り着き 何とも言えない気持ちになってしまう、おぉ神よ