アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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194話 シャナの語り 3

 

 

 

シャナの説明により、シャルロットの本名?が篠原(しのはら) 夏月(なつき)であった事を知り、私の親友と同じ名前である事を認識した上に、あの魔王の尖兵(くそやろう)が 私の悪友の異次元同位体だった事を知ってしまった、いや アレは私の悪友の姿を模したゴミだ、そうに違いないし、それ以外認めない

 

 

「ひぃん、おばさんが 怖い表情(かお)してるよぉ 父様〜」

 

「・・・カヅキにとっては、不快な事らしくてな? 我慢してくれ、あと 俺を父様と呼ばないで貰えるか? 周りが誤解する」

 

「えぇ? どうしろっていうの?」

 

 

魔王の尖兵の事を思い出し 怒りが再燃し始めたのを察せられてしまった様で、シャナが軽く怯えてナズナに ヘルプを要請するが 軽くスルーされて、呼び方改善の要請を逆にされている

 

シャナの気持ちも分からなくもないけど、ナズナの言う事は尤もだと思う

 

 

「・・・んん、失礼しました。あのクソ野郎を思い出して思わず」

 

「お前が感情を露わにする事は珍しい、気にするな」

 

「へぇ〜 こっちの おばさん も そうなんだ? あ〜でも悪役スマイルじゃないから、まだ良いのかな?」

 

「やはり不治の病に罹患していますか、なるほど」

 

 

深呼吸をして怒りを霧散させる、もうヤツは私 自身の手で始末したのだから怒りをぶつける相手が居ない

 

私が謝罪すると、シャナが そんな事を言うので 間違いなく厨二病(ふじのやまい)を罹患している事を確信する

 

世界が変わろうとも、私は私の様だ

 

恐らくだが、立花も元は男だろうしね?

 

 

「話の途中ですが、そろそろ呼び方を指定しましょうか」

 

「そうだな」

 

「えー? ダメ?」

 

「ダメです」

 

 

シャナの自主性に任せようと思ったが、一向に改善されないので私達の方で指定する事に決める、そうでもしないと永遠に おばさん & 父様 呼びだろうからね

 

 

「そうですね・・・どうせ一時的な呼び名ですし、私をコン ナズナ殿下をリンドウと呼んで貰いましょうか」

 

「んぇーー 面倒くさい・・・はい、分かりました!! 」

 

 

少し考えて、どうせ長く使わない呼び名だし 立花と混ざる方が面倒と判断し、呼び名を指定すると シャナが嫌そうな表情をしたので、軽く殺気を含ませて威圧してやると、すぐに了承する

 

うんうん、素直な子は嫌いじゃないよ? シャナ

 

 

「久しぶりにカヅキから殿下呼びされた気がするな」

 

「そうですか?」

 

「あぁ」

 

「んぅー やっぱり父様は父様なんだなぁ〜 世界が違くても変わらないなぁ〜」

 

 

ナズナが軽く笑みながら言い私を自分の膝の上に移動させて紅茶を飲んだので、首を傾げて尋ねると頷き その様子を見たシャナが慣れている様子で呟き紅茶を飲む

 

え? もしかしてナズナって ずっと この調子だったりするん?

 

そんな予想に軽く戦慄していると

 

 

「おかえりなさいカヅキ」

 

「はい、ただいまです。 お義母(かあ)様」

 

 

式自体は まだだが既にテスタロッサ夫人となっているセンセイが、落ち着いた装いで現れ私へ挨拶をしてくる、当然の様に 私がナズナの膝に乗っている事はスルーである、謎だ とか思っていると

 

 

「殿下 その程度の触れ合いは咎めませんが・・・・婚前交渉なんてしたら 私は貴方を許しませんし、ケジメをつけて貰いますので お忘れなきよう」

 

「分かっている、カヅキの性格上 俺が迫れば拒まないだろうからな? それに俺にも意地がある」

 

「そうですか、分かっているなら良いのです」

 

センセイは しっかりとナズナへ釘を刺し、ナズナは私の性格を良く理解しているなと思う

 

ナズナの返答を聞いたセンセイは頷き、私の方へ向き

 

 

(くだん)の支配の魔導具の解析が完了し、捜索を開始しましたよ カヅキ」

 

「ありがとうございます、どうでした?」

 

「リューネでは殆ど採れない希少金属製ですが、リューネの技術が一部使われていました」

 

「なるほど」

 

 

バジリスク討伐戦後にベルファさんに解析依頼をしていた支配の魔導具についてセンセイから報告を受ける

 

まだ断定は出来ないが、裏切り者がリューネに居るらしい

 

 

「使用されている希少金属ベリル鋼の産出地は恐らくバルマバラッドですね、この大陸で大量採掘される産出地は彼処だけですから」

 

「そこまで分かるのか? 凄いな」

 

「武具の芯に使うと魔力が良く馴染みますから需要が有るのですが、今は中々」

 

「そういえば バルマバラッドが輸出を絞っているんだったか? 」

 

「えぇ、干ばつが原因で労働力の確保が難しい と言う事で 現在は、殆ど輸入出来ていませんね」

 

「干ばつ? ふむ・・・」

 

 

センセイの説明にナズナがコメントし、なんだか きな臭くなってきたな? と思っていると

 

 

「さて・・・貴女、どうやら別世界の王女らしいですね? マナーがなって居ない様子、躾直して差し上げます」

 

「ちょっっ 話の流れーー 嫌だー 離してー お祖母様ーーー」

 

「お祖母様? その辺りの事は 後日聞く事にしましょう、そうしよう」

 

「ひとまず、シャナの保護 と言う目的は果たせたな?」

 

「そうですね? 貴方様」

 

 

唐突にシャナを標的としたセンセイは、自分の部下へ指示を出しシャナを連行してゆき、あとにはシャナの悲鳴と 私達が残るのだった まる

 

 

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