アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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206話 吾妻ノ国 3日目 4

 

 

そんなこんなでセンセイ用と私用の守り刀と普段使い用の短刀(長ドス)を購入してインベントリへ収納する、私の場合 影が有れば そこを経由してスムーズに取り出せるので帯刀する必要はないのである

 

 

「お待たせしました貴方様、(れん)様」

 

「そうでも無いさ、店主殿の話は中々に面白かったしな」

 

「お気になさらず、刀の吟味は当然の事ですから」

 

 

それなりの時間を待たせてしまった筈だが、ナズナと蓮は私を許してくれる、心が広いなぁ

 

 

「店主様、お世話になりました」

 

「いえいえ、お買い上げ大変ありがとうございました。またの ご来店お待ちしています」

 

 

それから店主に軽く頭を下げて店を出て次の場所へ向かおうとして、不意に人とぶつかってしまい、質量不足なのかよろけてしまい ナズナに抱き止められる、うむ 逞しい胸板だ

 

 

「大丈夫か? カヅキ」

 

「えぇ私は大丈夫です貴方様、それより・・・申し訳ありません、大丈夫ですか?」

 

 

ナズナに安否確認をされたので答えて、私が ぶつかってしまった相手へ声をかけると、竹笠を貫通?している狐耳を持つ和装の獣人がコチラを見て硬直していた、因みに3人居るのだが 3人共に硬直している

 

2尾が1人 、1尾が2人か・・・一応 偽装で4尾だけど、誤魔化せるかな?

 

 

「はっ・・・も、申し訳ございません 不注意で御身へぶつかってしまいました、お怪我はございませんでしょうか?」

 

「はい、ナズナ様が受け止めて下さいましたので私は無傷です」

 

「それは不幸中の幸い、御身に怪我をさせてしまったとあらば、死んでも死にきれませぬ、平にご容赦を」

 

「頭を上げて下さい、私も不注意でしたし どうかお気になさらないで下さい」

 

「なんと寛容な お言葉、感謝の念に絶えません」

 

 

私に ぶつかった先頭の狐獣人が謝罪してきて頭を下げてきたので 軽く宥めるが、なんだか どんどん仰々しくなっていってる気がする、気のせいか?

 

と言うか、この反応と言葉の端々に感じる色々から推測するに、この3人は霊狐族だな、多分

 

うむ、これはマズイ展開かも知れない

 

 

「この様な場所で現人神(あらひとかみ)様と お会いできた事、この身に余る幸運に大神に感謝に絶えませぬ」

 

「私は現人神なんて崇高な者ではありませんよ、人違いでは?」

 

「何をおっしゃいますか、我々 霊狐族が同族 それも格上の方の実力を見間違う筈がありません、未だ 修行中の身ではございますが 分かります」

 

「あーー・・・どうしましょう、貴方様」

 

「此処は往来だしな・・・場所を移すしか無いんじゃないか?」

 

「ですね」

 

 

私の囁いた直感が当たり、少々面倒な事になってしまってナズナにヘルプを投げると、ひとまず移動した方が良いと言われたので同意し

 

 

「この近くに私の行きつけの茶屋があります、そちらで 落ち着かれるのは 如何でしょうか?」

 

「分かりました、よろしくお願いします 蓮様」

 

「私共も 問題ございません、ただ用がございます故 1人欠ける事になります」

 

「私としては問題無いです、移動しましょう」

 

 

蓮による鶴の一声で移動先が決まり、やはり この場で解散 とはならなかった、無念

 

そんな訳で、2尾の人が1尾の片方にメモを渡して口頭で何かを指示し、私達と蓮 行きつけの茶屋へと移動する

 

近くだけあって5分も掛からずに茶屋へ到着し、個室へと通され なんか美味しそう名前の大福が お品書きに有ったので遠慮なく注文する、良い子にしてるのも疲れるしね?

 

 

「さて、改めまして・・・私はカヅキ、 カヅキ・タンザナイト・テスタロッサです」

 

「現人神 カヅキ様、名乗りが遅れた無礼 平に謝罪致します。 (わたくし) 霊狐族の刀匠 謙忠(かねただ) 内弟子 序列3位 三太と申します、コチラは私と同じ内弟子の七花(しちか)です」

 

「七花と申します」

 

「そんなに畏まらないで構いませんので、頭を上げて下さい」

 

 

此処なら誰にも話が漏れないと説明してくれた蓮を信じて 霊狐族の2人へ自己紹介すると、予想通り いや それ以上に畏まり平伏する勢いで頭を下げて名乗ってくる

 

元々 一般人の私は こうやって畏まられるのは、かなり居心地が悪いのでどうにか頭を上げさせる

 

 

「カヅキ殿、現人神と言うのは?」

 

「彼等の人違いかと、私が そんな神の様な崇高な存在な訳無いじゃないですか」

 

「何をおっしゃいますか、カヅキ様は 我々 霊狐族が極地 9尾にございます。 御身が年齢で9尾とあらば 生誕致した時からと愚考致します」

 

「9尾? 9尾とは霊狐族が長い時をかけ修行に修行を重ねた先に至ると言われている霊狐族 最高位の筈・・・私の目にはカヅキ殿の尻尾は4つ にみえるのですが?」

 

「それは無用なトラブルを避ける為に お隠しになられているのだと思います」

 

 

蓮の絶妙な相槌に誤魔化しを敢行するが、三太には通じなかった様で 的確に言い当ててくる、三太やべーな マジで

 

と言うか、私の年齢が低く見られてる気がするけど 今回の場合は 誤差の範囲内だろうな 多分

 

今年20歳ではあるけど、通常 正規ルートだと1000年ぐらいの修行が必要らしいからね、うん

 

さてさて、どうやって切り抜けようかな?

 

 

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