アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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208話 称号持ち招集

 

 

なんやかんや 私の懸念が杞憂で済み、美味しい大福を食べて上機嫌になったりした吾妻(あずま)3日目を経て、4日目には寮生活で家を空けていた(れん)の息子である長男の(しょう)と次男の(しゅう)、そして婦人会か何かで旅行に出ていた蓮の妻 (らん)との夕食を食べる

 

私達が吾妻へ到着してから朝と夕に蓮が食事を一緒に食べていた理由は、それだったらしい。どうせ食べる物なら、固まっていた方が後片付けが楽だからね、うん

 

そんな訳でナズナ(王太子)の婚約者として行儀良く自己紹介をしたり当たり障りの無い雑談とかをして過ごす、最近 被ってる猫が脱げる事が多いしね?

 

とはいえ、猫を被っているとチョロい女に見えたのか 翔と柊が なんか下心ありそうな目を向けてきたので、警戒はしておく どうも私の予想通り 吾妻では霊狐族は珍しいが居ても普通ぐらいの存在らしく、2人にとって恋愛対象内の様だから

 

それから熱い視線(笑)を向けられる事 数日、吾妻滞在も半分を過ぎてナズナの交渉? 商談? も佳境に入った夜の事、翔と柊が あろう事か夜這いを仕掛けてきて 当たり前の事だが 私の隣りで寝ていたブリジットが2人をシバき 常備している縄で縛り上げて廊下へ転がして (あかつき)家の使用人を呼び出してナズナ & 蓮を召喚して貰い、蓮の説教が始まったが 普通に眠かったので、ナズナとルルに任せて ブリジットを抱き枕にして就寝し 起きたら雨模様で 珍しいなぁ なんて呑気な事を思ったが 湿気った尻尾がゴワゴワになって大変だった

 

翔と柊(バカ2人)は数日 大人しくしていたのだが、反省はしていなかった様で私が入浴中に風呂へ突入して来ようとしたり、覗こうとしたり 夜這いのお誘いをしてきたり、それはもう やりたい放題だった為 堪忍袋の尾がキレてしまい、思わずナズナや蓮が居る前で 中指を突き立てて口汚く罵ってしまったが、かなりスッキリしたからヨシとしよう。ナズナは苦笑していたけれども

 

そんな愉快な吾妻滞在を終え 私達は王城へと帰還する、私は特に無いがナズナは吾妻と取り決めた色々をライラントやユキヤへ報告して各部署へ指示を出さないとダメだからだ

 

王城に滞在すると、必然的にベアトリーチェやハルトと接触する事が増えるが、最近は慣れて来たので 以前よりは苦手意識は減っている気がする、多分

 

そんなこんな過ごし夏休みが半分を過ぎた頃、王城にあるナズナ執務室の隅っこの狭い所で ナズナを不老長寿へする方法を研究しているとギルドから手紙が来たので読む

 

 

「ギルドからの手紙、ですか?」

 

「緊急では無い様だな? 封筒に記載がない」

 

「宛名と送り主だけですね?」

 

 

最初の頃はツッコミを入れていたナズナやルル、ブリジットだが 最近では慣れた様で完成にスルーされているので、そのまま手紙を受け取り口を開くと ナズナが そんな事を言う

 

緊急の場合は、緊急と赤いスタンプ? 判?が押されて 一目で分かる様になっているから、今回は急ぎでは無いらしい

 

そんな事を考えつつ開封し中身を確認すると

 

 

「称号持ちを集めた会議?」

 

「あぁ確か 最低でも1年に1度はする事になっていた筈だ」

 

 

手紙には称号持ちを全員招集して会議を行う旨が記載されていて、ナズナが説明をしてくれる

 

 

「会議の議題はなんでしょう?」

 

「議題は確か・・・ギルドの運営に関する資金繰りや 他の称号者では太刀打ち出来ない魔物の討伐、あとは王家からの依頼をどう捌くか、とかか?」

 

「それを貴方様の居る前で行うのですか?」

 

「俺が居ても居なくてもしなければならないなら、するだろう? 忖度していては何も前進しないからな」

 

「それはそうですけど・・・」

 

 

議題について説明してくれたナズナへ 言うと、そんな事をアッサリと言う 本気で気にしていない様だ

 

それから数日して会議の日がやってきたので、ナズナから贈られた和風ワンピースにアサガオ柄の羽織を肩から掛けてギルドを訪れ、受付カウンターで会議室の場所を聞いて、手隙の職員に案内して貰い会議室へ入室すると

 

 

「よく来た、雷皇、光姫。自分のネームが置いてある席に座ってくれ」

 

「分かりました」

 

「・・・なぜ 俺の席がカヅキの隣では無いんだ?」

 

「ん? 気に入らないなら自分で交渉してくれるか? 雷皇」

 

「分かった」

 

 

会議室の中には円卓があり、入り口とは反対側の12時の席にアルテミシアが座り、私達へ声を掛けてきたので素直に従うとネームが置かれた席が私の隣では無い事に不満を言うナズナへアルテミシアが自分で解決する様に言う、確かに ワガママだから自分で解決させるのが1番だとおもう

 

それにしても、まだ席に座ってはいない私達を除いて 既に過半数の席が埋まっているので、割と称号持ちは時間に厳しい様だ、開始予定まで15分ぐらいあるし

 

そんな事を考えつつ自分に割り振られた席に座り、今日の議題が書かれているであろう資料へ軽く目を通しておく、会議中にも触れられるとは思うが、念の為に予習する方が良い気がするからね?

 

にしても、割と目立つ桃色髪のマイフレンズ ロゼが居ないな? 律儀で小心者の彼なら30分前には着席していても不思議じゃないけど・・・いや、逆に早く到着し過ぎてトイレを催したか? あり得るな うん

 

 

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