アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

209 / 268
209話 称号持ち集結

 

 

 

そんな事を考えているとパタパタと慌てた様な足音が聞こえ

 

 

「お、遅れましたーっ!!」

 

「落ち着け炎舞、まだ始まっていない」

 

「よ、良かったー・・・」

 

 

私の予想が当たっていたのかは分からないが、ロゼが会議室へ入ってきて 謎の謝罪?をして 冷静にアルテミシアが告げるとロゼは安堵した様子で呟く

 

 

「あ、カヅキちゃん 久しぶり。その羽織良いね?」

 

「お久しぶりですロゼ、良いでしょう? 吾妻(あずま)の服屋で購入したのですよ」

 

「へぇ〜 そうなんだ、似合ってるよ」

 

「ありがとうございます」

 

 

昨年の文化祭以降、軽く人見知りはするが コミュ力が かなり上がったロゼの成長を嬉しく思いながら彼と話す、詳しくは聞いて居ないがパートナーが出来たらしい、それが仕事上の相棒と言う意味なのか 恋愛関係の恋人と言う意味かは分からないが、彼女はロゼに良い影響を与えてくれている

 

 

「ロゼ、ちょっと良いか?」

 

「はい? 」

 

 

ロゼと日本人トークをしていると、ナズナがロゼを呼び 私から少し離れた場所へ移動して会話を始める、なんだ嫉妬で釘でも打ってるのか? それとも席替え交渉か?

 

私の左隣の席に置かれたネームプレートを見て、そんな事を考えていると

 

 

「お久しぶりですカヅキ」

 

「お久しぶりですエル、本当に お久しぶりですね」

 

「バジリスク戦以来ですから・・・約8ヶ月ぶりでしょうか?」

 

「もう そんなに経つのですね」

 

「その様です」

 

 

ロゼとは反対側の席に座った水色髪の清楚系美少女ことエレオノールが私に話しかけて来たので答える

 

積極的にギルドへ来ない私は、実に8ヶ月ぶりにエレオノールと再会した、本当に久しぶりだ

 

今日はシスター服ではなく、清楚な白のブラウスと青のロングスカート姿で、ザ・清楚系美少女と言う装いでエレオノールにピッタリだと思う

 

それからエレオノールと軽く会話をしていると、ロゼとの交渉(仮)が終わったらしいナズナがロゼのネームプレートと自分のネームプレートを入れ替えて、左隣へと座る どうやら交渉は成功したらしい

 

 

「アルテミシア、時間だよ」

 

「そうだな・・・では、会議を始めよう」

 

 

上座に座るアルテミシアの斜め後ろに立つクロエが時計を見て彼女へ告げると、アルテミシアは 1つだけ空いた空席を見て軽く溜息をついて 会議開始の宣言して会議室の扉を閉めさせる

 

12時をアルテミシアとして3時の席が空席なのだが、良いのだろうか? まぁ良いから会議を開始しているのだろう

 

 

「さて 称号持ち 諸君、休みの日なのに集まって貰って すまない、6時から9時の席に座っているのが 新しく 炎と雷、そして光の称号持ちになった3人だ。ぜひ宜しくしてもらいたい、親睦は後で深めてもらうとして、まず議題だが・・・」

 

「遅れて申し訳ない! 闇帝、グレゴワール・セレンディバイト・ベルナールただいま参上した!!」

 

 

アルテミシアの会議開始宣言後、枕を喋っているとバンと扉が開き 喧しい声が聞こえる、随分と自己主張が強い奴だな とか思いつつ彼の名前に聞き覚えがある

 

ベルナール計算、魔王の遺物収集の旅で1番目 最初に訪れた家だ、確かナズナがベルナール家の1人息子がナルシストだとか何とか言っていたな? コイツが、その1人息子か 確かにナルシストみたいな顔をしているな、うん

 

 

「おい ベルナール、扉は静かに開閉しろ、壊れたら弁償だぞ?」

 

「あぁ コレは申し訳ない、その時は 僕自ら修理させて貰います」

 

「はぁ・・・早く座れ」

 

 

アルテミシアはグレゴワールに苦言を呈するが、本人には届いていない様で溜息をついて着席を促す、その際 一瞬だけ目が合ったが 特に何も無くグレゴワールは席へ座る

 

ふむ、実力は有るらしいな? 魔力量も質も私には及ばないが、それなりに有る方だ、多分

 

 

「何処ぞのバカタレのせいで出鼻を挫かれてしまったが気を取り直して・・・」

 

 

若干イラつきながらアルテミシアは嫌味を言いつつ会議を再開するが、嫌味を言われているグレゴワール本人は どこ吹く風でまるで効果がない

 

それからギルドの運営についてや、称号持ちだが相性が悪すぎて撤退せざるを得なかった魔物の情報等の報告と議論?が入り

 

 

「光姫、地仁と氷嬢が討伐出来なかった魔物なのだが、お前に任せていいか?」

 

「地と氷に耐性持ちですか? 私は構いませんよ? 」

 

 

私はアルテミシアから言われ資料を見ながら答える

 

地仁であるアスカリドはガタイのいい茶髪の男性で、氷嬢のフォルトゥナは鉛白色の髪の女の子だ、普通に私より背が高そう

 

私が見た感じ 称号持ちの中でも この2人はトップクラスの様だが、この2人の手に負えないって、結構 ヤバい事ではないのだろうか?

 

 

「アルテミシア、カヅキが行くならば 俺も同行しても構わないだろう?」

 

「あぁ 構わん・・・」

 

 

私が二つ返事で了承した事で、ナズナがアルテミシアへ申告すると 彼女は少し呆れた表情をして 許可を出す、これは説得が面倒だから好きにさせよう 的な許可の出し方だ

 

アルテミシアが許可を出した 次の瞬間、はい はい と 元気よくグレゴワールが挙手し主張してくる

 

ん〜 なんだろう、嫌な予感がするのは気のせいかな? そうで合ってくれ!

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。