「大亀、か・・・ガメラ程では無いがデカいなぁ 5mクラスかな?」
斥候で得られた情報とギルドから貰った資料を読み対策を考える、最低でも氷属性と地属性に耐性があり、尚且つ 瘴気を放ち 周りの水辺や沼を汚染している事は間違いない
氷属性に耐性があるなら 派生元の水にも耐性は有ると仮定していた方が良いかも知れないし、これは少し面倒かも知れない 氷属性に耐性があるなら断熱性も高い可能性があるしね
暫く移動して大亀から50m程 離れた陸地から 大亀を観察しつつ思考していると
「待ちたまえよ 光姫! 君は人の話をだね・・・」
「・・・ベルナール君? もう到着したのですか? 」
「はいはい、闇帝 カヅキの邪魔をしたら、今度こそナズナ殿下の雷が物理的に落ちると思いますよ?」
「エルまで来たのですか?」
「ふふ、来ちゃいました」
悪い意味で通る声のグレゴワールが出現し喚き始めて 五月蝿いなコイツと思っていると、相変わらず清楚系美少女のエレオノールが現れて 即座にグレゴワールを光属性の拘束魔法で拘束し地面に転がす、やはり称号持ち として確かな実力が有る様だ
あと影狼に跨ってる事には触れないんだね? 君ら
「ん? アレ? エル? 貴女は水の称号持ちでは?」
「私 実は2属性適合者なんです、とはいえヴェスタ神から祝福を下賜されている貴女には遠く及びませんけれど」
「いえいえ、私なんて小賢しいだけですよ」
「ふふ、ご謙遜を」
光属性拘束魔法で猿轡までされて不満そうなグレゴワールを放置して、エレオノールへ疑問を投げかけると、彼女は嫌がりもせずに答えてくれる
確かサンクロードの住人の半数以上が1属性にのみ適性を有していて、2属性に適性が有る者が稀にいて、3属性に適性が有る者は極稀に、と言う具合らしい
そんな中、全属性適性となれば歴史に名前が残るレベルとか何とか、良かった全属性使ってなくて・・・いや、もう遅いかも知れないわ
闇 及び 影、光、浄火の焔、ギリギリ3属性と誤魔化せると良いけど、エレオノールには浄火の焔の構成要素がバレている筈だからね? うん、彼女の口が硬い事を祈ろう
「ヴェスタ神から、力を賜った??」
「えぇ カヅキ は我等が父たるヴェスタ神に愛され
「僕には光姫が神に愛された者とか神の使徒とか関係ない、彼女は まだ年端もいかぬ幼子だから、僕が前へ出るだけの事 」
「・・・へぇ、信念って奴か」
「カヅキ?」
「おっと、失礼」
猿轡だけレジストして口を開いたグレゴワールへエレオノールが説明をするが、彼は真っ直ぐな眼で己の正義を口にする
確かにナズナが言う様に、ナルシストで多少 ウザいが 自分と言うモノを しっかりと持っている事が分かる、こう言う奴は嫌いではない まぁ五月蝿くて敵わないのは変わらないけれど
ほんの一瞬、グレゴワールからエレオノールへと視線を移した瞬間
「ダークランス!!」
「闇帝! 何を?!」
「あちゃー よもや よもや」
グレゴワールは口が解放された事で、私達から大亀へと視線を移し 大亀へ先手を取る為に、闇属性の大槍を造り 放つ
木々の間を潜り抜けてゆきダークランスは大亀の右腕へと着弾し、僅かに傷を付け 大亀は
「やれやれ面倒な事になりましたね・・・おっと」
「ぶふっっ」
大亀が コチラを向きブレスを吐いてきたのが見えたので、程々のチカラでグレゴワールの腹を影狼の後脚で 蹴ってブレスの射線上からズラしてやり、私とエレオノールも射線上から退避する
「すみませんカヅキ、まさか こんなに魔力隠蔽が上手いとは想定外でした」
「いえいえ、エルのせいでは有りませんよ。さてグレゴワール君? どう落とし前を着けます? 潔く
「な、なにを・・・なぜ 蹴る必要が・・・?」
「何を異な事を・・・シツケ以外にある訳ないでしょう? それで? ケジメは取ってくれますよね? 今なら
「
「闇帝、少しは落ち着いてください、五月蝿いです」
蹴り飛ばしたグレゴワールにクレームをつけられたが、圧を掛けてやると元気な声でエレオノールへ自分が大亀を討伐する と言い始め、五月蝿いなコイツ と思ってる中、違和感を感じる
こんな棒立ちなのに、ブレスの2射目も来なければ 大亀が コチラへ接近してくる様子も無い、確かに亀は足が遅いから接近してくる事が無い事もあり得るかも知れない、しかし ブレスまで撃って来ない事は不自然すぎる、これには理由が有る筈だ
前回
普通なら 住処を変えている可能性が非常に高い筈なのにだ、これには間違いなく理由が存在する
グレゴワールの最大火力で大亀を始末できる保証もないしね?