アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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213話 宣戦布告

 

 

 

浄火の焔でゲンブを炙る事 30分が経ち瘴気の核の焼却が完了した様で、浄火の焔が鎮火する

 

 

「ふぅ・・・どうにかなりましたね」

 

「{ 流石は神子(みこ) 浄火の焔が使えるとはな? お陰でゲンブを助ける事が出来た、感謝する }」

 

「いえいえ、構いませんよ」

 

 

浄化が終わり沼地が清らかな状態になった所でミラへ言われたので返事をしておく その際 ゲンブの『ありがとう』と言う声も聞こえたので、軽く微笑んで手を振っておく

 

 

「{ 少々名残惜しいが、あまり留守にするとウンディーネ達が煩いから帰る事にしよう}」

 

「えぇ、ありがとうございました」

 

「{ なに、容易い事だ。 またな カヅキ }」

 

「はい、また」

 

 

ミラは本当に名残惜しそうにして言い 星の粉を撒く様に光子を残して姿を消す、なんか帰り方がカッコいいな

 

 

「任務も完了したのでギルドへ帰りましょう」

 

「そうですね」

 

水麗(すいれい)! いつになったら拘束を解除してくれるんだい? 任務も終わったのだから、解放してくれても良くないかな?」

 

「貴方は少し反省なさってください、闇帝」

 

「何を言って・・・うわっっ 何をするのかね?!」

 

「五月蝿いですよベルナール君、君は暫く 黙っていてください」

 

 

影狼に騎乗したまま事が済んでしまったので、そのままエレオノールへ帰還する旨を伝えると、黙って大人しくしていたグレゴワールが再び五月蝿くなったので、転移門を繋げてから影狼にグレゴワールを咥えて運搬させる様に操作し 喚くグレゴワールを無視してギルドへと帰還し、ロビーにグレゴワールを捨て置き 影狼を解除してから受付カウンターで、任務完了の報告と 報告書提出は後日にする事を伝え

 

 

「ではエル、私は王城へ戻ります。相当厄介な事になっている様ですから」

 

「分かりました、お疲れ様でしたカヅキ、また」

 

「はい エル、また」

 

 

床に転がしたグレゴワールを放置してエレオノールと会話をすると、何やら察した表情になる、エレオノール 賢いな

 

そんな事を考えた後、王城へグレゴワールも持って行った方が良いか考え、必要なら後で拾いにくれば良いか と思いエレオノールと別れて王城へと帰還する

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

少し時間は遡り、私達と3尾分身が別れるタイミング

 

 

任務の為に3尾分身に見送られつつアルテミシアの背中を押して転移門を潜り、王城の一室へと出ると アルテミシアは 信じられないモノを見ている様な表情をしているが一旦 放置する

 

 

「ナズナ殿下、陛下が お待ちです」

 

「あぁニーナか ご苦労、行くぞ」

 

「はい 貴方様、アルテミシアさん? しっかりしてください、移動しますよ?」

 

「あ、あぁ・・・」

 

 

ナズナやニーナとの取り決めで、普段使われていない小さな部屋を私が貰い受けて、緊急時に転移門を繋ぐ場所として使用する事になっているので、ニーナが待機していて すぐにニーナの先導でライラントが待つ場所へと向かう

 

 

「ニーナ、親父の様子は どうだ?」

 

「・・・言葉を選ばず言うならば、生乾きの干物です。気力も体力も尽きかけています」

 

「そうか、なら いつも通りだな」

 

「ここ最近はそうなりますね」

 

 

ニーナの先導で移動をしている中、ナズナはニーナへライラントの様子を尋ねると、ニーナは結構容赦無い事を言い ナズナはすんなり納得する

 

確かに此処最近は生乾きの干物だけど、もう少し手心を加えてやった方が良いのではないだろうか? と思うが、まぁ仕方ないか うん

 

 

「ナズナ殿下、こちらです」

 

「あぁ ご苦労、行くぞ カヅキ」

 

「はい 貴方様」

 

 

そこそこ広い王城かつ使われていない部屋から少々時間を使い 謁見の間まで移動し、扉の前を警備する衛兵に軽く挨拶をしてから謁見の間へ入る

 

 

「戻ったぞ、親父」

 

「あ、あぁ・・・ナズナ、よく戻ってくれた・・・」

 

「・・・おい、大丈夫か? もう人の色をしていないぞ? 親父」

 

「ははは、そう言ってくれるなナズナ・・・だが、すまない が 後は お前とユキヤに任せて休ませて貰う事にする、今の私では 何も出来んからな・・・ベティ、王剣を ナズナに」

 

「はい、陛下」

 

 

なんだか前に見た時より干物化が進んでいてアジの開きみたいな色になってるライラントに軽口を叩くナズナへライラントは苦笑して、後を任せる旨を伝え 決定権の移譲を示す 王剣をナズナへ託す

 

王剣と王冠を持つ者、それが国王の証と言う訳だ 噂程度だが 特殊な製法で作られているらしい

 

ナズナへ王剣を託したベアトリーチェとライラントは、謁見の間を退出しで行き

 

 

「皆の者、すまないが見た通り 親父は とても今回の事に携われない、故に俺とユキヤで代役をさせて貰う 異論は認めない。 ユキヤ 何が起こっているか 教えてくれ」

 

「はい、単刀直入に言うと バルマバラッドがリューネへ宣戦布告をしてきました」

 

「・・・そうか、とうとうしてきたか」

 

「はい、薄々は感じていましたが、僕の想定より幾分か早かったです」

 

「そうだな、俺も あと数ヶ月は後だと見積もっていたんだがな?」

 

 

ナズナが帯剣していた剣を私に渡して王剣を帯び、招集された21貴族の当主に向けて言う

 

因みに、遠距離通信 いわゆるビデオ通話的な奴が出来る魔導具を使っているので、物理的に居る人は少ない

 

何せ 長距離転移が出来る人が少ないからね、うん

 

 

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