アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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217話 作戦会議

 

 

私達が砦の会議室へと到着して数分も経たずに21貴族とトンプソン家の重鎮が集まる、それなりに広い会議室だが やはり30名程が席に着くと少し狭く感じる、戦闘装束ではあるが鎧を着ていなくて良かったと ほんの少し思った、嵩張るからね鎧は

 

 

「皆 集まったな? ユキヤには城で 此処では出来ない事をやって貰っている事を先に了承して欲しい、では本題だ・・・アリシア、現在の戦況を教えてくれ」

 

「は、バルマバラッドからの宣戦布告の直後から始まった戦闘は、バルマバラッド兵の装備が想定より脆弱であった為 非常に軽微に止まり、加えてテスタロッサ嬢よりもたらされた作戦と新兵器により先陣の士気を砕き撤退へと追い込みました」

 

 

ナズナは会議室に集まった者を一瞥しユキヤには別の仕事を与えている旨を伝え、アリシアへ現状の状態を説明させ 静かに頷く

 

 

「当方の被害は関所での戦闘に参加していた軽傷者が30名程、重傷 並びに 死亡者はゼロ、治癒魔法での治療をすれば戦線復帰可能です」

 

「説明ご苦労アリシア、宣戦布告後の最初の戦闘としては上々の成果だな? コチラの兵の消耗は少なく、アチラには手痛い損害を出しているからな? さて、前哨戦は リューネ優勢を飾った訳だが・・・問題は これからどうするか、だ」

 

 

ナズナはアリシアの追記の説明を聞き淡々と言い 参加者を見渡す 、この質問は この先の方針を決める為の質問だ

 

つまり『攻めに転じる』か『防衛に専念』するか どちらにするのか? と言う質問

 

侵略しようと攻めて来たバルマバラッドへ報復として逆に侵攻する、それはおかしい事はない、何故なら戦争だからだ

 

しかし、それは あまり美しくないし 人の道を逸れる行いだ 国王(バカ)が始めた戦争で消費されるのは、戦いたくもない民なのだから

 

 

「ナズナ様、意見具申 お許し頂けますか?」

 

「許す、言ってみろ」

 

 

私の中で答えは決まっているので、ナズナへ発言の許可を求めると ナズナは私を見て静かに頷く

 

 

「バルマバラッドからの侵攻の報復に、リューネが侵攻すれば 我々は バルマバラッドの愚王と同じゴミ以下の血と肉と排泄物が詰まった皮袋と成り果てる事になります、故に 私達は決してバルマバラッドへ侵攻してはならないと愚考致します」

 

「・・・確かに、お前の言う通りだ。お前達 よくきいてくれ 俺達は決して道を誤ってはならない、確かにリューネの兵量を要すれば多少被害はでるだろうがバルマバラッドの首都へ侵攻し攻め落とせるだろう、しかし そこに正義はあるか? 俺は有るとは思わない、バルマバラッド兵の大半は徴兵された者だろうしな? 故に早期決着する方法が必要だ 何かないか?」

 

 

私の言葉にナズナは強く頷き 覇気を纏い参加者を見渡し言う、やっぱりナズナはイケメンだなぁ

 

そんな邪な事を考え、煩悩は一旦脳の片隅へ追いやり 早期決着の方法を考えるが、そんなの1つしかない

 

この戦争を考えたバカタレをボコって捕まえ責任を取らせれば良い、多少の無茶をする必要があるが・・・まぁ私なら出来るさ

 

そんな訳でナズナの質問が高難易度過ぎて解決策が浮かばない面々がザワザワとしながら隣同士で相談をし始める中、チャールが私の方を見て 『あー コイツなら やれるだろ』みたいな目をしている、よく分かってるじゃないか チャール

 

 

「ナズナ様、早期解決する為には愚王を処理するのが1番と思います、如何でしょう?」

 

「カヅキ、お前は いつも唐突にトンデモない事を言うな? 確かに その通りだが・・・おい、まさか・・・お前、本気か?」

 

「おや? 私が何をしようとしているか、理解出来た ご様子で何よりです」

 

 

出来るだけポーカーフェイスを保ちナズナへ言うと、チャールより付き合いの長いナズナは 私がしようとしている事に気付き 少し焦った様子で言って来たので、微笑み返して肯定する 因みに ナズナとチャール以外は 話についていけずにポカンとしている

 

 

「私が単騎にてバルマバラッド王城へ吶喊し、愚王 並びに 甘い汁を啜るゴミカスを捕縛し拉致監禁し事情聴取した後、然るべき場所で一席設け 腹を召して貰います」

 

「・・・チャール、同じ言語を聞いた筈なんだが、後半しか理解出来なかった」

 

「大丈夫ですナズナ殿下、俺も 理解が全く及んでないです」

 

「ああ、そうか。良かった」

 

「はい」

 

 

作戦の全容をナズナへ説明したが、上々 突飛過ぎたのか脳が理解を拒んでしまったらしい、うーん 嘆かわしい事だ

 

 

「遂行するにあたり、多少の無茶をする事になると思いますし、砲兵隊の観測手が居なくなるので 精度は幾分か低下すると思われますが、まぁ押し切られる事は無いでしょう、仮にバジリスク級の魔獣が出ても 近寄らせる前に仕留める事が出来る筈です」

 

「砲兵隊に関しては、俺が指揮を引き継ぎますから、問題は有りませんし 弾薬に関しては テスタロッサ嬢が帰還するまで保つと思います」

 

「そうか、分かった・・・カヅキ、お前に一任する ただし必ず生きて帰ってこい、必ずだ 俺の妃は お前以外有り得んのだからな」

 

「はい、愛しき貴方様。必ずや 愚王とバカタレ共を捕らえて帰還致します」

 

 

ナズナへ強い意志を持って言うと 意外にもチャールがフォローをしてくれて、私が作戦へ向かえる様にしてくれ ナズナは折れたのか了承してくれて、彼の命令へ力強く私は返事を返す

 

もとより死ぬ気はないしね? 私としてもナズナを別の女に盗られるのは癪だ、あくまでも私が第1夫人でないとね? うん

 

 

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