アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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219話 愚王襲撃 2

 

 

これまで経験した事の無い事態に 愚王が転生者である可能性が脳裏によぎり舐めプ思考から本気へと移行し、愚王から距離を取る為に一旦 飛び退いて見据えるが、愚王は相変わらず薄ら笑みを浮かべている この余裕の表情、やはり転生者か?

 

 

「やれやれ どこの誰かは分からないけれど、私の側近を誘拐するのは些か目に余る蛮行じゃないかな?」

 

「これは異な事を言う、私は貴様も始末する つもり だぞ? よもや貴様は自分が礼を尽くして殺されるに値する人間だと思っているのか?」

 

「ははは、これは驚いた・・・まだ この私へ そんな口を聞ける者がいるとは・・・あぁなるほど、君はバルマバラッドの民じゃ無いんだね? 」

 

「だったら なんだと? 」

 

 

ニヤニヤとした嫌悪しか感じない笑みを浮かべて愚王は私を見て言う、なんだろう 本当に生理的に無理だわ 気持ち悪すぎるぞ? コイツ

 

だが、頭の出来自体は悪くない様子で 私がバルマバラッドの民では無い事を直ぐに言い当てる、やれやれバカならやりやすかったのだけどな、面倒だ

 

 

「ははは 随分と活きが良いじゃないか、声や体躯から察するに 君は女性だろう? そうだなぁ・・・此処まで辿り着いた その技術、私の為に使う つもりは無いかい? 自慢ではないけれど 私は経験豊富で床上手でね 君を満足させてみせるし、贅沢な暮らしをさせてあげるよ? 」

 

「本当 気持ち悪いな 貴様、誰が貴様なんぞ の勧誘を受けるものか、死んでも願い下げだ、と言うか死ね クソ野郎」

 

「そっか、残念だ・・・ま、片腕を斬り落とせば従順になるだろうし、良いか」

 

 

何をトチ狂ったのか愚王は私に気持ち悪い勧誘をしてきたので、中指を立てながら拒否してやると、愚王は薄ら笑みを浮かべながら玉座から立ち上がり傍らに立て掛けてあった剣を取り抜いて言ってくる

 

コイツ、やっぱり転生者か? 表情が余裕に満ちているぞ?

 

完全に私を嘗めている表情の愚王に警戒しつつ、私は確かめる為にファイヤーボールを投げつけるが、アイデースと同様に弾かれる様にして消失する

 

 

「ははは、無駄無駄 私には魔法は通じないんだ、君は魔法使いだろう? 諦めて 私のモノになりたまえよ」

 

「魔法が通じない? 果たして事実かな? 試させて貰う」

 

「やれやれ、聞き分けのない子供だね、君は」

 

 

わざとらしくニヤニヤとしながら愚王は言ってきて、私を挑発してきたので 本当に魔法が通じないのか確かめる為に単体攻撃のファイヤーボールから、範囲攻撃のフレイムトルネードへ使用魔法を変更するが 愚王にダメージが入る形跡が無い

 

継続ダメージの入るフレイムトルネードを使用して無傷なら、回数制限が有るタイプのスキルでは無い事は分かった

 

 

「なるほど、魔法が通じないのは本当らしいな」

 

「さぁ、分かったろう? 魔法使いの君が体術で私に敵う訳が無いのだからさ? 諦めたまえよ」

 

「何を言っている? まだ魔法が通じないと分かっただけだろう? 」

 

 

私が検証を終わらせて魔法が通じ無い事を認めると、愚王は勝ち誇った様に言うが、何故 こんなにも上から物が言えるのか理解に苦しむ

 

さて 愚王が転生者と仮定すると、かなり厄介な事ではある が体術の心得がある私の方が有利だとは思う

 

と言うか、私が狐面を着けているのに 全く反応していないのは、転生者ではないのか、それとも 吾妻(あずま)の文化を知っているからか 或いは 日本圏以外の転生者なのか 判断が難しい

 

なら、確かめるしかない。転生者なら知っている サンクロードには存在しない武器を使って

 

私はインベントリから回転式拳銃(ニューナンブ)を取り出し、愚王へ銃口を向ける

 

因みに ニューナンブは日本警察官が所持している奴だ、

 

 

「やれやれ、魔法は通じないって理解したんじゃなかったのかい? そんな奇妙な杖かナニカ分からない物を使っても、結果は変わらないよ? 」

 

「・・・なるほど、分かった。杞憂だった様で安心したよ」

 

「何をいっっっ なんだと!? 魔法は無効できる筈!!」

 

 

私が愚王へニューナンブを向けていても、奴はニヤニヤとしたまま ニューナンブが何か分からない様子で喋る為、コイツは転生者では無いと判断する

 

愚王が転生者なら、ニューナンブが分からなくてもリボルバーぐらい知っている筈だから、見た瞬間に多少の警戒をする筈なのだが そんな様子は一切無かったからだ

 

とりあえず いつまでもニヤニヤと気持ち悪いので愚王の両足に鉛玉をプレゼントして動けなくしてやると、理解出来ていないのか 喚き始める よく囀るやっちゃな

 

 

「何故だ?! 魔法は効かない筈!!」

 

「そりゃ魔法じゃないからな、無効化出来んわ」

 

「なん・・・だと? 魔法じゃ、ない? あり得ない!! そんな兵器が存在する訳が!」

 

「五月蝿いな、本当に良く囀るな 貴様は・・・」

 

 

両足に鉛玉をプレゼントされた愚王は、床に崩れ落ち喚くので 本当に五月蝿い、さて愚王は転生者じゃ無かったのは良かったが 魔法を無効化出来るから、転移門でリューネに戻れないって事になる

 

これは少し面倒だが、魔法無効化が何故出来るかを解明しないとダメかも知れないな?

 

とりあえず9㎜弾だし、暫くは出血死する事は無いだろうから サクッと調べますかね

 

 

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