9㎜弾により撃ち抜かれた足から出血しているが、骨には当たらない様に撃っているから簡単には死なない筈なので、愚王を見下ろしながら どうやって魔法を無効化しているのかを調べる方法を考える
今此処でナコトを出して調べる事も出来るが、愚王に魔王の遺物である
なら、本人に聞くしかないか?
「おい、これ以上 痛い思いをしたくなければ、何故 魔法無効化が出来るか話せ」
「ふ、ふん・・・やはり 君は私を殺せないのだろう? 確かにソレは強力な武器の様だが、何か制限が有って極力使いたくないのではないかね?」
「はぁ・・・2度同じ事を言わせないで貰えるか? 面倒だ、これ以上 痛い思いをしたくなければ、何故 魔法無効化が出来るか話せ」
「君も強情だな? 私は話す気はっっっがあああ・・・」
「
邪魔をされても面倒なので、入り口を結界で塞ぎ愚王を締め上げて情報を聞き出す時間を稼ぎ、愚王へネタバラシをする様に促すが 的外れな推理をして癇に障ったので左右の脚に1発ずつ9㎜弾をプレゼントして、リロードする
そういや、コイツ 魔法を使って来ないな? 幾ら足を撃たれて動けないとはいえ、両手は無傷だし 口は動くから詠唱は出来る筈なんだけどな?
そんな事を考えながら、愚王へ見せつける様に丁寧に1発ずつ9㎜弾を弾倉に装填してやり、再びニューナンブの銃口を愚王へ向けて
「さ、話せ 次は足では無く腕を撃ってやろうか? それとも・・・こちらの方が良いかな?」
「ぐぅぁぁぁっ」
愚王へ歩み寄りながらアイデースで愚王の剣を回収して側に立ち尋ね 銃傷を軽く踏んづけてやると、痛いのか呻き声を上げる
んー なんだろう、なんだか私の方が悪役ムーブしてる気がしてきたな? 傷を治してやりたい所だが、コイツ 魔法無効化してるから無理なんだよなぁ
「痛いか? まぁ痛いだろうな? ほら、無効化のタネを明かせ、そうすれば 貴様の傷を治してやれるかも知れんぞ?」
「ははは・・・なんて酷い人なんだ君は、私を痛め付けて楽しいのかい?」
「いや 全く、貴様が魔法無効化なんて面倒な事をするから仕方なくしているに過ぎない、楽しくはないが 罪悪感なんて抱かんし 貴様にかける情なんてない、そも魔法無効化が無ければ貴様の脳を覗き見て終いだ」
「くははは、冷酷無比、君の様な人が側に居てくれたら心強かったのにねぇ? この大陸統一も夢では無かっただろうに」
銃傷の痛みで脂汗を流しながらも相変わらず気持ち悪い薄ら笑みを浮かべる愚王は、私に揺さぶりをかけてくるが もちろん 私にそんな物は通用しない
何故なら愚王は同情する価値なんてないのだから
にしても、意外と粘るなコイツ、面倒くさくなってきた・・・魔法は無効化されるけど、物理的に自白させれば良いか、うん
容量間違えると廃人になるかもだけど、良いか どうせ近い内に腹を召して貰うし
「もう面倒だ、あまり使いたくなかったが仕方ない」
「おや? 何をするつもりだい?」
「素直に話をしたくなる薬を投与するだけさ、安心しろ 死なない、多分」
専用の注射器とアンプルを取り出して、ベルファさん謹製自白剤を注射器に入れ余りと空のアンプルを影に落としてから愚王へ自白剤を投与し、使用済み注射器も影へ落とし、効き目が出るのを待つ
数分も経たない内に薄ら笑みを浮かべていた愚王の顔や目が弛緩し正気のソレでは無くなったので質問をする
「魔法無効化のタネを話せ」
「リューネからやってきた流れの魔法使いに魔法無効化の術式を刻んで貰った・・・代償に私は魔法を使用出来なくなったが、元々 私は魔法の才能が無かったから大した代償でもなかったがね」
私の質問に虚な表情の愚王は淡々と質問に答える、なるほど刻印術式による効果だったのか、発動範囲は術者から判決1mも無いが 戦闘において魔法の使用が当たり前のサンクロードにおいて、アドバンテージになるのかも知れないし、どうやらコイツは近接戦には自身があった様だ
「では刻印の場所を教えろ」
「分かった、見た方が早いから上を脱ぐよ」
「あぁ」
次の質問に愚王は大人しく従い上の服を脱ぐと、胸全体に魔法陣が刻まれていた、これは なかなか腕の良い魔法使いだな?
さてタネは分かった、魔法無効化が魔法陣と分かったので対処する事が出来るが、ここまで綺麗な魔法陣を傷つけてしまうのは少々惜しい気もする
少し人としてダメかも知れないが、ちょっと愚王の皮を剥ぐ事にしよう、魔法陣が切除出来れば治癒魔法で治せるし、幸い麻酔も有るからね? うん
そんな訳で自白剤を投与した時と同じ手順で麻酔を愚王へ投与し昏倒?させて、手早く魔法陣を剥いで回収して治癒魔法で愚王を治しアイデースで影へ沈める
ひとまず これで任務完了だな? あとは砦に戻ってナズナに愚王と側近を引き渡して、捕虜の安全を確保すれば 私の仕事は一旦 終了の筈だ
流石に眠いし、そろそろ寝かせて欲しい