アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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229話 王暦507年度 学園祭 前日譚 準備編

 

 

 

そんな訳で ナズナ・ルル・ブリジットの3名からの賛同の圧力を感じ、断れる雰囲気ではなくなってしまったので 生徒会長(セレスティア)の申し出を受諾し、学園祭当日までに準備をする必要が出来たので 生徒会室を退室して3尾分身をテスタロッサへと帰還させる

 

例に漏れず、本体で実家へ帰還する事をナズナがゴネて許してくれなかったからね、うん

 

そんなこんな転移門で裏庭へと出て屋敷へと入ると、何故かは分からないがプレセアが待機していた、なんで?

 

 

「プレセア、お義母(かあ)様は どちらですか?」

 

「奥様でしたら・・・執務室です、お館様の執務を代行しています」

 

「そうですか、分かりました」

 

 

プレセアにセンセイの所在を確認すると、執務室でベルファさんに代わり執務をしている事が分かったので、執務室へと向かう

 

普段なら執務と自身の研究を両立しているベルファさんが、センセイに執務を代行して貰っている と言う事は、厄介事を持ち込まれたか 余程 失敗したらヤバい研究をしているのだろう、多分

 

そんな訳でデカいテスタロッサ邸の中を進み執務室へ到着すると

 

 

「奥様、カヅキお嬢様が ご帰宅されました」

 

「入室しても構いませんよ」

 

「はい」

 

 

プレセアが先んじてノックし入室の許可を得て扉を開いたので軽くお礼を言い、執務室へ入室し

 

 

「お義母様、先程 帰宅いたしました」

 

「おかえりなさい カヅキ、封印術の更新は まだ先の筈ですが? 」

 

「実は 相談したい事がありまして」

 

「・・・相談? 貴女が私に? 珍しいですね? なんでしょう?」

 

 

テキパキと書類に目を通して処理しているセンセイへ帰還の知らせをし、軽く会話をして 相談が有る旨を口にすると、センセイは手を止めて 私の方へ顔を向け なんだか 嬉しそうな表情をしている、何故に?

 

 

「実は王暦507年度 学園祭の生徒会主催である歌唱大会へ出演する事になりまして、準備期間が短いですが 任された以上は 相応の準備をするのが務め、そこで お義母様に助力をお願いしたいのです」

 

「なるほど、おおよそ の事は理解しました。そうですか、歌唱大会」

 

「何か、不都合でも?」

 

「いえ、今年も学園からテスタロッサへオファーが来ていたので催し物を提供する事が決まっています、しかし 私も旦那様も学園へ行くつもりは無かったのですが、行く理由が出来ましたね?」

 

「あ、はい」

 

 

センセイへの相談と お願いを伝えると、やはり賢いセンセイは私の拙い説明で理解し 何やら呟いたので尋ねると、私の不安を他所に そんな事を言われてしまい 間の抜けた返事しか出来なかった

 

なんだか義娘になってから、甘やかされてる様に感じるなぁ? 気のせいか?

 

まぁ愛されているのは間違いないのだけども

 

 

「私達の話は置いておくとして、貴女の用件について話をしましょう」

 

「はい」

 

 

センセイは万年筆を置いて 姿勢を正し、私を見据えて言ってきたので頷き返事を返す

 

 

「貴女が わざわざ 私へ相談をしに帰郷してきた訳ですから、地球(アチラ)の曲を使用しようとか、そう言う意図なのでしょう?」

 

「そうです、私はサンクロードの曲を詳しくは知らないですし、アチラの曲の方が馴染みが有ります、それにテスタロッサなら使いたい楽器の用意も出来るでしょう?」

 

「良い判断だと思いますよ、カヅキ」

 

「ありがとうございます」

 

 

センセイは私を真っ直ぐと見据えながら、私の思惑を言い当てたので 相槌を打ってから 更なる思惑を口にすると、彼女は頷き 褒めてくる

 

どうせならサンクロードに認知されていない曲を披露した方がインパクトもあるし、なにより他人と比べられる事がない

 

ほら、この曲なら あの人の方が上手いねー とか言われたら普通に凹む自信しかないからさ? いやマジで

 

 

「今 すぐに用意出来るモノだと、ピアノとバイオリンとアコギギターぐらいですね」

 

「あの、逆に何でアコギギターが有るんですか?」

 

「なんとなく需要があったら良いなと思いまして、試作してみました」

 

「なるほど?」

 

 

センセイは すぐに用意出来る楽器を口にし ラインナップに違和感を感じた為 尋ねると、そんな事を言う

 

とりあえずピアノとアコギギターが有れば弾き語りが出来るな?

 

 

「確か貴女は多少の心得がありましたよね?」

 

「そうですね? 幼児に通用する程度のレベルですが」

 

「ふむ、ならば 貴女のスキルを多用して詰め込みましょう、本番まで約1ヶ月ですしね?」

 

「なるほど? 私は大丈夫ですが、お義母様は? キツく無いですか?」

 

「ずっとつきっきりで協力したい所ですが、流石に無理ですし 日に何度か様子を見に行きます」

 

「分かりました」

 

 

センセイからの質問に答えると、私の分身スキルを有効活用して詰め込み教育をして間に合わせる事に決まり、流石にセンセイの都合もあるんじゃ? とおもったが どうにかなりそうだったので良かった

 

とりあえず自主練をし続ければ どうにかなるだろう、それこと24時間 ぶっ通しで約30日前後 練習すれば嫌でも上達するだろうし、これでダメなら才能が欠片もないって事だし、逆に安心出来る

 

とりあえず、披露する曲の選定をしないとね?

 

 

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