そんな訳でホーム画面の検索機能を利用して選曲をし、楽譜やら色々をダウンロードして プレセアに お願いして用意して貰った紙へ転写しスコアブックを用意し、YouTubeの演奏動画を見て刷り込みを開始する
そんなこんなで1尾分身を三交代制でひたすら練習に費やして学園祭当日まで練習をし続け、ふと気づく あれ? この手法で ナズナを不老不死にする研究をすれば良くね? と、気付いてしまったので学園卒業後には時間が出来るので 卒業したら本格的に始める事を決意し、当日の朝を迎えた
「テスタロッサで分身を用いて練習をしていた様だが、大丈夫そうか?」
「えぇ、問題は有りませんよ 貴方様」
「そうか、なら良かった」
去年と同様に一旦 教室へ登校しホームルーム開始と学園祭開始の放送を待つ間、私はブリジットとルルに ヘアセットをしてもらいながらナズナと会話をする、いつもなら寮の部屋でブリジットへして貰っているのだが なんかルルもしたいと言い出したので、させている
因みに、最近 更に遠慮をしなくなったリリウムが私の尻尾を撫で回し頬擦りをしているが、放っておく イチイチ反応していてはキリがないからね
「歌唱大会が開催されるのは昼からだ、支度も含めれば1時間前には会場入りする必要があるな?」
「そうですね? とはいえ、私は前座のパフォーマンスですから その後は預かり知らぬ事です」
「はは、お前の歌声に他の参加者が萎縮しないと良いな?」
「まさか、私程度では とても とても」
ナズナと今日のスケジュールを確認していると、ナズナが笑い言うので 軽く否定するが、彼は割と本気で言っている様で 少し不満そうだ
それからパンフレットを見ながら、気になる催しをピックアップしていると
「おはようカヅキちゃん、アンちゃんに聞いたんだけど 歌唱大会に出るんだってね?」
「おはようございます ロゼ、そうですね 正確には出場ではなく 前座として歌うだけですがね」
「そうなの? どちらにしても、カヅキちゃん なら優勝するんじゃ無いかな?って僕は思っているけれど」
「ロゼ、貴方も私を過大評価し過ぎです、私にも 苦手な事の1つ や 2つ は有りますよ? 代表格として絵心が全くありません」
「確かに カヅキの数少ない欠点の1つだな? 敢えて言葉を選ばすに言うが、それはもう酷い ハルトの方が上手いぐらいにはな?」
「ハルト? ハルトって言うと、確か・・・ナズナ殿下の弟で、えーっと・・・3歳とか4歳だった様な?」
「ははは・・・面目なし」
ロゼが登校してきて歌唱大会で前座をする件について尋ねて来たので答えると、彼も私を過大評価してきたので 私も苦手な事はある旨を伝えると、ナズナが苦笑しながらハルトの方が上手いと告げ、困惑するロゼに乾いた笑いを向ける事しか出来なかった
そう残念ながらチート転生し 大抵の事は そつなくこなせる様になった私でも、天性の画伯力・・・絵心の欠如は改善する事が無く とても残念な事になっている 無念
猫を描けば
いやぁ良かった、紙に転写するスキルを持ってて
「え、えっと・・・ドンマイ?」
「ロゼ、優しさとは 時に人を傷付ける事もあるので気をつけてください」
「え? あ、うん。うん?」
「大丈夫だロゼ、深く考えても意味は無い、お前は お前の好きな様にすると良い」
「はい、分かりました」
なんともロゼの優しさが沁みてしまいそうになりながら 彼へ言うとイマイチ理解は出来ていない様子で答え、ナズナがフォローしてくれるが まだ良く分かってない表情をしているが、まぁ大丈夫だろう 多分
「私に絵心が欠如している話は捨て置いて、アンは 私が歌唱大会で前座を務める事を宣伝しているのですか?」
「うん、確か生徒会長のセレスティアさん って カヅキちゃんのファンクラブ会員だし、会長であるアンちゃん と協力して学園祭会場区画にチラシを貼っていたよ? まぁ僕は貼ってる所に遭遇して、話を聞いたんだけど」
「・・・思ったより大事になってますね」
なんだか絶妙な空気になってしまったので、話題を露骨に変更しロゼへ尋ねると彼は素直に答えてくれ、私が呟くと
「そうか? 俺は想定内だがな」
「え?」
「セレスティアはファンクラブ会員でアンは会長だ、そして歌唱大会は生徒会主催の催しだろう? 宣伝されるに決まっているし、セレスティアは お前のファンだしな? あとお前のファンはソコソコの人数が居るから、学園内派閥としても強い」
「派閥? なんです? 政戦でもするんですか?」
「貴族と言うのは、派閥を造るモノなんだよ、面倒だがな」
「はぁ・・・」
私の呟きに反応したナズナが言い私の脳味噌は理解を拒み、話が半分くらいしか入って来なかったが、なんだか知らない内にファンクラブが学園内でも強いチカラを持ってしまっているらしい、うん 謎だ
正直、別に派閥がウンヌンに興味は無い、足を引っ張りあってするべき事が出来ない事態にならなければ良い
国を良くしたい、その意思が一緒なら構わないと私は思うしね?