アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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231話 王暦507年度 学園祭

 

 

そんなこんなロゼや私の尻尾を掴んで離さないリリウムも交えて雑談をしていると、鐘が鳴り いつも通りタバコを吸いながらカーンが教室へ入ってきてホームルームが始まり注意事項を伝達するやいなや そそくさ と教室を後にし、校内放送で学園祭開始が宣言され 尻尾を頑なに離さないリリウムへ尻尾をレンタルして教室を後にする

 

そんな訳で、去年の学園祭の時と同様に学生に擬装しているルル & ブリジットを伴い 当ての無い放浪を開始し、ひとまず会場エリアへと向かう

 

今回は、昨年より規模を拡大しているらしく、教室区画の入り口には警備員が配置され巡回員も動員されていると アンが言っていた

 

噂では揉め事対応の為に、王城から騎士団も派遣されている とか何とか

 

 

「今年は規模が拡張されていますね」

 

「体感 1.5から 2倍はあるな」

 

「そうですね? あ、貴方様? チョコバナナがありますよ」

 

「そうだな」

 

 

ナズナにエスコートして貰いながら会場エリアへ到達し、パンフレットと立ち並ぶ出店を見て呟くと、ナズナも 私と同様の事を考えているらしく 同意されたので相槌を打つと、去年も有ったチョコバナナを発見したので すかさず購入する、こう言う時じゃないと買わないからね

 

 

「うん、期待以上でも以下でも無い期待通りの味、安心します」

 

「そうか、良かったな?」

 

「貴方様も食べますか?」

 

「あぁ頂こう」

 

 

本当に期待通りの味の感想を言い、そんな事を言うナズナへ 2口程齧り残量が3分の2になった食べ掛けのチョコバナナを差し出すと、去年とは違い スムーズに齧り

 

 

「美味いが、相変わらず人によっては苦手な食感だな? 」

 

「そうですね」

 

 

そんな可も不可もない他愛ない会話をしながら学園祭散策を続けて串はアイデースに落とし処理し、去年 出店していたコーヒー店が やや進化していてカフェラテを販売していたので、アイスカフェラテを購入し 喉を潤す なんやかんや チョコバナナを食べると水分欲しくなるしね? うん

 

 

「あ、やっほー カヅキちゃん」

 

「おや? チェルシー? 今年も貴女が駆り出された様ですね」

 

「うん、そうなんだよねぇ〜」

 

 

去年も学園祭に派遣されていたチェルシーがチラシの束を片手に出現し、ニコニコとしながら私へ手を振っていたので、返事を返す 因みに彼女に会うのは2日ぶりぐらいである

 

 

「チラシ配りか? ご苦労様」

 

「ありがとうございます ナズナ殿下、でも普段している仕事に比べたら 大変ではないので」

 

「そうなのか?」

 

「そうなんです」

 

 

ナズナはアイスコーヒーを飲みながらチェルシーを労い、チェルシーは普段に比べたら 大丈夫と言う、まぁそれはそうだろうな うん

 

 

「チェルシーの普段している仕事は、センセイ・・・現テスタロッサ夫人であるターニャの直属の部下です、書類仕事やお義父様の助手 領内外への使者 等、多種多様な仕事が割り振られていますね」

 

「私は 主に事務関係を任されていますから、書類に忙殺されるよりマシです」

 

「なるほど? 触りを聞いた程度だが、信用が出来る者にしか任せられない仕事を任されている訳だな?」

 

「まぁそうなりますね」

 

 

私がナズナへ説明した仕事の内容は、どれもこれも信用が出来る人にしか担当させられない仕事だ

 

使者は信用問題に直結するし、チェルシーが任されているのは帳簿管理とかになるしね?

 

テスタロッサは、手広い商売をしているから大分 お金のアレコレが頻発する訳で、どうしても人手が必要だったりする訳である

 

そんな訳でチェルシーからチラシを貰い見てみると

 

 

「今年もローラーコースターと観覧車を出店しているのですね? 」

 

「去年 大盛況だったからって生徒会の方から要請が有ったらしいよ?」

 

「なるほど、おや? これは射的ですか?」

 

「うん、弱装弾を使ったゲームだってさ」

 

「なるほど、また お義母様のアイディアですかね?」

 

「そうなるねー」

 

 

チラシを見て 去年に引き続きローラーコースターと観覧車が出店している事を認識し、新しく出店しているモノが目に入り尋ねると やはりセンセイが噛んでいる事が判明した

 

まぁ、テスタロッサが出店しているし 私が相談して完成させたりしたからね、拳銃とか色々

 

 

「貴方様、少し興味が有ります。行きませんか?」

 

「射的か、テスタロッサが出店しているモノだしな? 行こう」

 

「ありがとうございます」

 

「ルーティが待機列整理してるなら、みたらわかるよ」

 

「分かりました、ありがとうございます チェルシー」

 

 

ナズナへ提案してみると、彼も興味を持ったらしく すぐに了承してくれ、チェルシーと別れて射的へと向かう

 

観覧車とローラーコースターと言う場所を取る催し物と同時出店とあって数分程 移動に時間をかけて近くまで到達する

 

 

「先程 大盛況とは聞いていましたが、これは予想外でした」

 

「そうだな? まさか、これほど 長蛇の列となっているとはな?」

 

「これは射的も覚悟をしていた方が良いかも知れませんね?」

 

「確かにな」

 

 

観覧車とローラーコースターの最後尾で立て看板を持って待ち時間を口にしているテスタロッサのメイドを見つつ呟くと、ナズナも同意してくれる

 

 

一応、ローラーコースターと観覧車よりは回転率が高いから、30分とか1時間待ち とか、そう言うのにはならないとは思うが、覚悟だけはしておこう

 

 

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