観覧車とローラーコースターの長蛇の列を横目に射的のブース?へと進むと、回転率の問題か予想より待機列が少なかった
「レーンが4つ有る訳ですね、納得の理由です」
「破裂音が凄いな? なんだ これは」
「テスタロッサで開発した物ですよ」
「そうなのか? 」
「はい」
待機列の最後尾へ並ぶとナズナが不思議そうな表情をしていたので、軽く説明をする 一応 嘘ではない 私が原型を作ったが 作った時は既にテスタロッサ家のメイドだったし、うん
射的は観覧車 & ローラーコースターと違い 待機列が短い為か 最後尾の誘導要員がいなかったので、去年の様にテスタロッサのメイドと会話する事もなくナズナと他愛ない話をしながら自分の番まで待ち 大した時間も掛からずに番が回ってくる
「いらっしゃ・・・あぁ お嬢様、ナズナ殿下でしたか」
「こんにちは マルタ、コチラは貴女の担当なのですね?」
「はい、奥様より任命されまして」
「そうなのですね?」
チェルシーやプレセア & ルーティと同様にセンセイの直属の部下の1人であるマルタが射的の接客をしていて、私とナズナに気付いたらしく挨拶をしてきたので返す
「お嬢様に今更 射的の説明は釈迦に説法 とは思いますが、ナズナ殿下もいらっしゃいますので、説明をさせていただきます」
「よろしくお願いします」
「あぁ、よろしくたのむ」
空薬莢を専用の箱へ入れたマルタが私とナズナを見据えて言ってきたので、了承し 説明を聞く体勢に移る
「本日 使用致します拳銃はリボルバーと呼ばれる回転式拳銃です、特徴としまして携行性に優れており 婦女子の護身用として高い性能を発揮すると思われます、現に お嬢様は日常的に傾向されています」
「ん? そうなのか?」
「えぇ、私が携行しているのは隠し持つ事に特化した小型の物ですが」
マルタは
「形状も大きさも ぜんぜん違うな?」
「お嬢様の拳銃はニューナンブと呼ばれる携行性を重視しているモデル、対して私が持っているのは ゲーム 及び 宣伝用に使用しているナガンM1895です」
「もしかして、敢えて使い難いソリッドフレームを持ってきています?」
「はい、ゲームをプレイするにはソリッドフレームで問題ありませんし、耐久性も高いですから」
「それは確かに そうですね?」
「すまん、どう言う事なんだ?」
マルタの説明に私の持つニューナンブと彼女の持つナガンM1895を見比べ言ったナズナに マルタが更に説明し 何気なく思った疑問を投げかけるとマルタは素直に答える
「私が持っているナガンM1895はソリッドフレームと言うモデルは、他モデルより堅牢な造りをしているのですが、他モデルの様にスピードローダーを使用する事は出来ず この様に手動で排莢 及び 装填をする必要があり、少々 コツが必要なのです」
「そして私が隠し持っているニューナンブはナガンM1895と比べ小口径かつ小型でスイングアウト・・・弾倉が横に出るモデルなので排莢 及び 装填が容易に行う事が出来ます、欠点は小型 かつ 小口径で1撃の威力が低く 急所へ命中させないと仕留めきれない事、でしょうか?」
「なるほど、興味深いな」
ナズナの疑問に対してマルタと私で分割し説明する、そう射的で わざわざ 使用にコツがいるソリッドフレームであるナガンM1895を使用する理由は単純に、盗まれても使用には経験が必要になるからだ
私の使うニューナンブの様に気軽に使える仕様では無い方が良い場面も多数あるしね?
射的をするだけならハンマーを上げ、トリガーを引く それを客にさせるだけで良いし、排莢・装填はマルタや店員がすれば良い
ソリッドフレームは堅牢かつ大型になりがちだから、エングレーブを施したら美術品にもなるし、弾は別管理すれば もしもの際の武器にもなる
「口頭での説明は これぐらいにして、次は実演へ移りましょう」
「あぁ頼む」
「現在 コチラには弾薬は入っていませんが、念の為に排莢作業をして本当に空か確認致します」
「暴発したら大惨事になりかねませんからね、大切です」
マルタはナズナに見やすい様にナガンM1895を持ち弾倉を回転させながらエジェクターチューブを操作して本当に弾倉が空かを確認作業を行う
ソリッドフレームのナガンM1895はスイングアウトのニューナンブの様に弾倉を気軽に目視で一気に確認出来ないから、地味に時間をかける作業になってしまうが仕方ない、暴発したら大変な事になってしまうしね?
「今 7度 弾倉を動かして7箇所を確認して空で有る事が確定しましたので、このまま使用の仕方を説明致します。 ます握り方から 」
「なるほど、そう言う感じか」
「はい、絶対に弾倉側へ指を持っていかない様にしてください、指がなくなります」
「・・・そうなのか?」
「はい、そうなんです」
粛々と確認をしたマルタがナズナへ リボルバーの握り方を教えるフェイズへ移行し、ナズナはマルタの忠告に ドン引きしているが 事実なので仕方ない、仕方ないのだ