アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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233話 王暦507年度 学園祭 3

 

 

 

マルタはナズナへリボルバーの構え方を伝授し、ハンマーを完全に起こしてトリガーを引くとカチンと音がする

 

 

「この様にして、コチラのナガンM1895は使用します。現在は未装填でしたのでハンマーの落ちる音だけでしたが、実際には炸裂音がして弾頭が飛んでいきます」

 

「なるほど、なんとなく理解した」

 

「では装填致します」

 

 

ナズナへリボルバーの使用方法を説明してナズナが一定の理解をしたと判断したマルタは、私にも見える用にナガンM1895へ銃弾を装填していくのだが、正直 物凄く速い それこそ私より速い

 

 

「マルタ、装填速度が速いですね?」

 

「普段から使っていますので、もしもの際に この程度の装填速度が無いと実用性がないですから」

 

「え? わざわざ、ソリッドフレームをですか?」

 

「はい、ソリッドフレームは堅牢ですから、お使い等で出掛ける時に便利なんですよ」

 

「なるほど?」

 

 

装填速度を褒めると、マルタは謙遜した様子で言い ほにゃ っと笑う

 

確かにソリッドフレームは堅牢で故障リスクが少ないし、彼女達は 私の様に自力で部品から作成して修理や調整が出来る訳では無いので、信頼性が高い方が良いのだろうし、分解清掃も容易だからね

 

 

「現在、7発の銃弾がナガンM1895へ装填されています、ターゲットは あちらのテスタロッサ家で訓練時に使用している、自動修復する的です、一応 念の為に コチラのグローブを装着してから撃ってください。ウィークポイントにヒットした数に応じて、景品をプレゼント致します」

 

「これは可愛い婚約者へカッコいい所を見せねばな?」

 

「ふふ、頑張ってください 貴方様」

 

 

一旦 台の上へナガンM1895を置いて、ナズナへシューティンググローブを手渡しし装着させる、リボルバーは燃焼ガスが弾倉と銃口の隙間から吹き出すから、それ対策だろう 多分

 

そんな訳でヤル気満々のナズナへ軽くエールを送り、自慢の狐耳へ自作の消音イヤーマフを装着する

 

 

「では、ナズナ殿下 どうぞ」

 

「あぁ・・・」

 

 

深呼吸し集中して目付きの変わったナズナがマルタの構えを真似してターゲットへ向けて引き金を引き撃つ

 

私にとっては聞き慣れた銃声を聞き、嗅ぎ慣れた硝煙の香りが漂う

 

 

「む・・・思ったより難しいな」

 

「初めてにしては お上手ですよ? ナズナ殿下」

 

「そうか?」

 

「えぇ、ターゲットのウィークポイントへ当たるだけマシな方ですよ。この距離でターゲットから全弾外す方もいらっしゃいますし」

 

「・・・ソイツは逆に才能が有るのかもな?」

 

「コメントは差し控えさせていただきます、殿下」

 

 

全弾撃ち切りナズナは軽く息を吐いて呟くと、マルタがナズナからナガンM1895を受け取り素早く排莢をしていく、やはり手際が良い

 

それはそれとして、ターゲットを全弾外す強者が居るのは凄いな? ターゲットまでの距離は約10m 高さ約2m 幅1m なら端ぐらいには当たりそうな物なんだけどね?

 

 

「ナズナ殿下の特定は2発命中でした、おめでとうございます」

 

「あぁありがとう」

 

「お嬢様はいかがされますか? 」

 

「せっかくですし、私もチャレンジします」

 

「かしこまりました、どうそ」

 

「はい」

 

 

マルタは手元のデバイスを見てナズナへ得点を告げ 拍手を送り、私へ尋ねてきたのでチャレンジする旨を伝えると、例に漏れず 手早く装填して私へ渡してきたので受け取り深呼吸し集中する

 

まず1発目と2発目は ナガンM1895の癖を掴む為に使う、勝負は3発目からだ

 

そう決め再び深呼吸して集中し銃口をターゲットへ向けて引き金を引いて行く

 

 

「流石は お嬢様、お見事です」

 

「やはり使い慣れない銃では着弾位置がバラけてしまいますね」

 

「ですが、7発中5発 ウィークポイントに命中です、充分かと」

 

「そうだぞ カヅキ、凄いじゃないか」

 

「ふふ、ありがとうございます 」

 

 

手放しにマルタとナズナから褒められ とりあえず笑んで お礼を言っておく、私は元々 こう言うのが好きだから それなり練習をしていたし これぐらいの結果が出せないとダメな気はするが、まぁ褒められて悪い気はしないので、甘んじて受けておこう

 

それからルルとブリジットにもリボルバー体験をしてもらい、どうせなら2人にソリッドフレームの拳銃でも贈ろうかと思いつく

 

ルルは兎も角、ブリジットには私が王妃になっても護衛をして貰いたいと思っているから、専属護衛の証として エングレーブを施したピースメイカーとか悪くないのでは無いだろうか?

 

 

「これ、鎧を貫通しそうですね」

 

「弾頭の素材によりますが、リューネに流通している鎧は貫通すると思われます」

 

「ふむ、なるほど? やすやす と売れないな? 登録制にするか」

 

「その方が良いかも知れませんね? 反乱で使用されていると面倒ですし」

 

「そうだな?」

 

 

ナガンM1895を撃ち終えたブリジットがそんな事を言いマルタが冷静に答え、ナズナが法律の施行を口にする

 

まぁ魔法使いが その辺りにゴロゴロ居るサンクロードでは大したことない法律になりそうではあるが、無いよりはマシだろう とは思う

 

まぁ魔力の強弱の個体差が有る魔法使いと、持っていれば一定の攻撃力を使用出来る銃では、面倒の種類が少々違うけどね? うん

 

 

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