ブリジットとルルには内緒で私手製のピースメイカーを造る事を計画していると、生徒会所属のファンクラブ会員に声を掛けられ 準備をお願いされたので了承し、マルタに軽く挨拶をして射的を後にする
「なかなか良い経験になったな」
「そうですね、正直 欲しくなっちゃいました」
「私も同意見です、カヅキさんが使用しているタイプなら剣を持ち込む事が難しい場所でも持ち込めますし、詠唱する手間も省けますから」
「なるほど、それは確かに そうだな? ベルファに掛け合ってみよう」
「なら、私からも口添えします、貴方様」
「そうか? 助かる」
ナズナは初めての実銃に満足してくれている様で 不意に そんな事を言い、ブリジットとルルが相槌を打ち、ナズナがベルファさんへ相談する旨を口にしたので、私からも口添えする事を告げる
私としては、身辺警護が主な任務である親衛隊にとって拳銃は かなり相性が良いと思うし、襲撃者を無力化する と言う目的としても使えると思う
この無力化と言うのは、行動不能にする事を意味するので 必ずしも襲撃者を殺す必要は無いので、場合によっては剣や魔法を使うより楽に襲撃者を拘束する事も可能だ
それこそ 魔法銃とか造るのもアリではなかろうか?
そんなこんなで生徒会長が 私の為に わざわざ 用意してくれた控え室(個室)に到着すると、姿勢良くプレセアとルーティ そしてセンセイが佇んでいた、なぜに?
「待っていましたよ、カヅキ」
「え? あの、センセイ? なんで控え室に? 」
「おやおや、驚かせてしまいましたか? 娘の晴れ舞台なのですから、私 自ら貴女を着飾りたいのは、もはや必然でしょう?」
「あ、はい」
昨夜よりキリッとしているセンセイを見て少し動揺してしまい、思わずセンセイと呼んでしまったが、センセイは私の気を知ってか知らずか分からないが力強く宣言する、目力が強いんだよなぁ
「そう言う訳ですからナズナ殿下 ご退室を、ブリジットさん 貴女は 残って頂いて構いません、カヅキの専属護衛ですから」
「・・・分かった、俺は席を外す 丁度 ベルファに用が有る事だしな」
「旦那様でしたら、テレジアが出店しているらしく そちらへ向かわれました、確か花火を開発する為に火薬の調合が どう とか」
「分かった、開演前には戻る。 カヅキをよろしく頼む、ターニャ」
「言われずとも、世界一の歌姫に恥じぬ仕上がりにして見せましょう」
当人である私を置き去りにナズナとセンセイの会話を聞き ナズナを見送る、それにしてもベルファさん は次は花火に手を出すつもりなのか? よくやる
「さて・・・時間は有限です、始めましょう」
「「はい、奥様」」
「じゃ、じゃぁ 私は邪魔にならない様に隅っこに居ますね〜」
ナズナが退室し、控え室には私達しか居なくなった瞬間、センセイの一言にプレセアとルーティの覇気が強くなり、ブリジットは覇気に気圧されたのかイソイソと隅っこへ移動する
あぁ、これはガチの奴だな 間違いない そう感じ 腹を括る そう、私が何を言っても どうしようも無いから 諦めて身を任せよう
そんな訳で、とりあえず制服を全て脱いでサラシとパンツの姿になり ステージ衣装である清楚なドレスを着せられ、両狐耳から耳飾りを外され センセイにより ヘアセットが開始される、手際が良い
因みに狐耳飾りはプレセアとルーティにより、磨かれ始める
「そろそろ1度 毛先を整えた方が良いかも知れませんね」
「そういえば、前に散髪したのは・・・あぁ武闘大会でバッサリと切られて以来ですかね」
「随分と放置していますね? まぁ別に構いませんが」
「次に帰郷した時に、散髪をお願いします お義母様」
「分かりました、では そうしましょう」
私の髪をすいているセンセイの言葉に、毛先が痛んでいたかな? と思い 前に散髪したのは いつだったか思いだすと、武闘大会の時にバッサリやられて ブリジットに整えて貰った時 移行はしていない気がするので、相当 放置していたらしいので、センセイに散髪依頼をしておく
別にブリジットにお願いしても良いが、なんかセンセイへ お願いした方が色々と丸く収まる気がしたので、直感に従う事にする
「お義母様、今更ですが お尋ねしても?」
「なんでしょう?」
「今回のステージ衣装、なんかゴスロリテイストなのは何故ですか?」
「貴女に似合うから、です あとは あまり貴女の肌を他人に見せるのは望ましく無いので」
「あぁ背中に封印術が有りますしね」
「その通りです、パーティードレスは どうしても背中が見えるデザインが多くなりがちですから」
あまり服飾に詳しい訳ではないが、露出が少ないゴスロリな衣装についてセンセイへ尋ねると、彼女は スラスラと答える
センセイの言う通り、封印術を下手に見せる訳にはいかない ブリジットが勘違いした様に、背中に墨が入っていると思われる可能性も否定出来ないし、下手に晒して ウッカリ 欠く事が有れば 魔法事故が発生してしまう事もあり得るのだから
まぁ背後からの攻撃されない限りは大丈夫だろうけど、念には念を入れておかないとね? うん
ウッカリ 一面 焦土にしてしまったら笑い事で済まない訳だから