アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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238話 修学旅行が有る様です

 

 

ルーティとプレセアによる換装を終え、前のめりに褒めにきたセンセイと競う様にナズナも褒めてきて、少し圧倒されてしまったが その後は無事に2人の熱量を冷却する事に成功し、学園祭を周る事が出来た

 

私としては、甘い物を扱う出店のバリエーションが増えて大満足であった、まる

 

そんなこんな学園祭を満喫してから暫く経ち 11月に突入した今日この頃、秋の過ごしやすい空気から冬の気配を感じるようなってきたので、リリウムによる 尻尾レンタル率が高くなってきた

 

まぁそれはそれとして、登校したら机の上に修学旅行のシオリ的な物が置いてあったので、何気なく手に取り見てみる

 

 

「修学旅行の案内ですか、約2週間後 にスェッド国へ行く訳ですか。ふむふむ」

 

「スェッド国か、俺も初めてだな」

 

「そうなのですか?」

 

「あぁ 本来ならダメなんだろうが、色々とゴタゴタが重なって行けていないんだ」

 

「どう言う事ですか? 貴方様」

 

「はいはーい、ホームルームを始めますよ〜」

 

「すまん、説明は後だ」

 

「そうですね」

 

 

修学旅行のシオリを斜め読みしながら呟くと、ナズナが相槌を打ってくれ 意味深な事を言うので尋ねるが、タイミング悪くカーンが相変わらず咥えタバコで教室へ入ってきて号令をかけたので、一旦 中断して席に座る

 

それからいつも通り引き継ぎをされ、事前知識を得る授業をする旨をカーンが告げ、ホームルームが終了し 用事があったらしいチャールがナズナと会話を始めてしまい、先程の質問をするタイミングを失ってしまう、無念

 

それからレンタル尻尾により夢の世界へ ふらい あ うぇい しているリリウムを横目に、クラスメイトにより尻尾をモフられながら雑談をしていると、1限目開始を告げる鐘が鳴り カーンにより再び号令が掛かり授業が始まる

 

 

「えー それてはホームルームでも話した通り 修学旅行の為の事前授業を始めたいと思います。えー エデンにあるスェッド国、暗黒大陸にあるグレア国、閉鎖を貫いていたミキシム国。古代にはこの三つの大陸と国しかなかったのですが、数百年前に起こった天変地異で大陸が散り散りとなり、今の世界地図が出来たと言われています。我々の祖先はスェッド国の住人でしたが、開拓民となりこの地に移り住んだと伝わっていますね。その時の指導者が、のちの王族となったそうです」

 

 

カーンが教壇に携帯灰皿を置き、タバコを吸いながら授業を始める

 

なるほど、ナズナの祖先はその開拓民の指導者だった訳か? と言う事は さっきナズナの意味深な発言はコレに起因している?

 

カーンの話を聞きつつチラリと彼を見ると、つまらなさそうにカーンを見つめていた

 

どうやら、この手の話は 彼にとって耳にタコが出来る程聞かされてきたのだろう

 

それはそれとして、リリウムが全く起きないし チャール含めて起こそうとしないのは、少し面白いな

 

 

「はい、と言うわけで スェッド国は我がリューネ国においては祖国というわけですね。今回の学習は、自分達が何故この国に生まれ 生きていく間に何を次代に残していけるか、という課題とします。帰国後にレポートを書いて提出してもらいますので、遊ぶ事に集中しないように。では、鐘も鳴りましたし 今日はここまでとしましょう。後日 また引き継ぎますが 当日は大規模転移魔法陣で、スェッド国に転移しますので遅れないように。遅刻した方は、修学旅行期間中 学校で補習ですので お忘れ無く」

 

 

僅かに聞こえるリリウムの寝息を聞きながらカーンの授業を受けていると、1限目の終了を告げる鐘が鳴り カーンが忠告を入れて授業を締めくくる

 

大規模転移魔法陣による転移か、なんか嫌だなぁ と思うが ワガママを言っても仕方ないので、我慢する事にしよう 少しゾワっとして毛が逆立つだけだし、毛繕いを手伝って貰えば直ぐに終わるだろう、多分

 

それか約2週間で苦手を克服する? いや普通に無理だな、うん無理だ

 

体質に合わないのに、それを克服するのは中々時間が掛かるし 約2週間では丸で時間が足りない、なので 大人しく我慢する方向でいこう

 

 

「カヅキ、先程の説明だが カーンの授業にあった様にスェッドはリューネの祖国と言う立ち位置で、本来なら少なくとも10年に1度は訪問して交流するべきなのだが、さっきも言った様に 色々とゴタゴタが重なって行けていないんだ」

 

「なるほど、修学旅行では足りないでしょうし いずれは正式に訪問しないといけませんね」

 

「そうだな? まぁそれも俺が王位を継いで落ち着いてからになるな、今は身動きも容易では無いし、バルマバラッドの件もあるからな」

 

「そうですね」

 

 

カーンが教室を後にして数秒してナズナが口を開き先程 中断した説明の続きをしてくれ、私の予想通りの事を言ったので 未来の話をすると ナズナは頷いて暫定的な時期を口にする

 

ナズナの言う通り、議会制の共和国へ生まれ変わったバルマバラッドの情勢はある種の綱渡り中なので、目を離す事はできない

 

まぁ本来ならナズナではなくライラントの仕事なのだが、生乾きの干物状態では無理だしね? うん ぜひもなし

 

 

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