アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

239 / 267
239話 修学旅行 当日です

 

 

それからなんやかんや約2週間が経過して修学旅行当日がやってくる

 

修学旅行の為に支度をしたので、余程の事が有っても問題は無いだろう 多分 メイビー

 

貴族学校だけあって使用人が同伴している為か、教室に旅行鞄を持って来ている生徒は居ない、念の為に2尾分身(トゥビー)にダミーの鞄を持たせて使用人待機所へ送っておいてよかった

 

そんな訳で教室で転移門を使う順番を待つ事になっているので、自席で待つ

 

 

「カヅキの事、頼むぞ? ブリジット」

 

「はい、任せてください ナズナ殿下」

 

「本当に頼むぞ? ウチの生徒は すぐカヅキをもみくちゃにするからな」

 

「・・・がんばります」

 

「ははは・・・」

 

 

謎にブリジットに真剣な表情で命令?をしているナズナと、それに対して真剣な表情で返した後、すぐに表情が曇ったので苦笑して誤魔化しておく

 

彼女達は悪意が全くなく、私を撫でたり愛でにくるからブリジットも対処に困っている事が多々あるからね、うん 仕方ない 仕方ない

 

 

「なら、私に任せてください。ナズナ殿下!」

 

「お前が首謀者筆頭だろう? リリウム」

 

「ははは〜 まさか〜」

 

「リリー 、 お前ぇ」

 

「なによ、チャール」

 

「ははは・・・」

 

 

ナズナとブリジットの会話を聞いていたらしいリリウムが元気よく挙手をして立候補してくるが、私を撫で回したりして愛でにくる主犯であるリリウムへツッコミを入れるが、本人に自覚が無い様で笑って流し チャールが呆れた様子で彼女の名前を呼ぶが、気付く様子が全く無い為 引き続き笑って誤魔化しておく

 

 

「あ、そうそう リリウムさん、湯浴みの後の手入れの手伝いをお願いできまか? 見ての通り 手間が多いので」

 

「うん、任せて!」

 

「なんだ、この良い知れぬ不安は」

 

「あー・・・本当、ウチのが すんません」

 

「いや、お前が悪い訳では無いからな、チャール」

 

 

ナズナの心配も有り難いが、サンクロードに転生して以来 撫でられたり愛でられたりする事ばかりで慣れているので、こう言う風に先手を打っておけばなんとかなる筈だ、多分

 

幸い、私とリリウム、ナズナにチャールは回る時は同じ班だし リリウムは私と同室だ、貴族学校の宿泊するホテルの部屋なので雑魚寝部屋と言う事は無く、高級ツインルームで 使用人用の部屋が隣接している感じだ

 

 

「いずれは人間用洗濯乾燥機を開発するべきかも知れませんね」

 

「手間なのは分かるが、絵面が大変な事になるから辞めておけ」

 

「洗濯乾燥機って? なんだろうな?」

 

「何かしらね? 言葉 そのままを考えると、洗濯と乾燥が出来る魔導具かしらね?」

 

「有ると便利だな」

 

「そうね」

 

 

なんだか色々と面倒な気がするので、大型のドラム式洗濯乾燥機で丸洗い出来る様にしようかと考えて何気なく言うとナズナに止められてしまう、無念

 

なんかチャールとリリウムが話しているが、どうやら洗濯機を知らなかったらしい、んー 本当 歪な進化の仕方をしているなぁ

 

そんな他愛ない事を話していると、珍しくタバコを吸っていないカーンが教室に入ってきて

 

 

「カヅキさん、すみません が 少々 チカラを貸して貰えませんか?」

 

「私ですか? 構いませんが・・・なんでしょう」

 

「助かります、ついて来てください」

 

「はい わかりました、行きましょうかブリジットさん」

 

「はい」

 

 

なんだか申し訳なさそうに私に言うカーンに了承の意を伝えると、教室を出て行ったのでブリジットと共に彼の後を追う、まぁ無言でナズナとルルがついて来たけど、私は悪くないし 問答する時間は無いので放置しておこう

 

そんなこんな カーンを追い移動し、修学旅行の為に使用する転移魔法陣が敷かれた部屋へと到達するが、なんだか教師陣が右往左往しているのが見える、まぁ普通にトラブってる訳か

 

 

「いやはや 実は 急病と不慮の事故で魔力供給担当者に欠員が出てしまって、既に魔力欠乏で数名 保健室行きになってしまいまして、申し訳ないのですが カヅキさん に魔力を提供して欲しいのです」

 

「あぁその程度で良ければ任せて下さい、あと何クラスですか?」

 

「あと4クラスですね、持ちますか?」

 

「問題無いでしょう、先日 数百倍の基本で転移門を使用しましたが、枯渇しませんでしたから」

 

「それは心強いですね? 申し訳ないですが、お願いします」

 

「はい、任せてください」

 

 

カーンの説明を聞き了承の意を伝えて転移魔法を使用する為に置かれた魔石に魔力を流し息も絶え絶えな魔力供給担当の元へ向かい、交代する旨を伝えて秒で充填して回る

 

 

「ふむ、やはり成長しているのは間違い無いですね、封印状態で魔力充填を使用して疲労を感じない訳ですし」

 

「無理はするなよ? 折角の修学旅行を寝て過ごす事になっては勿体ないからな」

 

「ふふ、そうですね? 気をつけます」

 

 

魔力充填を終わらせてカーンへ完了の合図を送り呟くと、ナズナが私の頭を撫でて言うので、笑んで返事を返す

 

彼の言う通り、折角の修学旅行を寝て過ごすのは勿体ないと思うので 少しでも違和感を感じたらリミッターを1つ解除する事にしようと決める

 

陸続きではない国外は初めてだから楽しみだなぁ どんな景色が見れるかワクワクが止まらない

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。