アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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245話 修学旅行 2日目 間違われて お姫様

 

 

自分の愚かさに辟易しているとバチバチにブチギレている警備員に両手を上げて自分達の方を向く様に言われたので、ナズナとアイコンタクトを取り 素直に彼等の指示に従い彼等の方を向き

 

 

「侵入してしまった事は大変申し訳なく思う。俺はナズナ・エキザカム・ブリリアント、リューネ国の第1位 王位継承者だ。スェッド国の代表に・・・」

 

「ナタリア姫?? まーたイタズラですか? お母上に 叱られしまいまよ? それに何ですか? その変装になってない変装は! 尻尾と耳に ダールベルグ学園の制服まで用意して、顔を隠さないとは・・・」

 

 

ナズナが名乗り、スェッドの代表者への面会を申し出を途中で食い気味に警備員が遮り、先程までバチギレ モードだった警備員達が 呆れた様子の雰囲気に代わり、なんかよく分からないが 口々に説教の様な言葉を投げかけてくる

 

ひとまず、そのナタリア姫 なる人物が 私にソックリである事を理解はしたが、この後は どうしたものだろうか?

 

ナタリア姫と勘違いされている事を利用し脱出を計るべきか、事態が悪化する事を覚悟して勘違いを正すべきか・・・悩み所である

 

前者を選んだ所で王城へ連行されて身柄確保されてしまうだろうからね?

 

ひとまず聖具殿を脱出が出来たら多分 転移門で逃走が出来る筈だが、ガッツリ ダールベルグ学園の制服を着ている事を見られているし、ダールベルグ学園生が修学旅行で訪れている事は承知しているだろうから、すぐに足が付くだろう・・・うん、詰んでる

 

 

「さぁナタリア姫、王城へ帰りましょう? お母上に王城を抜け出した事が知れたら、次は どれほどのお説教が続くか分かりません」

 

「え? いえ私は・・・」

 

「おやめなさい、ノクス。そちら方は、ナタリアでは有りませんから 手を離してください。それと我らの宝剣が殿下方に反応したのです。無体を働いてはなりませんよ」

 

「ま、マーレ女王陛下?! かしこまりました!!」

 

 

なんか全くバレる気配もなく警備員が近寄ってきて私の腕を掴んできたので、人違いと言おうとした瞬間 髪から服まで真っ白な美人さんが現れて 私の腕を掴んだ警備員 ノクスに言い、彼は 困惑しながら手を離して私から離れて彼女へ頭を下げる

 

 

「貴方様、あの女性の方は?」

 

「マーレ女王陛下、国を治めているマーテル女王陛下の双子の妹で、いつもは大聖堂の奥深くで祈りを捧げている方なのだが・・・俺も お姿は初めて見た。話は マーテル女王陛下に初めてお会いした時に聞いてはいたんだが・・・」

 

 

隙を見てナズナへ マーレの事を こっそり尋ねてみると、そんな答えが返ってくる、なるほど? この人が結界の維持管理をしているのか

 

 

「お初にお目にかかります ナズナ殿下、性急で 申し訳ありませんが そちらの方は?」

 

「紹介が遅れ申し訳ない マーレ女王陛下、こちらは 私の婚約者 カヅキです」

 

「お初にお目にかかります マーレ女王陛下、カヅキ・タンザナイト・テスタロッサと申します」

 

 

私がナズナへマーレの事を尋ねている事に気付いたのか、マーレが微笑みながらナズナへ尋ねてきたので、ナズナが私を紹介したので 姿勢を正して しっかり頭を下げて挨拶する、王太子(ナズナ)の婚約者とはいえ マーレからしたら私の立場は圧倒的に下だからね、うん

 

 

「そこまで緊張する事はありませんよ、テスタロッサ嬢。(わたくし)の地位は、お姉様に比べたら低いものですから」

 

「いいえ、何を仰いますかマーレ女王陛下!! 陛下が結界を張ってくれているおかげで、我らは安全に暮らしていけるのです!! 陛下のお力は悪しきものを退け、我らに安寧を(もたら)してくれているのです!!」

 

「あらあらあら」

 

 

私を捕えようとしていた警備員ノクスが声高々に言い、マーレは彼の熱量へ困ったように笑う、なんなかんや慕われている様だ この人

 

 

「ネイサン、お姉様に連絡を。殿下 申し訳ありませんが お時間をいただきたく思います、私は この場所から離れられませんので、ここで失礼させて頂きます」

 

「はい、ご事情は承知しております。お時間を割いていただき、尚且つ容赦を頂き感謝致します マーレ女王陛下。マーテル女王陛下には、此方から謝意を述べさせて頂きたく思います」

 

 

ひとしきりノクスの熱意に困った様子で笑ったマーレが、警備員の1人へ 伝令を指示して ナズナへ言ってきたのでナズナが返事を返し頭を下げたので、私も頭を下げ マーレを見送り 警備員に囲まれて連行される

 

この感じだと、今日中にホテルへ戻るのは難しいかも知れない。もう少し様子を伺ってダメそうならチャールとカーンに鴉を飛ばして状況を知らせる事にしよう

 

そんな訳で、外で待っていたルルとブリジットと一旦 合流し、2人も同行する旨を警備員に相談し、私達は スェッド国の紋章が入った馬車に乗り、王城へ向かう事となった

 

すまない ルルとブリジット、巻き込む形になってしまって遺憾の意を表明せざるを得ないが、許して欲しい

 

建前上、私達の専属護衛だからさ? 同行してもらわないと 色々とまずい気がするんだ、ごめんね?

 

最悪、しばらくリューネに帰国出来ないけど、そん時はそん時に考える事にしよう、そうしよう

 

 

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