アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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246話 修学旅行 2日目 対面して女王様

 

 

そんな訳で 馬車に揺られて城に着き、私とナズナは応接室と思われる場所に通され 今回は私と相性の良いソファに座り 待つ事数分、扉が開いてナズナが立ち上がって扉の方へ向き直ったので、私も彼に倣い 立ち上がり扉の方を向く

 

「お久し振りです ナズナ王太子殿下、お会いしたのは貴方の立太子の時でしたか?」

 

「お久し振りです マーテル女王陛下、その節は有り難うございました。それと・・・今回、大事にしてしまい大変申し訳ありません」

 

 

入室してきた如何にもな女性に頭を下げたナズナに数拍遅れで、私も頭を下げる

 

マーテルと呼ばれた彼女は、マーレとは違い黒い髪に黒い服という全身真っ黒な人だった、オセロかな?

 

そんな失礼な事を考えていると

 

 

「妹・・・マーレから念話で伝えられていましたが・・・これほど迄に我が子にソックリとは、衛兵がナタリアの変装と見間違えるのも合点が行きます」

 

「はは・・・恐れ入ります」

 

 

なんか本当に不思議そうに私をマジマジと見てきて、そんな事を言うマーテルに苦笑しながら返事をする

 

母が言うぐらいだ、私と そのナタリア姫は 相当 ソックリなんだろう、それこそ一卵性双生児レベルで

 

 

「遅ればせながら、マーテル女王陛下にご挨拶申し上げます。(わたくし) はナズナ王太子殿下の婚約者のテスタロッサ侯爵家 長子 カヅキ・タンザナイト・テスタロッサと申します。お会い出来て光栄に 存じます」

 

 

なんだか話の流れで名乗り遅れてしまったが、マーテルに名乗り頭を下げる

 

 

「これはご丁寧にありがとうございます、さぁ お二方 席にお掛けになって? 別にお二方を責めるつもりはございません、我らの宝剣が 何故殿下方に反応したのかは解りませんが・・・この意味がお分かりになりますね?」

 

 

私とナズナは、勧められて 今まで座っていたソファに もう一度着席し、その向かいにマーテルが座る

 

マーテルが真剣な顔になり 問いかけ、ナズナは頷くが私にはサッパリ分からない

 

私達を罰する気がないなら、なんで こんなに含みを持たせているのだろう?

 

 

「単刀直入に、我々を国許に帰すわけにはいかない・・・と仰るわけですね?」

 

「言葉を選ばすに言えは、その通りです」

 

「え? 何故ですか?」

 

 

ナズナの言葉と それに答えるマーテルの言葉に驚き、思わず言葉が漏れ出てしまう

 

なぜ宝剣が反応しただけで、リューネに帰れないという事態になるというのだろうか?

 

 

「テスタロッサ嬢が驚くのも無理からぬ事かと思います、そうですね・・・少し 我が国の歴史について語りましょうか、宝剣が初めて この国に現れたのは、我が国が立国して数百年後の事でした。暗黒大陸にあるグレアと、我が国は友好国だったのですが・・・ある年、グレアが魔物を率いて戦争を仕掛けてきたのです」

 

 

メイドさんが 失礼しますと カートを押しながら扉を開け入ってくるのが見える

 

そのカートには お茶1式が乗っており、お茶を淹れてマーテルの前に置き、私とナズナの前にも置いてくれる、このメイド なかなかやりおるな

 

 

「当然の事ながら、当時の女王は訳がわからずグレアに停戦を訴えましたが、聞き入れてもらえず・・・エデンは魔物が跋扈する土地となってしまったのです。魔物の被害は凄まじく、民が何人も魔物の餌食になって倒れていきました。そんな折 聖女が我が国に現れたのです」

 

マーテルは お茶を一口飲み、ふぅ とため息を吐く

 

このスェッド国の歴史の一部分なのだろうが、語るには長い様だ

 

 

「聖女は言いました、彼の国は魔王に乗っ取られ いくら停戦を訴えようとも無駄だと。当然ながら、その当時の女王は聖女を頭のおかしい人間だと決めつけ、牢に投獄しようとしました。しかし聖女と共に旅をしてきた、姫の婚約者がその場で女王に進言したのです。身分を隠して 彼女と一緒に旅をして来た自分だから分かる。彼女は誠実な人間だ、嘘をつくような人ではない。これは真実だ、と」

 

その婚約者は なんで聖女と旅なんてしていたのだろうか?

 

元々 聖女と知ってて一緒に行っていたのか、もしくは何らかの事情で、聖女と旅をせざるを得なかったのか

 

真実は闇の中って奴だ、今は 婚約者の事は些細な問題だしね、うん

 

 

「婚約者の話を姫も擁護したおかげか、聖女は牢に投獄される事なく 客人としてこの城に泊まりました。そしてその日の夜 グレアからの敵襲があったのです、聖女の仲間の一人が裏切り この城に魔物を招き入れたのです・・・テスタロッサ嬢、大聖堂の聖具殿で 2本の剣を見ましたね? 青色の方が 聖女が使用していた剣、赤色の方が その仲間が使用していた剣です・・・その仲間の正体は 魔王でした、聖女や 何もかもを騙し、この国の懐へ 入る為に聖女を利用していたのだと、そう伝わっています」

 

 

マーテルの説明を聞き、私なら間違いなくブチギレて ソイツを殴り倒す自信しか無いな と思う

 

不義には鉄槌を、忠義には褒賞を、だ

 

聖女も聖女で鈍いのか? いや、裏切り者の演技が上だっただけかも知れないけど、今の所は これ以上の情報が無いから判断しようがないな

 

さて、説明パートが それなりに長くて困ってしまうなぁ

 

 

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