アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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247話 修学旅行 2日目 対面?して お姫様

 

 

私が長い説明に少し開き始めているのだが、真面目な場面だし表には出さない様にしているとマーテルは説明を続ける

 

 

「その後、聖女は魔王を討伐し スェッド国に安寧を齎しました。エデンに蔓延っていた魔物も聖女の力で一掃され、平和になり・・・聖女は宝剣を残し、姿を お隠しになったそうです。当時の姫が 聖女が使用していた剣と、魔王が使用していた剣を一緒に保管するよう言いました。この二本の剣を引き離したから、この悲劇が起こったのだと。聖女がいた証として、そして悲劇を二度と繰り返さぬようにと」

 

 

長話を聞いて喉が渇いたので 出された紅茶に口を付ける、一口で分かるぐらい良い茶葉を使っている。まぁ急遽 訪問したとはいえ、一国の王太子と王太子妃(暫定)に適当かつ雑な物を出す訳にはいかないだろうからね、うん

 

それこそ、来客側(わたしたち)の立場が悪くても、だ

 

 

「事情は分かって頂けたかと思いますが、こういう経緯がありまして、あの宝剣を外部へ出す訳にはいかないのです。しかし、殿下方は宝剣に選ばれた身。この地に留まって頂きたく思います」

 

「・・・お願いを出来る立場では無いのは承知した上で 敢えて言わせて頂きたく思います、辞退致します 私もナズナ殿下にも やらねばならない事がありますので」

 

「貴女の言う事も もちろん理解できますが・・・長年、それこそ聖女がいた時代から今まで 宝剣が誰かを主に選ぶ事など有りませんでした。これは非常に稀な事態なのです、テスタロッサ嬢」

 

 

私はマーテルに敢えて偽らずに本音をぶつける、下手に腹芸を挟むと至極面倒な事になると容易に想像出来るからだ

 

そしてマーテルは、私の本音を真正面から受けて尚 己を曲げずに言う

 

正直な所、私は聖女が どう とか 宝剣に選ばれた とか どうでも良い、選ばれて主になったからとスェッドに留まらないといけない理由もサッパリ理解出来ないしね?

 

そんな訳でマーテルと本気でレスバ?をしようと頭の中で構成を組み立てていると

 

 

「はぁ・・・すみません、少々 失礼します・・・そこにいるのは分かっていますよ、ナターシャ。入っていらっしゃい」

 

 

急に溜息をつき ティーカップをテーブルに置いたマーテルが唐突に言うと、キィと扉が開き 白髪の女の子が顔を出し 私は少し驚く

 

何故なら、白髪だが私にソックリだからだ。まさにドッペルゲンガーって奴だ、あれ? 私 死ぬ奴?

 

そんな事を考えていると、ソックリさん(白)は 彼女は彼女で自分にソックリ過ぎる私に驚いて扉の陰に隠れてしまう、ふむ 小動物系か?

 

 

 

「全く・・・ちゃんと挨拶をせねばならないのに、大変申し訳ありません。私の娘で ナターシャ・アメリア・セパレートと申します。ナターシャは少々臆病な所がある娘でして・・・しかも、先祖返りをしたようですして 宝剣の声が聞こえるのです、そのチカラからマーレの後を継ぐのは ほぼ ナターシャに決まっています。いつもは大聖堂にある私室から出て来ないですが・・・一体どうしたのです? ナターシャ 貴女が城に戻って来るとは珍しい」

 

 

マーテルの問いかけに、ナターシャと呼ばれた ソックリさん(白)は扉の影から顔だけ出し、私達をチラリと見て

 

 

「ティアリーと、フラムベルグが・・・その人達に、着いて行きたがってる」

 

「ティアリー? フラムベルグ?」

 

 

ナターシャは弱々しい声で目を泳がせながらマーテルの問いに答え、更に疑問が増えてしまう、誰ぞ?

 

 

「宝剣の真名です 青い方がティアリー、赤い方がフラムベルグです。紀元前の話になりますが、この世界は今より発展していたそうですよ。機械戦争なるものもあったとか。元々 宝剣は この世界にあり、機械戦争の遺物だったと、ティアリー本人が言っていたらしいのですが・・・何分、声が聞こえるのがナターシャだけなもので・・・ どこまで真実か」

 

「・・・嘘じゃないもん」

 

 

マーテルがナターシャの補足をしてくれるが、最後の一言は余計だった様で 物凄く不満そうな目をしている

 

なんだろう、庇護欲をくすぐられるなぁ ナターシャ

 

それはそれとして、マーテルの語ってくれた魔王は リューネに出現する魔王とは別の存在らしいから、なんだか ややこしいな

 

 

「失礼を承知でお尋ね致します 魔王が持っていた・・・今は、何も問題はないのでしょうか? もしもの話ではありますが、その二振りの剣には意思があるとの事、フラムベルグの方に魔王の意思が入り込んでいる可能性は、無いのでしょうか」

 

「・・・今は、問題ないもん」

 

 

ナズナが毅然とした態度でマーテルに尋ねた質問に、ナターシャが至極不満そうな表情をして答える、この子は いつまで扉の陰から会話をするつもりなんだろうか?

 

何というか、会話しにくく無い?

 

この流れなら大丈夫な説明パートが入ると思うけど、ナターシャの根拠の無い感情論で ゴリ押しとかにならない事を祈るしか無い

 

いや、逆に そうする事で逃げる口実を探るのもアリではあるのか?

 

ん? 待てよ? 私は宝剣に呼ばれたんだよね? なら、私もティアリーとフラムベルグと会話出来るくね?

 

仮にフラムベルグが邪なる者なら浄火の焔で炙れば解決出来る? うん、いけそう

 

 

 

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