アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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255話 相対して並行世界

 

 

謎に女性型7罪悪魔に嫌われてしまったのは どうしようも無いので、シャルロットが私を呼び出した理由を尋ねる事に決め、口を開こうとすると

 

 

「さて、いつまでも お客様を立たせているのもいけないわ、そちらへ掛けて頂戴?」

 

「失礼致します」

 

 

シャルロットに出鼻を挫かれてしまったが、いつまでも棒立ちで彼女と話すのも逆に失礼かと思い、シャルロットの申し出に甘え 着座する

 

座っただけで分かる程の高級な椅子の座り心地を堪能する、敢えて座面と背もたれ の間に隙間が有る事も高評価だ、窮屈じゃない

 

 

「では貴女を此処へ呼んだ理由を話す事にしましょうか」

 

「お願いします」

 

 

相変わらず楽しくなさそうに私を睨む女性型7罪悪魔に睨まれつつ シャルロットの言葉に頷く、彼女が わざわざ 私を呼び出すぐらいだ 相応の理由があるのだろう

 

 

「あまり情報を与えて過ぎると、またカヅキに怒られてしまうし どこまで話して良いかしら・・・そうね、コンちゃん 貴女があたしと 同一のルートを歩んでいるのであれば、貴女は 帰還後に ギルドから とある任務を受ける様に打診されるわ」

 

「とある依頼、ですか?」

 

「えぇ、潜入任務なのだけれど、ちょっとあたし的に耐え難い事が起こるから注意してね?」

 

「はぁ・・・」

 

 

シャルロットは少し困った様な表情をして アラアラ と言いそうな雰囲気を醸し出して少し悩んだ後、なんとも フワッとした助言をしてくる

 

とりあえずトラブルが発生する事だけは分かるが、それ以上の事が分からないので何を注意するべきなのか分からない

 

もしかしてシャルロットは天然か?

 

とりあえずヘンリ を撫で続けているシャルロットを ぼんやり と見ながら 色々と考えてみるが、やはり答えが出ない

 

 

「ごめんなさいね? 前回 貴女のナズナに助言をした時に カヅキに 物凄い剣幕で怒られてしまったの、だから これ以上の事は言えないのよ」

 

「分かりました、その様な事情があるならば 私からは何も言いません」

 

「そう、そう言って貰えると助かるわ コンちゃん」

 

「いえいえ」

 

 

そうシャルロットが申し訳なさそうな表情をして謝罪をしてきたので、大丈夫と告げると 微笑み言ってきたので相槌を打っておく

 

にしても、この短い時間の間に見え隠れしている迂闊さ は 私が知る 幼馴染(ナツキ)と同じ匂いがしてくる

 

そういえばシャルロットは並行世界のナツキで有った事を今更ながら思い出して、天然そうな発言や迂闊な行動に私なりの納得をする、特に考えていなかったのだろうな、うん

 

並行世界とはいえ、未来へ繋がる干渉が どんなバタフライエフェクトとして作用するか、誰にも予想は出来ない

 

未来は不確定だ、行動 1つ 1つ で無限に分岐していくのだから

 

仮に未来を見通す目を持っていたとしても、行動次第で変わっていくのが未来だからだ

 

なので本来なら かなり危険な行為である事に変わりはない

 

とはいえ、シャルロットがナズナ へ発破を掛けてくれたおかげで、私はナズナの婚約者となる事が出来たのは事実だから、文句は言うまい

 

 

「貴女がナズナへ発破を掛けて頂いたおかげで、私は婚約者となる事が出来ました、感謝申し上げます」

 

「良いのよ、ちょっとした好奇心だったもの」

 

「本来ならば、その迂闊な行動について 全力で叱るべきなのでしょうが、私の利益にしかなっていないので 目を瞑る事とします」

 

「カヅキに 散々 叱られてしまったから、とても助かるわ」

 

「そうでしょうね、本来なら迂闊な事に他なりませんし」

 

「耳が痛いわ」

 

 

私はヒナが淹れてくれた紅茶に口をつけて喉を潤した後に、シャルロットへ感謝の意を述べ、相槌を打つとシャルロットは苦笑する

 

どうやら立花に相当 叱られているようなので、今更 私からは追求する事はしない事にしよう

 

 

「本題は伝えたけれど、それだけでは味気ないし 流石に申し訳ないから、少しお話しましょうか」

 

「構いませんよ? 此処で話す程度ならば お互い 影響は出ないと思いますし」

 

 

少し考えた後にシャルロットが提案してきたので了承すると、彼女の後ろに控える女性型7罪悪魔があからさまに嫌そうな表情をする、そろそろシバいたろうかな?

 

 

「ごめんなさいね? ウチの使い魔が・・・レヴィ? いい加減にしなさい 」

 

「別に構いませんが、私も人間ですから あからさまに敵意を向けられてしまうと・・・思わず手が出てしまうかも知れません」

 

「あらあら、これは・・・レヴィでも分が悪いわね?」

 

「試してみます?」

 

「ふふ、辞めておきましょう? 色々と無茶を続けて削られているカヅキに勝てるか怪しいのに、若く 制約も無い状態のコンちゃん には レヴィはタダでは済まないもの、この付近が更地になってしまうだろうし、ね?」

 

「それが賢明な判断ですね」

 

 

シャルロットから暗に 睨むのを止めろと指示された女性型7罪悪魔 改め レヴィは、あからさまに不本意そうな表情をする

 

シャルロットの言う通り、私はレヴィに勝つ事は 多少 手こずるかも知れないが そう難しくはない

 

浄火の焔は効かないと思うが、私には領域展開(おくのて)が有るし、封殺する方法は幾らでもあるからね?

 

まぁ その場合 コチラのリューネが存在するかは保証出来ないけども

 

 

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