アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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256話 並行世界で出会う

 

 

そんなこんなシャルロットと実現してしまったら洒落にならない冗談を交わし、大人しく紅茶を飲む

 

読書も趣味だから じっとしている事は苦手では無いが、全く歓迎していない雰囲気 依然として放つレヴィは少し気に入らない

 

まぁどうにかしたら、この周辺が更地になるから我慢しておく事にしよう

 

 

「直接流れている時系列ではないですが 参考までに、学園を卒業して どれぐらいです?」

 

「そうね・・・約40年と言った所かしら?」

 

「約40年で、これほどまで発展を? 資金は兎も角、労働者がよく足りましたね?」

 

「それは、まぁ・・・カヅキが 色々と手を回してくれたからよ」

 

「立花が?」

 

 

話のネタが これと言って思いつかなかったので、参考程度にシャルロットへ尋ねると、シャルロットは 何か言いにくそうな雰囲気を放ちながら言う

 

なんでかは謎がだ、仕方ないと思い 気付かなかった事にしておこう

 

それはそれとして、約40年で文明レベルが飛躍的に発達しているのは間違いない、私の自慢の狐耳に聞き馴染みのある自動車のエンジンの音やバイクの音が聞こえてくる

 

私達の世界では魔導列車が漸く完成し運用出来る様になったばかりだから、発達の成長速度が段違い過ぎる

 

まぁ問題は技術革新 そのもの では無く、その新技術を用いて文明レベルを上げる為に技術者を育成し施工する必要がある事だったりする

 

幾ら技術革新があった所で、一般的に普及しなければ意味がない訳だしね?

 

 

「立花が何をしたのです?」

 

「オーシアと言う国に居たカヅキに、リューネ へ 移住しないか打診をして、コチラへ来て貰ったのだけど・・・カヅキが雇用していた技術者の半数も 一緒にリューネへ移ってきたのよ」

 

「それって、色々 問題があるのでは?」

 

「えぇ、カヅキがオーシアの偉い人を黙らせて どうにか丸く収まったらしいわ」

 

「そうですか」

 

 

私の問いに 物凄く言いにくそうにし、尚且つ ぼかす 様に言葉を選んで喋るシャルロットの様子から察し、かなりゴタゴタした事が分かる

 

技術と言うのは国益に直結する、例えば 道を舗装する技術の優劣で 物流の良し悪しが変わる事さえあるのだから

 

そんな中、立花と言う有能な技術者を国としては手放したくは無いはずだ、それ故に かなり揉めたに違いない

 

その上で立花が抱えていた技術者の半数も引き抜く事になっているのだから、交渉は壮絶になっていたのだろう とは推測出来る

 

私達の世界も いずれ は自動車や他 色々な装置が開発され普及して行く事になるだろうから、気を付けて行かないとね?

 

それから他愛ない話をしたりしていると

 

 

「シャル・・・む? 来客だったか? いや、カヅキ・・・ん? どうしたカヅキ、何か いつもより小さい気がするが、どうした? また何かの実験に失敗したか?」

 

「ナズナ、落ち着いて頂戴? そんな 矢継ぎ早に 話してはコンちゃんが相槌も打てないわよ」

 

「うむ、すまない」

 

 

不意にサロンの扉が開き、私の知る彼より歳を経て落ち着きが増した声のナズナが入ってきて、シャルロットへ 話しかけた後 私に気付いて 早口で尋ねてきたのをシャルロットに たしなめられ 謝罪している

 

そんな訳で、今の私は猫を被っているので 椅子から立ち上がり 彼へ しっかり向き直り

 

 

「お初にお目に掛かります ナズナ 先王陛下、(わたくし) 並行世界に居ります ベルファ・ジェイド・テスタロッサ侯爵が養女 カヅキ・タンザナイト・テスタロッサと申します。どうぞ コンとお呼びくださいますよう お願い申し上げます」

 

「並行世界? なるほど、しばらく前にシャルがカヅキに説教されていたのは、そう言う事か 分かった 覚えておこう」

 

「ありがとうございます、先王陛下」

 

 

センセイ仕込みの侯爵令嬢 の礼をして名乗ると、意外とすんなり理解してくれて話が纏まる

 

もしかしなくても、並行世界からの来訪者とかに慣れてる感じか? だとしたらヤベーな 此処

 

 

「無礼を承知で尋ねるが、その耳と尻尾は装飾品ではなく自前か? 」

 

「もちろん自前です、触って確かめてみますか? コチラのナズナ様に 気に入っていただけましたし、ハルト殿下には よく抱き枕として貸し出していますので」

 

「む、む・・・やめておこう、妻が嫉妬してしまったら困ってしまうのでな」

 

「そうですか? ではシャルロット様、如何でしょう?」

 

「ほんと? お言葉に甘えてみようかしら」

 

 

立花は コチラで余程 問題を起こしている様で、ナズナ(異)が訝しみながら私へ尋ねてきたので素直に答えて、触って確かめるか提案すると、なぜか一瞬だけ葛藤した後、断ってきたのでシャルロットへ提案すると ニコニコして提案を受けてきたから、いつもの要領で尻尾をもいで シャルロットへ手渡すと、なんとも言えない表情をする。よし 鉄板ネタが成功した様で良かった

 

さて、私のナズナは大丈夫かな? 私が遭難して荒れて無いと良いけど・・・いや、無理だな 絶対に冷静な行動出来てない

 

焦っても仕方ない事だが、どうにか上手く元の世界に帰らないとね? グンジョウが 手筈を整えてくれるらしいけど、あとどれぐらいで帰れるかな

 

あぁ早く帰ってナズナを安心させないと

 

 

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