アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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26話 やっぱ暗殺ですわ

 

 

ナズナは狐耳を触るのを辞退したので、代わりに7つもある自慢の尻尾をもいでモフらせておく、センセイを始めたプレセア達にも大人気の至高の逸品だ、紳士のナズナも最初は遠慮がちだったが、すぐに魔性のモフみに落ちて無言でモフり始めたのでヨシとしよう

 

 

そんな訳で尋問室へ到着し、ナズナから尻尾を返却されたので再装着していると

 

「では始めましょう、カヅキ 最初の者を」

 

「かしこまりました」

 

「ターニャは証言の記録を、些細な言葉も逃さない様に」

 

「お任せ下さい、旦那様」

 

「ナズナ君は念の為に、私の後ろに居てください。剣は 抜いて いつでも対応出来る様に」

 

「あぁ、お前に従おう。ベルファ」

 

 

ベルファさんは、部屋の灯をつけて 的確な指示を俺達に出して、ナズナを自分の後ろへ立つ様に言う

 

やっぱり自国の王子を危険に晒すのは問題があるのだろう、本当ならナズナを尋問室(ここ)に連れてくる事自体がリスクなんだけど、まぁ被害者本人としても、自分の手で加害者から情報を聞き出したいだろうし? 仕方ない

 

 

そんな訳で俺は指示された通りに、アイデースから比較的 口の軽そうなのを独断と偏見で選択し引き摺り出し、念の為に黒刀ツッカーを帯刀する

 

 

「筋切りされていて痛みで喋れないと思いますので、喋れる程度に治癒します。ご安心下さい、如何なる負傷を負わせても私が治してみせますので」

 

「頼もしいですね、お願いしますカヅキ」

 

「全てはテスタロッサ家の為に」

 

 

ツッカーの峰で賊1号を軽く叩き闇属性の治癒魔法を使い治癒させる、もちろん嫌がらせだ、治癒を掛けられた本人の精神的嫌悪は計り知れないだろうしね、俺が言うのもアレだけど SAN値削られるよ、うん

 

 

「では・・・お前、尋問の前に言っておくが、舌を噛み切ったりしようとするなよ? 私は お前が情報を全て喋るまで生かす為に治癒し続ける、毒も解毒する、何がなんでも如何なる手段を使ってもだ。楽に死ねると思うな、そして死んで楽になれると思うな」

 

「お、おおお俺は下っ端で何も知らねーんだ、頼む」

 

「それを判断するのは、私じゃ無い。せいぜい励め」

 

 

アイデースでギチギチに拘束された賊1号に尋問が始まる前に忠告をすると、賊1号は盛大に脂汗を流しながら そんな事を俺を見て言ってくるが現実を告げてやる、俺の仕事は賊を死なせない事と拘束を緩めない事の2つ

 

 

尋問して情報を聞き出すのは、ベルファさんとナズナの仕事だ

 

 

「始めましょうか、では貴方達は何者です?」

 

「俺達は傭兵団だ、と言っても戦争や大きな魔物討伐がなけりゃ盗賊紛いの事をして食い繋いでるけどな」

 

 

賊1号はベルファさんの質問に饒舌に喋る、それだけ必死なのかも知れないが、些か饒舌過ぎる

 

俺は この世界の事は よく知らないから断言出来ないが傭兵団って、あんな統率が取れた戦いが出来るのだろうか?

 

少なくとも従軍経験者がいる筈だが・・・賊1号(コイツ)は違うな

 

 

「盗賊、ねぇ・・・それにしては少々身なりが良い様に見えますが?」

 

 

「なんだよ、平民は身汚くないとおかしいってか?」

 

「いえいえ、私が言っているのは傭兵団は嘘では無いが、盗賊の方は嘘なのでは? と言っているのですよ、依頼を受けて盗賊に扮してターゲットを襲撃する、そう言うタイプの傭兵団なのでは?」

 

 

 

ベルファさんも賊1号が饒舌過ぎる事に違和感を感じているのか、賊1号の着る服装を見て言う

 

確かに盗賊と言う割りには服装が統一化された革鎧と一部急所を防ぐ為の金属防具を身に付けている

 

どこからか大量購入してるとかなら分かる、しかし 食い詰めて盗賊行為をする連中が、一括大量購入が出来る訳がない

 

まぁ団員全員が元私兵とかどっかの兵士で脱走兵とかなら辻褄は合いはする、多分

 

そんな奴らが傭兵団を作れる訳ないけどな

 

 

「な、何を言ってんだ、証拠があんのか?」

 

「おや? なぜ そんなに慌てているのです? それに先程の彼女の言葉を忘れていませんか? 貴方、キチンと情報を吐かないと死ねないのですよ?」

 

 

「は? どう言う事・・・ぐぅぅ」

 

 

ヤレヤレとベルファさんは肩をすくめながら言い、シンプルなエストックを何処からか取り出して賊1号の二の腕をブスリと突き刺す、躊躇いがない

 

 

「痛いですよね? ですが、人間は その程度では死にませんよ。放っておいても失血死する事は無いでしょうし、このまま続けます」

 

「分かった、分かったから!」

 

 

エストックを軽く振り血を払ってベルファさんは賊1号を脅す、確かに的確に急所を外して刺してあるから、感じる痛みと不釣り合いなほど出血量は少ない、流石はベルファさん やりおる

 

 

「おお俺達は、暗殺を請け負う傭兵団だ。盗賊に扮してターゲットを襲い始末して、盗賊の仕業に見せる為に金品を奪い女を攫ったりもする」

 

「装備を見る限り、今は子飼いでしょう? 飼い主は誰です?」

 

「俺は下っ端で、俺等の飼い主を知らねーんだ、本当だ!」

 

 

まぁなんとなく暗殺なんだろうなー とは思っていたけど、疑いたくなるぐらいに簡単にゲロするな、コイツ

 

口が軽すぎるし、本当に下っ端かも知れない

 

 

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