そんな訳で準備の一環として、ユタカに私が持つ金貨を両替して貰う事なり、インベントリに入れているヘソクリ(笑)から幾らか取り出してローテーブルに積む
「大体 50年前の金貨かぁ・・・ふぅん、混ざり物も無いね」
「当然です、王家から直接 給金として賜った金貨ですよ?」
「あぁ〜 なるほど、だからか〜 現存する金貨としては かなり価値が有るしね? おーいダリル〜、私の金庫から300万ぐらい持ってきて? 」
「はい、奥様」
私が積んだ金貨を鑑定してユタカが 扉の向こうに控えていたであろう執事に言い 現金を持って来させる
数日 お世話になる程度なのに300万か、絶対に余らせてしまいそうだけど まぁ仕方ないか
そんな訳でユタカに両替してもらった現金を持ってシャナに引きずられる様にして移動を開始する
「一回 城を経由して城下町へ出ようと思うけど 良い?」
「構いませんよ、お任せします」
「分かった、れっつごーー」
ズンズン進みながら私へ尋ねてきたが、私は案内される側の人間なので異論を言える立場にはいないので 任せる旨を伝えると、シャナは返事をして更に加速していく
おかしいな結構良い歳の筈なのだけど、少々無邪気過ぎる気がする・・・それと前回 シャナと会った時には感じなかったが あれから私のレベルが上がっているのが原因なのか シャナから魔王の匂いがするのは気のせいだろうか? とか考え、そういえばシンクがパーティで魔王の遺物収容を行った(意訳)をしていたっけ?
そこから推測するに、シャナが魔王の遺物の1つを所有している 或いは 魔王の尖兵に呪われている、その可能性は充分にある
とりあえず浄火の焔でシャナを炙れば彼女が信用に値するかは測れるし、最善かも知れない
「シャナ、貴女 魔王に呪われていたり、魔王の遺物を所有していたりしますか?」
「え?! きゅっきゅっきゅっ急に どうしたの?」
「・・・動揺しすぎでは? 貴女、王女なのに腹芸が苦手なんですか?」
「仕方ないじゃーん! 腹芸はグンジョウとシンクの仕事なんだもん!」
「もん て貴女・・・良い歳の大人の言葉では無いですよ?」
「うがーーーー」
「うがー て なんやねん」
シャナ相手に遠回しに尋ねても理解出来なさそうだったので、単刀直入に尋ねると シャナは目に見えて動揺して挙動不審になったのでつっを入れると、よく分からない奇声を上げる なんだコイツ
「コンちゃんなら良いか、幸い どこでもドアの前だし」
「つまり認める訳ですか?」
「そうなるかな? ほらコンちゃん の所に迷い込んだ時に、母様が
私の質問にシャナは神妙な表情をして説明をし、右手に魔本を召喚し見せてくる
私の想定の斜め上の事態に少し困惑してしまうが、見るからに私の
「貴女も魔本を調伏している訳ですね」
「調伏って言うかは分からないけど、そうだね」
「貴女は長生きする事になるかも知れませんね」
「え? どうして?」
外部へ漏らすとマズイ話なので、転移門の部屋でシャナと会話をしているのだけど、私の言葉の意味が分からない様でシャナは首を傾げる
「魔本は転生機能を有する魔王の遺物、しかも魔力の塊ですし 魔本は所有者を不老にするでしょう、幾ら転生機能が有るとはいえ 所有者がいなければ身動きも何も出来ない訳ですし」
「な、なるほど?」
私の説明に イマイチ 理解出来ていなさそうなシャナが相槌を打ってきたので溜息を吐いて
「今の話は特に重要では無いので城下町へ向かいましょう」
「え? うん、そうだね?」
シャナは私の言葉に釈然としない様子で返事を返してきて、転移門へ 魔女の鍵を差し王城へ繋ぎ潜る
私にとっては大した話ではない、どうせ この先 国が滅ぶか 星が滅ぶまで生きるだろうし、ナコトが私を不老にしようと どうせ元々の性質的に意味はないからね、うん
そんな訳でシャナに続いて王城内を歩き、意地の悪い侵入者対策の術式を抜けて進んでいく
どうやら私の知るリヒト城から拡張されている訳では無い様で、どうにか10分程 の時間をかけて離脱する
「やはり広いですね」
「そうだね〜 あたしも 住んでたけど、ほんと そう思う」
漸く目的地である城下町の入り口まで到達し、軽く伸びをして言うとシャナも同意見なのか同調してくれる
別に この程度の距離を歩いた程度で疲れたりしないが、広く感じるのは別問題なので仕方ない、仕方ないのだ
そもそも私は日本人かつ古武術道場の三男だった訳で、現在中の屋敷になんて住んでいなかった訳だからね、うん
前世の住居と比べてしまうのは仕方ない事ではないだろうか?
それに私個人は、広すぎる場所より 少々狭い場所の方が落ち着くしね? これは日本人のサガという奴なのかも知れない