それからテレジア家の使用人は優秀な様で数分掛からずに セッティングが終了し、案内されたので着席する
「素晴らしいですね」
「でっしょー? この辺りは母様と カヅキおばさんの合作なんだよね〜」
「なんで貴女がドヤ顔をしているのです? シャナ」
「自慢の2人だから?」
「ま、そう言う事にしておきましょう」
案内された場所は、庭で1番良い場所の様で すごく綺麗な場所だったので率直な感想を言うと、シャナがドヤ顔で言い ツッコミを入れると そんな返答が返ってきて、ユズリハは苦笑する 因みにリナは私の尻尾に夢中で会話を一切聞いていない様だった
「コンちゃんの尻尾は魔性の魅力を秘めているんだね」
「老若男女問わず人気ですからね、数少ない友人にも良くレンタルしていますよ?」
「へぇ〜 あたし も触って良い?」
「構いませんよ? どうぞ」
「もいっ!?」
リナを見てシャナが 自分も触りたいオーラを出しながら言ってきたので適当な返事をしてから、いつもの様にもいで渡すと 良い反応をしてくれたので、私は満足だ
「ふふ、良い反応ありがとうございます」
「痛く無いの?!」
「痛かったらしませんよ?」
「そ、そっか・・・」
肩を揺らしているとシャナが恐る恐る尋ねてきたので答えると、少し納得のいかない様な表情をしている
そういえばナズナに初めて披露した時もシャナと同じ様な反応をして、同じ様なセリフを発していたっけ?
半分はシャルロットの血が流れているとはいえ、やはりシャナはナズナの娘なのだと、今更ながら理解する
そんな訳でユズリハにも尻尾をお裾分け?すると、モフモフし始めたので気に入って貰えた様だ 良かった 良かった
「私は どのぐらいで帰れますかね?」
「そうだなぁ〜 タイミングが少し悪くて シンク 物凄く忙しいらしいから数日中、とはいかないかも」
「おじ・・・お義父様は何かと仕事を依頼される事が多いから」
「そうですか・・・無念」
私の唐突な質問に2人は答えてくれたが、私の望む答えではなかったので大型ガーデンパラソル越しに天を仰ぐ
普段なら喜ばしい快晴も、今日は妙に憎たらしく感じるのは それだけ私のメンタルにダメージがあるからなのかも知れない
「・・・ジッとしていては気が滅入りますね、筋トレでもしましょうか」
「急にどうしたの? コンちゃん?」
「なんだっけ? 憂鬱な時は筋トレしたら気が紛れるとかなんとかだっけ?」
「そう言うやつです・・・シャナ、そこに立って肩幅に足を開いてください」
「え? ん〜 なんだか嫌な予感がするから嫌かな?」
「ちっっ」
「え?! 舌打ちした?! え? なんで?!?!」
気を紛らわせる為に筋トレでもしようと思い、シャナを錘代わりにしようとした事を直感で回避されてしまったので舌打ちをすると、シャナは面白い反応をする
全く 妙な所で勘が良くて困るな、なんでシャナを肩車してスクワットしようとしている事に勘付いたのだろうね? シャルロットの血か?
「仕方ないですね 自重でやります」
「ねぇ、それが出来るなら あたし にソレさせる必要ないよね? ね?」
「ん? 私より 貴女の方が質量が多いではありませんか?」
「うわ〜 なんだろう、身長差とか色々含めて 事実なんだけど、言われると腹立つな〜」
「ご愁傷様です」
「コンちゃんが原因だけどね!!」
1尾分身を生成して肩車し そのままスクワットを始めると、シャナから冷静なツッコミがきたので答えると、シャナにしては珍しく 軽くピキった声色が聞こえたので慰めの言葉を言うと、急に大声を出す え? 怖
「シャナおばさん、コンちゃんのペースに乗ったらダメだよ? 異次元同位体とはいえ、おばあちゃんなんだからさ? 意地の悪い言い回しとかするに決まってるんだから」
「・・・そうだねユズリハ、その通り。思い出させてくれてありがとう」
「どういたしまして?」
ユズリハに諭されてシャナは冷静さを取り戻した様で深呼吸をしている、なんだか2人共 失礼な事を言っている気がするが まぁ気にしない事にしよう
「あ、そうだ。コンちゃん? 運動したいならダンジョンなんてどう?」
「ダンジョン? あるのですか?」
「うん、大小合わせて100箇所ぐらい」
「なるほど、良い運動になりそうですね」
「今から行く?」
「そうですね、そうしましょうか。尻尾はレンタルしておきますので」
「あ、ありがとう?」
シャナが手をポンと叩き提案してきたので了承して、ユズリハとリナに尻尾をレンタルしたまま席を立ち移動を開始する
「コンちゃん、それなりに・・・あ〜 まずは探索者登録からか」
「一応 冒険者登録はしていますが? 並行世界ですけど」
「ん〜 ・・・ 流石に無理かなぁ? カヅキおばさんに借り、る? いや無いか」
「大人しく探索者登録しますよシャナ、どうせ暫くは滞在する事になりますから」
「そっか、分かったよ」
相変わらず それなりに広いテレジア家の敷地を進みながらシャナと打ち合わせ?をする
シャナの予想だと暫くは滞在するのだろうから、多少手間でも登録をしてしまう事にしよう、一度 登録すれば 幾らでもダンジョンに入れるしね