そんなこんなシャナの案内でテレジア家から一旦
「我が家の案内は近い内にするね」
「はい、その時はお願いします。シャナ」
「任せて? ツルギくん もコンちゃんなら大歓迎だろうしね?」
「そうだと良いのですが」
車内で そんな他愛ない会話をしながら車に揺られる事 数十分、それなりに広い敷地を有する場所に到着し下車して見上げ
「・・・思ったより近代的ですね」
「旧王都区域から外は景観維持の対象外だからね、近代様式になってるんだよ」
「なるほど?」
どことなく広い駐車場の有る市役所的な雰囲気を感じる探索者ギルドの感想を呟くと、シャナは答えてくれ 運転手に帰りに連絡する と言って 私の手を引いて探索者ギルド へと入る
中へ入ると、少ない人数の人が行き交い ガヤガヤと活気があり 見た目は近代的だが雰囲気は私の知るギルドと変わらない事に少し安心していたが、そんな私を知ってか知らずかシャナは迷わずに受付カウンターへと連行してゆく
「こんにちは〜 この子の探索者登録をお願い出来る? 身元保障は あたし がするか」
「おはようございます シャナ様、探索者登録ですね? かしこまりました。王族の方の推薦とあらば」
「うん、ありがと〜」
持ち前のコミュ力でシャナは受付嬢 へ 話しかけて トントンと登録の話を進めて行く、凄いな
「では始めましょうか」
「よろしくお願いします」
「では、みなさん に不評な 規約を読む所からお願いします」
「・・・はい」
受付嬢はスッとゴツいタブレット端末を取り出して私の前に置き、規約を読む様に言ってくる
私自身 読書を趣味にしているから文字を読む事自体は苦痛ではないが、規約を読むとなると少々 気が滅入ってしまうのは何故だろうか? 不思議だ
そんな訳で30分掛けて読み込み、最後に同意のサインをする
「はい、ありがとうございます。 では・・・この上に手を合わせて下さい」
「はい」
私が規約に同意した事を確認した受付嬢がタブレット端末を操作して再び私の前に置き、手を乗せる様に言ってきたので素直に載せる、すると自動でスキャンされる仕様の様で如何にもな表示が出て来る、なんか面白いな
「拝見します・・・基準値クリア、魔力保有量 Aランクですか 有望ですね、ん?」
「どうかしました?」
「いえ、もう10年近く ギルド職員をしていますが 登録装置が観測不能を表示する事は無かったので・・・貴女、もしかして・・・転生者ですか?」
「え? あ、はい。そうですよ?」
タブレット端末を確認する受付嬢が急に訝しむ様な表情をしてきたので 尋ねると、彼女が そんな質問をしてきたので 答える
何かマズイのだろうか? いや、マズかったらシャナが止めに入るか?
「シャナ様が わざわざ 身元保障をする転生者、分かりました 訳ありの様子、手続きは以上です しかし 登録とギルド証の発行に30分程 お時間を頂戴します」
「分かったよ〜 30分 ちょっと したら また来るね」
「はい、お待ちしております」
「行こう? コンちゃん」
「はい」
なんだか物凄く察する能力が高い人だった様で 私は見逃された様だ、なんだかよく分からないが良かった
そんな訳で再びシャナに手を引かれて移動をすると戦闘装束を身に纏った人が闊歩するフードコートまで連れて来られ、飲み物をテイクアウトして適当な席に座る
「ひとまずは登録完了したね」
「そうですね?」
「いやはやコンちゃん、まさか出力調整の術式を使っているとはね」
「少しずつ私のレベルが上がっていて、今使用しているのは改良型ですね」
「その内 改1から改2になりそうだね」
「ははは、ありそうですね」
シャナに購入してもらったコーヒーを飲みながら彼女と会話をしていると、先程の登録情報が見えていたらしいシャナが そんな事を言う
このままならシャナの言う通り更に改良した物が必要になるかも知れない、または私が手加減を覚えられたら良いのか?
確かに、そろそろ手加減を覚えた方が良いかも知れない。この調子でリミッターを改良していっても いずれは限界が来てしまうだろうからね
あとは自分で封印術を開発する、と言うのも選択肢としてはありだけど 同時進行で開発を進める事にしようかな?
「そういえばコンちゃんの魔武器も槍なの?」
「いえ?
「そうなんだ」
コーヒーを飲んで のんびり していると、シャナが質問してきたので答えると何だかよく分からない相槌を打つ
なんだ? 立花の魔武器は槍なのか? 私が1番得意とするのは徒手空拳による投げ技と関節をキメる捕縛術なんだが、立花は違うのだろうか?
まぁ私と立花は育ちが違うっぽいから、その差なのかも知れない
こちらなら光姫アピールも必要ないし、
さてさて、ここにあるダンジョンが私の知るダンジョンに似ていると嬉しいな、その方が楽しめそうだし