そんなこんなでシャナと茶をシバきながら雑談をする事 30分、登録完了している筈なのでコーヒーの残りを飲み切ってゴミをゴミ箱へシュートして受付へ戻る
「やっぴー 終わった?」
「はい、滞りなく。 こちらがコンさんのギルド証になります」
「ありがとうございます」
「良かったね〜 コンちゃん」
「はい」
軽い調子で受付嬢に話し掛けたシャナに反応し、受付嬢は私へ ギルド証を差し出してきたので受け取り見てみる、何だか運転免許証みたいだな これ
「規約にも書かれていた通り、ギルド証には有事を想定し位置情報追跡と緊急時通信の機能が付与されていますので、ご留意ください」
「分かりました、ありがとうございました」
「いえいえ、では良いハンティングライフを」
「ありがとうございます」
「行こっか」
「そうですね」
ギルド証を眺めていた私に受付嬢が規約にも記載がされていた注意事項を改めて説明してくれたので御礼を言い、シャナに連れられて受付を後にする
「これで下準備は完了したね」
「そうですね」
「それじゃぁ、目的を果たしに行こっか。と言っても コンちゃんに取っては手答えを感じる階層まで暫く掛かるかもだけど」
「やはり階層を経る必要が有る訳ですね」
「そうだねぇ〜 」
シャナの言葉に相槌を打つと、ふと そんな事をシャナが言い 受付嬢がダンジョンに ついての説明が一切無かった事に気付く
「そういえば、先程 ダンジョンについて一切の説明がなかったですね?」
「え? あぁ それはそうだよ、ダンジョンの成り立ちとか特性? は義務教育で習う物だし」
「この世界では一般的知識な訳ですか?」
「うん、正確にはリューネとオーシアとベルカでは、だけど」
「なるほど」
私の質問にサラッと答えるシャナの言葉に納得して、移動を続けると 何処かで見た事がある様なデザインのロボ(推定) 体高2.5mが警備をしていたり巡回をしているのが目に映る
「どうしたの? あぁ、アレはヴァンツァー って言ってカヅキおばさん が開発したパワードスーツだよ」
「パワードスーツ、ですか」
シャナは私の視線がヴァンツァーに釘付けな事に気付いたらしく説明してくれる
このヴァンツァーというパワードスーツ、立花が開発しているのであれば 何処となく見た事のあるデザインなのは理解出来る、十中八九 一部界隈で根強いファンの居る燃えゲーに登場する機体をモデルにしているのだろう
かくいう私もかの機体はデザインがカッコいいので好きだ
「やぁ、ぼく だよ」
「あ〜 ヘンリだ〜」
「こんにちは、ヘンリ」
「ん、待っていた」
「別に約束はしていませんが?」
「コン、無粋」
ヴァンツァーからダンジョンの入り口であろう転移門へと目を向けると、私の十数倍の胸部装甲を有する蒼髪の美少女(30代)が いつの間にかヌメっと現れていて挨拶?をしてきたので挨拶を返し、なんか言われたので返事をすると 肩をすくめて言われてしまった、無念
それはそれとして、なんで私達が今日 探索者ギルドへ来る事が分かったのだろうか? この事は 殆ど知る人間は居ない筈だし ユズリハが わざわざ ヘンリに連絡する理由が思いつかない
「ん、コンの疑問に答える。 母様に言われて来た、母様は 暫く マリアの自由研究を手伝う事になるからって」
「立花は? 確か技術者なのでしょう?」
「カヅキおばさんは、別件の開発に専念する事になったから 参加出来ない」
「なるほど、そう言う事なら仕方ありませんね」
私の疑問を察したヘンリが答えてくれ、質問をすると そんな答えがかえっくる、シャルロットより適任そうな立花が参加しない理由が有るなら良かった、私が原因だったら 少し 申し訳なくなるからね
そういえば、シャルロットが私を保護する話だった筈が いつの間にか私が居候しているのはシンクの家だ、ヘンリが来たのは それもあるのかな?
「これから毎日 様子を見に来る、母様の お願いだし 放置したら邪神が介入してきそうだしね」
「邪神? こちらには邪神が?」
「正式には女神、ヴェスタの上司なのだけど 母様が邪神と呼んでる」
「な、なるほど?」
なんかよく分からない宣言をされてしまっだが、そんな些細な事より気になる事をヘンリが口にしたので尋ねると、そんな答えが帰ってくる
私の知るナツキと同位体のシャルロットが、そう簡単に人?を嫌うとは思えないので その
「立ち話は このぐらいにして、あとは階層探索しながらにしようよ」
「そうですね?」
「ん、流石は姉様」
シャナが そんな事を提案してきたので了承する、確かに運動する為にダンジョン へやってきたのに、登録後に立ち話で時間を浪費してしまっては勿体ない、雑談はダンジョンを探索しながらも出来る訳だしね?
こう言っては何だが、シャナは思っている以上に物事を考えている様だ、少々侮っていたな 反省
さてシャナの言葉からすると、暫くは難易度イージーな様だし 何か縛りでも科す事にしようか?
ん〜 最近 ツッカーも使ってないし、使ってみるかな? 腰から下げて文鎮になってたし、うん