アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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272話 異世界でダンジョン探索

 

 

そんな訳でシャナとヘンリに両脇を固められてダンジョンの入り口である転移門を潜り 第1層へと進入し、違和感が無い事に違和感を感じ 少しキョロキョロとしていると

 

 

「コンちゃん、どうかした?」

 

「ん、珍しい?」

 

「いえ、何もなかった事に違和感を感じただけです。お気になさらず」

 

 

私は自作の転移門以外は肌に合わない体質なので、ダンジョンの転移門を潜って 不快感を感じなかった事に驚いてしまったのだけど、わざわざ 説明するのも面倒なので 簡潔に適当な事を言うとシャナは首を傾げ、ヘンリは気にしない様子で前を向き

 

 

「姉様とコンなら余裕だろうけど、一応 ダンジョンの中だから武装を展開する方が良い」

 

「そうだね、と言っても あたし の魔武器は腕輪(これ)だけど」

 

「では、その様に」

 

 

ヘンリの言葉に返事をしながらシャナは右手首に煌めく腕輪を見せてくる、その様子を横目に私はインベントリからツッカーと帯剣用のベルトを取り出し帯びる、専属護衛から侯爵令嬢にジョブチェンジして以降 腰から剣を佩く事が少なかったが、やはり(ツッカー)を佩いていると安心する

 

まぁそもそもツッカーは私に合わせて自作しているから馴染むのは当たり前なのだけども

 

 

「コンちゃんの魔武器、(つるぎ)って言ってなかった?」

 

「これは魔武器を生成する前に使っていた黒刀ツッカーです」

 

「え? ダジャレ? 」

 

「おや? バレてしまいましたか」

 

 

シャナが私の腰に佩いたツッカーを見て尋ねてきたので答えると、訝しみながら言ってきたので笑って肯定する

 

黒刀(黒糖)ツッカー(砂糖)って言うふざけた名前なのである

 

 

「運動するには手加減も必要ですからね」

 

「なるほど?」

 

「ん、出発」

 

 

ダンジョンの1層は ザ・ダンジョンと言う雰囲気で、迷宮っぽい雰囲気の石レンガ風の造りになっている

 

 

「1層から5層はチュートリアル、6層から9層がチュートリアルの応用、10層が初心者卒業試験」

 

「なるほど、10層をクリアして半人前と言った所ですね」

 

「ん、そう言う事。生活が出来るのは10層以降、30層行けばほどほどに生活費が稼げる、大体 独身なら無駄遣いしなければ生活出来るぐらい」

 

「なら、ひとまずは30層を目指す事にしましょうか」

 

「オッケー」

 

「ん、了解」

 

 

迷宮を進みながらヘンリが親切に説明をしてくれたので、相槌を打ち ひとまずの目標を設定する、こう言う時は漠然とした状態より 簡単な目標を設定した方がいいからね、うん

 

 

「ん、モンスターがポップした」

 

「スライムですね」

 

「久しぶりにみたなぁ〜 相変わらずプルプルしてる」

 

「姉様、コンの運動が目標だから手を出しちゃダメ」

 

「はぁい」

 

 

そんなこんな油断をせずに歩いていると、這う様な音が聞こえてきたのでツッカーの柄に手をかける、するとヘンリが 報告してきてシャナが利き手を軽く上げ魔力を練り始めたがヘンリに止められ 少し不満そうだが 我慢してもらう事にしよう、ヘンリの言う通り 私が運動するのが目的だしね

 

 

「スライムは強酸性、だから気をつけて」

 

「分かりました、魔法で対処する事にしましょう」

 

「それが良い」

 

 

ヘンリの助言に従い、魔法で対処する事に決め ツッカーを抜刀し軽く構えて魔力を充填しスライムが視界に入るのを待ち一気に踏み込み一突きでコアを抉り撃破して体液を払う様にツッカーを振る

 

 

「ねぇ、魔法で対処するって言わなかった?」

 

「使いましたよ? ツッカーに修復と耐性強化の魔法を」

 

「エンチャントって奴かな?」

 

「ん、高度な魔法」

 

 

私が 一撃でスライムを屠る様子を見ていたシャナの質問に答えると納得してくれる

 

そもそも ツッカーは私が魔法で作成した直刀なので修復も強化も属性付与もし放題だから、嘘はついてはいない 多分 メイビー

 

そんなこんなでスライムを一瞬で始末してしまい、あまりに呆気なくてガッカリしてしまう

 

 

「姉様、コンが退屈そうだから ちょっと裏技を使う。此処に立ってアチラの方向に収束砲を撃って」

 

「良いけど、ヘンリも出来るよね?」

 

「ん、姉様も暇そうだから仕事」

 

「ま、良いか」

 

 

なんかヘンリが察してくれてシャナに壁に向けて魔法を使う様に指示を出し、なんか釈然としない様子のシャナは そんな事を言って右手に魔力を集めて魔法を使う準備をして臨界に達した魔力を解放し高出力ビームの様な光線を放ちダンジョンの壁を粉砕して壁抜きをする、アレ? シャナの苗字は高町だったかな?

 

まさにチカラこそパワーな威力の収束砲により出来た道?を見てヘンリは満足そうだ

 

 

「流石は姉様、ぼく じゃ ボス部屋まで壊しちゃう所だったから助かった」

 

「あぁなるほど、ヘンリの暴食はダンジョンの破壊不能オブジェクトも分解して捕食出来ちゃうもんね」

 

「細かい操作は苦手」

 

「ははは〜 仕方ないね」

 

「ぜひもなし」

 

 

ご満悦なヘンリとシャナの会話を聴いてなんとなく、ヘンリがチカラ加減が難しいスキル?魔法?を保有している事しか理解出来ない

 

暴食というと、某スライム魔王が使用するベルゼビュート?だったか、そんな名前のスキルだったか魔法を思い出す

 

万能とはいかないが汎用性が高かったなぁ、あれ

 

まぁ私のアイデースも捕食するという点では似た様な物だろうか?

 

 

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