アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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273話 異世界でダンジョン探索 2

 

 

それからシャナが放った収束砲で出来上がった道(仮)を瓦礫を避けながら進み、ヘンリが 時々 ピンポン玉サイズの結晶を拾っているのを見て尋ねる

 

 

「ヘンリ? 貴女は何を拾っているのです?」

 

「ん、魔石」

 

「魔石?」

 

 

私の問いにヘンリは紫色の結晶体を見せながら答えてくれるが、魔石がなんなのか分からず 首を傾げてしまう、すると

 

 

「教えてしんぜよう!! 魔石とはダンジョンモンスターが落とす魔素の結晶体の事だよ」

 

「魔素の結晶体? 確か魔素は大気中に存在する魔力の源でしたね」

 

「そう、ぼく達は大気中の魔素を取り込んで自身の魔力に変換していて質・回復速度・保有量には個人差が存在する」

 

「アタシやヘンリ、コンちゃんは三要素が上級な事が確実だね? 」

 

「なるほど」

 

 

何故かシャナがドヤ顔で解説を始め、ヘンリが補足をしてくれる

 

幾ら魔法というファンタジーな世界とはいえ、無から有を生み出す事は出来ない、魔力は大気中に有る魔力の素である魔素を体内に取り入れる必要があり、魔力を精製するにも素質が存在している訳だ

 

質は魔法の威力や効力に作用し、保有量は使用回数に関係していて回復速度は文字通り 魔力が回復する速度を表している

 

保有量が多ければ、その分 魔法を多く使用出来たり大規模な魔法を使用する事が可能だが、その分 全快するのに時間が掛かってしまう

 

参考までに 一般的な冒険者なら、中級攻撃魔法 20発 ぐらいで打ち止めなり 全回復するのに丸1日から2日が掛かると言われている

 

要は保有量が多ければ良いと言う訳でも無いと言う事だし、魔力が枯渇した事も無いし大抵 ひと眠りしたら回復する私は逸般人と言う訳である まる

 

まぁそれはそれとして魔石が魔素の結晶体と言うならば、それは高濃度魔力の塊と言う事なので、まぁまぁ 危険物な気がするのは気のせいだろうか?

 

 

「魔石は魔素の結晶体、魔力に変換する事が出来るけど 魔石の状態では非活性状態だから余程の事が無い限りは事故は無い」

 

「それなら良かったです、ちなみ余程の事とは?」

 

「魔石を即席爆弾に加工して連鎖爆破したりしなければ大丈夫、魔法が当たっても基本的には無傷か破損して消滅するだけ」

 

「なるほど、それなら安心ですね」

 

「そうじゃなかったら、今頃 ダンジョンは爆心地だらけで地面がボコボコの不整地しかない場所になってる」

 

「それは確かに」

 

 

私が訝しんでいる事に気づいたらしいヘンリが追加で補足してくれ、さらに質問をすると 余程の内容も教えてくれ、もっともらしい説明をしてくれる、彼女の言う通り いちいち魔法や衝撃に反応し暴発していたら今頃 ダンジョンは爆撃された爆心地の様にクレーターだらけになっているだろうし、なって居ないのなら 本当に滅多に暴発はしないと言う事なのだろう、多分

 

 

「魔石の事は理解しました、何故拾うのです? 素材ですか?」

 

「ん、素材である事に間違いは無い、けれど基本的には換金アイテム」

 

「なるほど? 定番だとギルドが買い取ってくれる奴ですか」

 

「その通り、表層でドロップする低級魔石の相場は大体日本円で500円ぐらい、そして潜れば潜る程 大きさ も質も良くなって価格も上がる」

 

「ヘンリが狩場にしてる120階層だと大体 3桁万円はザラだねぇ〜」

 

「一般探索者は50から80階層をグルグルしている事が多い、生活が余裕で出来るから無理に最奥を目指す必要は無い」

 

「ふむふむ」

 

 

ギルドの仕組み?を説明してもらい 何となく理解する、彼女達の言う様に ダンジョンを無理して攻略する事は必ずしも必要ではない、安定して生活が出来れば問題ない訳だしね、うん

 

 

「今 ぼく達が潜っているダンジョンは通称 常設ダンジョンと呼ばれていて、積極的に攻略する必要は無いけれど ダンジョンの特性上、潜れば潜る程 手に入る報酬が豪華になっていくから攻略する人もいる」

 

「そして忘れていけないのが攻略必須の突発性ダンジョン、これは文字通りダンジョンが ある日突然生える災害の事、街中に生えたら迷惑でしょ? だから攻略して消滅させるって訳」

 

「・・・なるほど」

 

 

手で魔石を拾うと移動速度が下がるので、アイデースで回収しながら移動を続けつつ、2人の講義?に耳を傾ける

 

確かに2人の言う様に突発性ダンジョンは攻略必須だろう、幾ら国民の過半数が魔法使いで ある程度は戦えるとはいえ、老人や子供 病人 怪我人も存在するだろうし、魔力を保有していない人もいる可能性も十二分にある、観光客とか

 

そういえば規約に突発性ダンジョン 制圧への参加義務の記載があった気がするな、斜め読みしたから記憶が薄いけど

 

 

「ん、予定通り姉様の収束砲で階層ボス部屋まで来れた」

 

「やっぱり壁抜きして近道すると時短になるね」

 

「30分程でしょうか?」

 

「壁抜きしなかったら2時間ぐらい掛かるから、かなり時短になった」

 

「4分の1ですか、凄い」

 

 

なんなかんや近道を進んでいると、如何にもボス部屋です と言う扉の前に到達してヘンリが満足気に頷き、シャナも ややドヤ顔して言う

 

さて、さっさと倒して暇つぶしになるレベルのモンスターが出る階層まで行かないとね

 

 

 

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