アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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274話 並行世界でダンジョン探索 3

 

 

ヘンリ & シャナによる講義?を受け階層ボス部屋らしき部屋に到達したので、さっさと倒して次の階層へ行く事に決め 如何にもな扉を開けて入室すると、1.5m ほどの 緑色をしたスライムが佇んでいた

 

 

「アレが階層ボスという奴ですか?」

 

「そうだね〜 アレを倒さないと、次の階層に行く転移門が起動しないから倒すのは必須だよ?」

 

「ん、より正確に言うと倒す必要が有るのは初回のみで、2回目以降は倒さなくても転移門は使える」

 

「本当にゲームみたいですね」

 

「否定はしない」

 

「はは〜 不思議だよねぇ」

 

 

私が佇むスライムを指差して尋ねると、2人が軽く説明してくれたので 思わず思った事が口から溢れるが、2人共 否定もせずに肩をすくめている、なんだろう? なんか含みが有る様に感じる様な?

 

 

「まぁ良いでしょう、さっさと倒してしまいましょう」

 

「ん、ぼく と 姉様は見て置くから頑張って」

 

「頑張って〜」

 

「すぐに始末しますから ご安心を」

 

 

なんだかスッキリとしない中途半端な情報を与えられてしまったが、私が知っている必要が無い事象なので 疑問を頭の片隅へ追いやり、当初の目的に集中する事にし スライムを見据え軽く息を整え集中してスライム に歩み寄り、間合いに入った瞬間 一気に踏み込み スライムの核をツッカーで貫き撃破する

 

 

「おみごと」

 

「ん〜 やっぱり速すぎて良く見えないなぁ」

 

「ありがとうございます」

 

 

血を払い納刀すると見学?していた2人に声をかけられたので、とりあえず返事を返しておく

 

にしても、シャナには私の剣筋が良く見えないらしい、何故だろう? まがりなりにもシャナは転生者シャルロットの娘、ならば それなりのポテンシャルを有している筈なのだけどなぁ?

 

そんな事を考えているとスライムの魔石とザ・宝箱が出現したので、迷わず中身と魔石を回収する、ここまでゲームっぽかったら 報酬だろうからね、うん

 

そんなこんな階層ボス撃破報酬(仮)を回収し終えた頃、シャナが口を開き

 

 

「ねぇねぇ、コンちゃん の その技さ? どうやってるの?」

 

「どうやってるの? と言われても、見た通りとしか」

 

「えー? そう言われても あたし の肉眼じゃ 良く見えないんだもん」

 

「なるほど?」

 

 

シャナは私にツッカーによる攻撃の仕方を尋ねてきたが、説明をするまでも無い事だったので 少し困ってしまったが、見えていないなら仕方ないので、頑張って言語化する事にしよう

 

 

「そうですね・・・実はやっている動作自体は難しくは無いのですよ、シュッと刺してグリ これだけです」

 

「ほうほう」

 

「ツッカーは直刀ですから突き技を使うのに適しています、まぁそもそも突き技を使う前提で作っている訳ですが」

 

「そうなんだ〜」

 

「2層で 速度を落として実演しましょうか」

 

「よろしく〜」

 

 

頑張ってシャナに説明する為に言語化したが、イマイチ理解されていない様な気がするので、2層で実演して見せる事にする

 

そんな訳でテクテクと転移門を潜り2層に移動し、モンスターとエンカウントするまで移動し続け

 

 

「おや、スライムの次はスケルトンですか? まぁ人型の方が 手本にするには向いているので良いですが」

 

「コンちゃん 頑張って〜」

 

「頑張って速度を下げますよ」

 

 

軽く深呼吸をして集中しスケルトンと対峙し、シャナに見せる為に敢えて速度を落とした突きでスケルトンの右肘の関節を穿つ

 

 

「この様に シュッと刺してグリっと回している訳です、この工程の無駄を省き速度を極限まで上げたら、この技な訳ですね」

 

「的確にピンポイントで急所を穿つ技なんだね」

 

「いえ、本来は人体の急所では無い場所、各関節の筋を切る技ですから手加減ですよ?」

 

「え?」

 

 

シャナ への実演・解説をした後に本気の突きでスケルトンを撃破し、シャナの感想に答えると 普通に引いている雰囲気を感じる、わざわざ 筋切り する理由が分からないらしい

 

 

「そもそもツッカーは筋切りを行う為の直刀で、敵を殺さずに無力化する為に用意したモノなんですよ」

 

「ん、盗賊や襲撃犯は生け取りにして情報を聞き出す事が必要」

 

「な、なるほど? モンスターと違って 倒したらお終い! とはいかないのか」

 

「そう言う事です、その為の専属護衛ですからね」

 

「なるほど〜」

 

 

ツッカーを軽くシャナに見せながら言うとヘンリが補足をしてくれたので 締めくくると、どうにか理解してくれた様だ 良かった良かった

 

 

「さてさて、2層でも壁抜きをしますか?」

 

「そうだね? ヘンリ、ボス部屋の方向を教えて貰える?」

 

「ん、正面を12時として10時方向」

 

「よーし、やっちゃうよ〜」

 

 

暇つぶしが目的なので 引き続き壁抜きを敢行する事を提案すると、すんなりと可決され シャナが意気揚々と利き手に魔力を集めて収束させ壁を粉砕して近道を形成する

 

 

「単純魔力による収束砲でも高威力ですね」

 

「ん、姉様は 母様程ではないけど潤沢な魔力を保有している天才型魔法使い」

 

「なるほど、感覚で魔法を制御しているタイプですね? 私と同じタイプです」

 

「やれば出来るからさ〜?」

 

 

粉砕された壁の破片の断面を見つつ呟くと、2人は そんな事を言う

 

魔法は理論に基づくモノだが、イメージでどうにでもなったりするから面白い

 

私も結構 感覚でやったりしてるしね?

 

 

 

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