アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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277話 並行世界でお宅訪問 フリーデリー家 2

 

 

そんなこんな 少々 大人し過ぎるレイにアドバイスをしつつリオンがティーポットから紅茶をカップ へ 注ぎシャナから順に配っていく、この辺りも家格の順らしい

 

そんな訳で手元に来た紅茶を 御礼を言ってから一口飲むと、相当 良い茶葉である事が分かる、私が普段 飲んでいるモノも 上物の筈だけど この茶髪は更に上を行くな、うん

 

 

「ねぇリオン? 王妃教育で使うにしてはランクが高く無い?」

 

「私も そう思いますけど、お母様が 『レイに中途半端な物は飲ませられん』と言って 自社ブランドの最上位グレードを自分の手で わざわざ 持ってきました」

 

「えぇぇ・・・おばさん、レイちゃんを気に入り過ぎじゃない?」

 

「そうですね? まぁ気持ちは分かりますけれど」

 

「まぁ、ね? うん」

 

 

茶葉のランクを口にするのも露骨すぎて失礼な気がしたので、一旦 黙って飲んでいると、シャナが 少し呆れた様子でリオン へと尋ね 彼女は答える

 

会話の内容からすると、レイは立花に相当気に入られている様だ。良く分からないがレイが少し縮こまっているから事実なのだろう、多分

 

なんとなく縮こまっているレイが可哀想な気がしてきたので露骨に話題を逸らす事に決め

 

 

「所でレイさん、お尋ねしたい事があるのですが よろしいですか?」

 

「は、はい !! なんでしょうか? コンさん」

 

 

縮こまっている所へ 急に呼ばれたからか少し肩を揺らし焦った様子のレイが私の方を向いて返事をしてくる、やはり小動物系で庇護欲を駆り立ててくるな、この子

 

 

「先程、初対面にも 関わらず 私をコンと呼びましたね? なぜ分かったのですか?」

 

「え? あの・・・初対面では無いです、やはり記憶喪失なんですか? それに いつもと違って学生さん の様な お召し物ですし」

 

「はて? 私は記憶喪失でも無いですし、普段から 似たような服装ですが?」

 

 

この部屋に入室した際にレイが初対面の筈の私の偽名を呼んだ件について尋ねると、レイは不思議そうにしながら 答えてくれる

 

レイに言った様に、私は基本的に概ね中高校生付近の年齢層の装いをしているのて、レイの言葉には疑問が残る まるで私では無い私が彼女と遭遇しているかの様な状態だ

 

 

「ん? 私では無い私? 此方には立花と言う同位体が存在している、とすれば・・・」

 

「コンさん? 大丈夫ですか?」

 

「えぇ、問題ありませんよ レイさん」

 

「それは良かったです」

 

 

私は自分の中に確信に近い仮説を立てる事が出来たが、少々 熟考し過ぎた為か レイに心配されてしまったので、問題無いと返事を返し シャナの方へ向き

 

 

「貴女、答えが分かっていて 今の今まで ずっと沈黙を貫いているのですか? シャナ」

 

「ヤダなぁ〜 そんな悪意が有るみたいに言わないでよ〜 」

 

「なら、答え合わせとしましょう。事によっては貴女をボコりますけど」

 

「そんな怒らないでよコンちゃん、普通に痛い奴でしょ? それ〜」

 

 

シャナを睨みながら言うと、彼女はヘラヘラと笑いながら答えてくる、確かに 悪意があった訳では無さそうだから、折檻はしないでおいてやろうかな? うん

 

 

「私では無い私、立花の様な同位体との接触が過去に有ったのではないですか? 故に 私は記憶喪失扱いされている、違いますか?」

 

「ん〜 惜しいけど 不正解、正確には 未来のコンちゃんだね」

 

「・・・は?」

 

「コンちゃん、素が出てるよ。気持ちは分かるけど抑えておさ」

 

 

私の仮説を言うとシャナが惜しいと言ってから正解を口にし、私は思わず

素で反応してしまう

 

未来の私? 未来の私と言う事は 今より 歳を重ねた私と言う事? なるほど、なら落ち着いた装いに奴なっていても不思議はない

 

具体的に何年後かは分からないが、まぁ 結構未来なのだろう

 

 

「貴女達からすると、私は過去の存在と言う訳ですか?」

 

「そうなるね、母様の所に 時々 お茶しに行ってるみたい。おばさん は毎回 文句を言いながら別の場所にいるしね」

 

「で、未来の私はレイさん や シャルロットと知り合いだと?」

 

「ん〜 いや、知り合いと言うか・・・甥が日本にプチ留学してた時の監視役兼 ハウスキーパー 兼 レイちゃん の先生? って感じ?」

 

「ほわい」

 

 

なんと言うか、未来の私は 随分と凄い肩書き? 役目を引き受けた様だ、まぁ受けた恩を返すのが筋だし 受けた恩からすると まだまだ少ないとも思うし良いのかも知れない

 

まぁそれはそれとして、だいぶ 詰め込んで無い?

 

 

「甥がプチ留学をして、監視役 と ハウスキーパーを兼任する事は理解出来ますが、なんで レイさん の先生を?」

 

「え? それはレイちゃんが、クオンの お嫁さんになりたいって言ったからリューネ語とか読み書き出来ないとダメじゃない?」

 

「なるほど? ん? そういえば、あまりに自然で気付きませんでしたが、レイさん 日本人ですね」

 

「そうそう、レイちゃんは日本人だよ〜」

 

 

シャナに尋ねると、何を言っているのかな? みたいなテンションで答えが返ってきて、そういえばレイはザ・日本人の容姿をしていて流暢にリューネ語を話している事に気付く

 

なるほど、確かに先生は必要だな、うん

 

と言うか、未来の私が頑張って先生をする未来が確定してしまったなぁ がんばろ

 

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