アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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278話 並行世界でお宅訪問 フリーデリー家 3

 

 

シャナの説明でレイが私を知っていた理由を理解する事が出来たので良かった・・・いや待て、今 私は布面で顔を隠しているし、認識阻害が布面には施されている、それなのに私=コンと認識をレイは何故 出来たんだ?

 

 

「未来の私が居てレイさんと知己の仲と言うのも理解しましたが・・・布面(これ)を着けているのに、なぜ分かったのです? これ は認識を阻害する術式が組まれているのですが・・・」

 

「あ、それは私 耳が人より良いんです」

 

「耳が良い? なるほど」

 

 

一旦 落ち着く為に紅茶を一口 飲んでから疑問を口にすると、レイが珍しく自信に満ちた表情で答えてくれる

 

彼女の言う 人より耳が良い と言うのは 他者より聴力に優れている と言う事だろう、それならば布面に施された認識阻害を突破する事が出来るだろう

 

私が布面に施した認識阻害は、視覚的な物と魔力感知に対してなので足音等の音に関しては筒抜けな訳だ

 

そもそも布面をしている理由が立花と間違われて話がスムーズに行かないから、なので私が立花では無いと理解してもらえれば良い為、足音まで対象にしていない、まぁ 音にまで範囲を広げると少々面倒くさくなるからしたくないと言うのもあるし、足音で人物を特定出来る人間は そうそういないからね

 

 

「ん? レイさん、私と立花は同位体ですが足音が違うのですか? 」

 

「え? 違いますよ? カヅキお祖母様とコンさんは歩き方の癖は殆ど同じですけど、コンさんは尻尾が有る分 カヅキお祖母様と比べて歩くリズムに ほんの僅かにブレが有るんです」

 

「ブレですか? ふむ 興味深い」

 

 

更なる疑問である異次元同位体(殆ど同一人物)である私と立花に足音の差異が有るのか? と言う質問に興味深い返事が返ってきて、興味がそそられる

 

異次元同位体とはいえ、多少の差異は存在するとは思っていたが 足音に現れているとは予想外だったなぁ、うん

 

そんな事を考えていると廊下が騒がしくなっている事に気付く

 

 

「おや? 何か有った様ですね? 廊下が騒がしい」

 

「本当ですね? ナンバーズの皆さん と・・・クオンさん? どうしたのでしょう?」

 

「リオン、聞こえる?」

 

「いいえ、全く 」

 

「だよね〜」

 

 

私の呟きにレイは反応し首を傾げて 少し不安そうな表情をしている、そんなレイを知ってか知らずかシャナとリオンはお互いに顔を見合わせてで肩を含めている

 

私は自前の狐耳が高性能だから いつもの事だが、レイの耳の良さは私が予想していたよりまた高い様だ

 

さてシャナとリオンが警戒していないと言う事は、レイの口にしたナンバーズとクオンは侵入者では無いのだろう、または自分達で対象出来るから余裕をかましているか

 

レイの口ぶりからすると普通に知り合いだろうしね、うん

 

そんな訳で少々不安そうなレイを放置しつつ紅茶を飲んでいると徐々に騒音が近付いてきて、とうとう部屋の扉が開き カラフルな髪色をした女性5名に組みつかれた 少々目付きが悪い蒼髪赤目の青年が入室してくる

 

なんなんコレ? めっちゃゴツいスタンガンがバチバチ言ってるってか当てられてる筈なのに不快そうにしてるだけで、普通に動けてそうだぞ? 本当に人間か? コイツ

 

 

「どうしましたクオン、まだ予定の時間まで猶予がありますよ」

 

「時間が出来たんでね」

 

「王妃教育で早く参上するのはダメなんじゃ?」

 

「げ・・・コンも居るの・・・か? ん? 随分と若作りな服を・・・お前 過去のコンか、脅かしやがって」

 

「勝手に現れた挙句 勝手に驚いて その言い草・・・流石に癇に障りますね」

 

「は? だったら何だよ、未来の お前なら兎も角 推定学生時代の お前に 俺をどうこう出来るチカラは無いだろ?」

 

「この野朗・・・」

 

「わーーー ストップ! ストップ!! コンちゃん 落ち着いて? ね? クオンもコンちゃんを煽らないで! 未来のコンちゃんより沸点低いんだからさ! クオンは平気かも知れないけど、あたし や リオンは兎も角 レイちゃんが無事じゃ済まないから!」

 

 

不快そうにしているクオンにリオンが質問すると 彼はサラッと答えたが、タイムスケジュールを無視して行動するのはダメな気がするのだが、クオンは自覚が無い様子で 軽口を叩いてきたので 軽くイラッとし 思わず素が出てしまい、すかさずシャナが割って入り場を納める

 

仕方ない シャナとレイに免じて 今は矛を納めてやる事にしよう

 

 

「ふぅ・・・大怪獣決戦は回避できたかな? 良かった」

 

「それでクオン、ガンマとイプシロンは 何処です? 今日はフルメンバーの筈ですが」

 

「ガンマとイプシロン? 途中で力尽きて行き倒れてるんじゃね? 知らん」

 

「・・・クオン、貴方には再教育が必要の様ですね?」

 

「え、ちょ? リオン叔母さん? なんだよ その笑顔 目が笑って無いの怖ぇって! 」

 

「ふふ、大丈夫ですよ クオン? 貴方を打倒せずとも私は貴方を再教育する為に拘束するぐらいは出来ますから」

 

「何を安心しろって?! あーー レイー」

 

「クオンさーーん・・・リオン先生、厳しい時は厳しいので頑張ってくださーい」

 

「・・・私は何を見せられているのでしょう?」

 

「さぁ? 3文芝居?」

 

 

冷静にクオン へと質問をしたリオンは、クオンの返答が気に入らなかった様で、ニコニコと温和な笑みを浮かべながら席を立ちクオン へと歩み寄り、すぐさま拘束魔法を展開しクオンを拘束して部屋から引きずっていく

 

そんな様子に呟くのだが、シャナにも分からないらしく そんな返事が返ってきた、本当に何を見せられているのだろう?

 

 

 

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