アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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281話 清掃依頼

 

 

大恩人たるシャルロットの居る並行世界から帰還し、ナズナと専属護衛2名に 報告と彼の地で何が有ったかの説明をして、ヴィクトリア&エンリケ三兄弟こと生ゴミがどうなったかまで説明まで済ませる、私の手で処理するべきだったかも知れないが、どうやら立花が八つ当たり(笑)で畑の肥やしにしてくれたらしい、助かったよ立花

 

そんな訳で10日分のナズナを急速補給しながら穏やかに過ごし、翌日もナズナとベアトリーチェの熱い熱いディベートを見守ったり、相変わらず懐かれてしまっているハルトの相手をしたり、アキカとオススメの本を紹介しあったりして冬休みが半分以上すぎて もうそろそろ学園に戻る準備をしなければなぁ? と思っていた今日この頃、ここ最近 慣れたベアトリーチェからの呼び出しに応じて 呼びに来た親衛隊隊員に続いて出頭する

 

因みにナズナは、どうしても外せない視察が有ってチャールとユキヤに両脇から抱えられて引き摺られて行った

 

そういえばユキヤに今日は分身しない様に釘を刺されたな? なんでだろう?

 

 

「・・・いつもはサロンか吾妻(あずま)庭園 なのに、随分と色々硬い応接間に呼ばれたな、最上位だよな 此処」

 

「カヅキさん? どうかしました?」

 

「いえ、なんでも。 ベアトリーチェ様が私を呼ぶ場所がいつもと違うパターンだったので」

 

「あぁ、確かに」

 

 

ベアトリーチェが私を呼び出す時は大抵 お茶のお誘いだったりするので、サロンか吾妻庭園 などが多い上に、最上位の防音・防諜対策された応接間に案内されて少し訝しんでしまいブリジットに尋ねられたので簡潔に返事をして、あまりベアトリーチェを待たせるのも悪いので 扉を警備している衛兵に合図をして応接間に入室する

 

 

「わざわざ ごめんなさいね? カヅキちゃん」

 

「いえ、大丈夫ですよ ベアトリーチェ様・・・さて、なんでクロエさんが? あぁ なるほど、私を呼んだ理由ですか?」

 

「ふふ、察しが良くて助かるわ」

 

 

上座に座り 相変わらず温和な笑みを浮かべて私を労ってくるベアトリーチェに軽く返事を返し、下座に座り緊張した面持ちのクロエを見てなんとなく彼女が私を呼び出した理由を察する、これは間違いなく厄介事だ

 

ユキヤめ、呼び出される事を知っていたな?

 

 

「・・・ブリジットさん、申し訳ありませんが退室して一旦 待機して貰えますか? ちょっと貴女が聞いたら不味そうです」

 

「分かりました、ナズナ殿下にも 口外しません。私は隊舎の方に居ますから、終わったら鴉でも飛ばしてください」

 

「はい」

 

 

用意周到な根回しに感服しつつ応接間を見渡し、いつもならベアトリーチェ専属の使用人や護衛が居る筈なのに、室内に姿が見えないので 色々とヤバそうな予感を感じ ブリジットに退室と待機を命じ 彼女が退室をしたのを確認し

 

 

「さて まずはカヅキちゃん、座って頂戴?」

「ベアトリーチェ様、笑顔で迎え入れるポーズを取っても 私は貴女の膝には乗りませんよ?」

 

「そう、それは残念ね」

 

 

なんかニッコニコして両手を広げ受け入れるポーズを取るベアトリーチェに軽く釘を刺してからベアトリーチェの隣に腰を下ろし、勝手にインベントリからコップと水差しを取り出してローテーブルに置き水を飲み

 

 

「今回は、どんな厄介事(たのしいこと)ですか?」

 

「私欲で肥えたネズミの駆除や生ゴミの清掃と言った所かしら?」

 

「それはそれは、大変 やり甲斐が有って楽しそうですね?」

 

「そうでしょう? 」

 

 

私の皮肉を交えた言葉にベアトリーチェが皮肉混じりに返してくる、こう言ったらアレだが なかなか面白そうな事だな

 

 

「えー 今回、ギルドの方にタレコミが有って 僕等 調査班が調べた結果 なんとクーデターを企ててる貴族が居る事が分かったんです」

 

「クーデターですか? 場合によっては私は容認する派ですが、肥えたネズミなんですよね?」

 

「そうです、と断言出来たら良かったんですけど・・・主犯っぽい貴族は 調べた限りクーデターを起こす理由が薄いんですよ、多分 黒幕が居るっぽいんですが 僕等 調査班では それ以上の事が分からなかったので、カヅキさん のチカラを借りたい訳です」

 

「私のチカラ、ですか?」

 

 

今まで黙っていたクロエが口を開き 今回 私が呼ばれた理由を説明してくれるのだが、調査班が尻尾を掴みきれない黒幕を素人である私が掴めるとは思えないのは気のせいだろうか?

 

 

「情報収集のプロである貴方達でも掴み損ねているのですよね? 私は素人では役に立たないのでは?」

 

「ははは、面白い冗談ですねカヅキさん、貴女は影使いで諜報に秀でているじゃないですか? 確か・・・影識神?でしたっけ? 」

 

「あーー・・・なるほど、なるほど なんとなく理解しました」

 

 

私はクロエに率直な疑問を投げかけると、彼は いつもの調子で ヘラヘラと笑い 何言ってんだ と言ってくる

 

クロエの言う通り、確かに私は諜報に秀でている。分身出来るし影識神で色々な場所に潜入調査する事も出来る訳だし

 

更に言うと転移門でリューネ国内 どこでも行けるしね?

 

さて、この事はナズナにはバレない様にしないとね? バレたら自分も着いてくるとか言いそうだし

 

 

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